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その8

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匿名ユーザー

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あの出来事から、一週間と二日が経った
ブーンは、リハビリの説明を次の日聞き終わり、その次の日から軽いリハビリが始まる
そして、それから五日後、ブーンの強い要望により、本格的なリハビリが始まる

(;^ω^)「やっぱり・・・・結構キツイお・・・・」
点字、歩行練習、とにかく、全てにおいて難しかった
だが、初めてまだ日が浅いからか
それとも、あのときのことで決意がとても固くなったのか
一度も投げ出そうと思ったことはなかった

( ゚∀゚)「おう、ブーン、調子はどうだ?」

―――この声はジョルジュだ
ジョルジュは長岡の兄で、少し前に失明したらしい
完全に・・・ではないが
(;^ω^)「あ、ジョルジュ」
      「調子は・・・さっぱりだお」

( ゚∀゚)「ふむぅ・・・でもまだ本格的なリハビリが始まったのは二日か三日前だろ?」
     「まだまだこれからだろ、頑張れよ」
彼はここでの、先輩的な存在だった
リハビリにも積極的で、話も合う、それに、面倒見もいい
―――さすが、長岡さんの兄
そう、ブーンは思っていた
( ^ω^)「ありがとうだお、ジョルジュも頑張るお」
ふと、なぜ彼が失明したのか、気になった
――――けど、それを聞くのは失礼かな・・?

そう思いながらも、自分に似たような人なので、気になった

( ^ω^)「あの、もしよかったらでいいけど・・・なんで失明したのか教えて欲しいお・・・」
ためらいながらも、やはり気になったので聞いてみた
―――無神経すぎるな・・
そう思っていたが、聞いてしまったのなら仕方ない
嫌われても、文句は言えない、と、腹をくくった

しかし、ジョルジュの返事は意外なものだった

( ゚∀゚)「あぁ、全然いーよ、言わない理由はないしな」
意外にあっさりと、許可してくれた
( ゚∀゚)「俺のはな、お前みたいな怪我と違って徐々になっていったんだ」
――――自分とは違うなり方・・・
ブーンは興味があった
( ゚∀゚)「オレの好きなものは知ってるな?」
ブーンは一度うなづいた
―――おっぱいだ
そう、彼は三度の飯よりおっぱいが好きなのだ

( ゚∀゚)「オレは実は目が悪くて二年前からコンタクトをしていてな」

     「毎日ネットにつないでは究極のおっぱいを捜してたんだ」



―――― 一ヶ月前
(#゚∀゚)「チクショウ、なかなか見つからねーなぁ・・・」
その日、ジョルジュはいつものように究極のおっぱい(画像)を探していた
カタカタ、カタ、・・カチッ、カチカチッ
( つ∀-)「ぬぅ・・眠いがまだ探すぞ・・・究極の・・おっぱ・・・i・・・・・・」

気づいたらコンタクトをつけたまんま寝てしまう日が、何度かあった

長岡「お兄ちゃんまたコンタクトつけたまんま寝たしょ!」
そんな異変を、医者の妹が見逃すはずがない
(;゚∀゚)「な、何を言ってるんだい?そんなわけがあるはずないだろう!」
ジッと、にらみつけるように長岡はジョルジュを見ていた
長岡「ウソつかないで!目を見ればわかるんだから!」
(;゚∀゚)「ぅあ・・・・」
その後はずっと説教を、ジョルジュは聞かされていた
その説教も、だんだん、だんだん強く言い聞かせるようになっていく

そしてある日、ジョルジュは気づいた
( ゚∀゚)「ぬぅ・・・何か最近目が悪くなってきたなァ・・・」
     「まぁ、アレだけパソコンやってれば当然かwww」
と、笑って誤魔化していた
しかし、ジョルジュは気づいていた

今まで、妹に言われてきたことが現実になっていることに

それから、ジョルジュははずして寝るようにしていた
が、視力は下がる一方

徐々に、見えなくなり始めてきていた

とうとう、ヤバイと思ったのか、長岡に話した
長岡はとても深刻そうな顔をし、つぶやいた

長岡「お兄ちゃん・・病院に・・行こう・・・?」
ジョルジュは目を大きく開いた
(#゚∀゚)「ば、バカいうな!!!究極のおっぱいも見つかってないのに、病院なんかいけるか!!!!」
ふぅ、と、長岡は溜息をついた
仕方ないと言いたそうな顔で、口を開く
長岡「ウチの病院は結構大きいから・・・人の出入りが激しいよ?」
   「だから、もしかしたらおにいちゃんの言ってる究極のおっぱいを持ってる人が来るかも・・」
( ゚∀゚)「!!!!!」
衝撃だった
―――そんな考えがあったか・・・ッ!!
ここで病院にいけば、これ以上悪くならないかもしれない
――そのうえ、おっぱいも探せる
悪くないかも知れない、そうジョルジュは思った

( ゚∀゚)「よし、いいだろう、オレは病院にいくぞ!」




( ゚∀゚)「コレが、オレの失明の理由とここに来た理由かな!」
(;^ω^)「・・・」
ブーンは唖然としていた
(;^ω^)「あ、アホだお・・・・」
(#゚∀゚)「何ィ!アホだと!?そこに直れ!」
     「貴様にはおっぱいの素晴らしさを長時間語ってやらなきゃいけないみたいだな!!」
――――ホントに・・おっぱいが好きなんだな・・・・
と、ブーンは思った
一つのことに夢中になれるなんて、素晴らしい、と

(;^ω^)「だが断るお」

壁に手をつけながらできるだけ速く、進みだした
本格的なリハビリが始まってから、自分でもビックリするほど速く動けるようになった

ガシッ

(#゚∀゚)「逃がすかァァァァァァァ!!!!!」

結局、ブーンは捕まり、1時間ほどおっぱいについて語られた

次の日――
ブーンは、できる限りジョルジュに会わないように、祈りながら
全神経を耳に集中させて歩いていた
(;^ω^)「・・・」
目で確認することのできないブーンはそうするしかできなかった
そんな時・・・
( ゚∀゚)「おぅブーン!元気か!?」
(;^ω^)「!!うあ、うあああああああ!!!!」
後ろからつかまれ、声をかけられた
(;^ω^)「お、おぅ、ジョルジュ・・・」
( ゚∀゚)「それじゃあ、きのう教えたあれ、早速やってみるか!」
ブーンはいやいやだった
しかし、やらなければまたおっぱいの話をされる
仕方なく・・やることにした
( ゚∀゚)「おっぱい!おっぱい!」
(;^ω^)「お、おっぱい!おっぱい!」
――――あ、思ってたより楽しい
( ゚∀゚)「おっぱい!おっぱい!」
( ^ω^)「おっぱい1おっぱい!」
( ゚∀゚)「いいぞ!楽しくなってきた!!おっぱい!おっぱい!」
( ^ω^)「おっぱい!おっぱい!」

その様子を、物陰から一人長岡は見ていた
長岡「ああぁぁぁぁぁぁあああ、お兄ちゃんのアホぉぉ・・・・・・!内藤さんまで・・・・ッ!!!」

二人は、とても楽しそうだった
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