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その4
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匿名ユーザー
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長岡「内藤さーん?朝ですよー」
長岡の声で目が覚めた
しばらく呆然としていた
―――何も・・・見えない・・・・・
途中でハッとし、長岡におはよう、と、笑って見せた
やはりまだ、この世界には慣れていない・・・・
――早く慣れなくちゃな
そう思いながら、頬を軽くかいた
長岡「それじゃあ、今日はとりあえずリハビリの説明をしますね」
( ^ω^)「リハビリは・・・すぐに受けられるんですかお?」
リハビリ――――
やっと、動き出せる
この暗闇の中で動き回るために必要な、光だ
もしかしたらその光はマッチや、100円のライター程度の小さな光『なのかも知れない』
しかし、それは『なのかも知れない』、と言う可能性だ
ひょっとしたら、焚き火や、街灯
それくらい大きな光『なのかも知れない』
どのくらい頼りになるのかは、わからない
が、それが光になることはわかっていた
――――ならば、どんなものでも、その光を使うしかない
自分のため、自分の周りの人のため
ブーンは早くリハビリを受けたかった
長岡「うーん・・・それは厳しいわね・・・」
「この間、やまじゅん先生から話は聞いたと思うけど、6つもリハビリの種類があるわ」
おそらく
・感覚訓練 ・点字指導 ・盲人用具の使用方法 ・歩行訓練 ・日常生活動作訓練 ・生活援護についての助言指導
と言うヤツだろう
( ^ω^)「覚えてるお・・・」
残念そうに、ブーンが言うと
長岡「ゴメンね・・・でも、代わりに説明のあとはリハビリになる『道具』を渡すわね」
そのことを申し訳なさそうに、長岡は言った
( ^ω^)「わかりましたお」
長岡「そう、ゴメンね・・・」
「説明を受ける場所に移動しましょうか?」
ブーンが一度うなづく
それじゃあ、と
ブーンは車椅子に乗せられ、
車椅子を押されながら動き出した
子供たちのはしゃぐ音と、大人の喋る音
大人の怒った音と、子供の泣く音
たくさん車椅子のタイヤが滑る音、たくさんの歩く靴の音
松葉杖をついた音、杖で道の上をこする音
ブーンの乗る車椅子のタイヤが滑る音と、長岡の歩く靴の音
いろいろな音が聞こえる
―――何かで一つの感覚を失うと、他の感覚が補うと言っていたが・・・・
ホントの事だったのかと、ブーンは少し感心した
しばらく動いたあとのことだった
ここで一つ、ブーンは思いついた
( ^ω^)「長岡さん、あとどのくらいで着くお?」
長岡「もうあとちょっと、今、もう見えてるわ」
ためらわずに答えた
( ^ω^)「じゃあ、一つお願いがあるから、止まってくれないかお?」
長岡は不思議に思ったが、特に急がなくてもいいので、一度止まってあげた
( ^ω^)「部屋は、通路の右側、左側、ドッチか教えて欲しいお」
長岡「部屋は・・右側よ?」
わかりました、と言うとブーンはもぞもぞと動き出した
何事かと見ようと思ったが、ブーンが前かがみになっていて、その陰に隠れていて見えない
このとき長岡は何をするのかわかった
が、まさかね、と思い、長岡は止めずに待つことにする
少しずつ・・・ブーンは前に倒した体を起こすと
長岡「・・な・・・・」
案の定、ブーンは立ち上がった
そのまま、右側へ歩きだした
長岡はしばらく呆然となっていた
そのままブーンが右側の壁までよろよろと、歩きついたときに
長岡「あぶ、あぶ、あぶああjskf;jをj!危ないじゃない!」
長岡はハッとし、叫んだ
そのままブーンに向かって走り出し、ブーンに触れた
途端
(#^ω^)「止めるなお!!!」
さっきの長岡の声より、何倍も大きな声で叫んだ
その叫びはブーンの心の中のもやの『一部』を出したような叫びだった
だが、その一言で長岡は制されていた
ブーンは、壁に手を着きながらゆっくりと歩き出した
( ^ω^)「ボクは今すぐにでもこの世界に慣れたいお・・・」
「でも、今すぐにはいくら決意が強くても、できるわけないお」
「それで、早くなれるために、こういう時に自主的にやれば、少しでも早くこの世界に慣れるかもしれないお・・」
その言葉は長岡に届いたのだろうか
ブーンには見えていないが、長岡はホントにびっくりして今にも腰を抜かしそう
そんな顔をしていた
ここで、ブーンは一つの扉に触れた
( ^ω^)「ここかお?」
その言葉でわれに返ったのか、頭を一度うなづかせた
―――ここを開ければ、光が少しもらえる
だが、不安があった
――――もしも、少しも光にならなかったら・・・・
―――だが、開けないことには始まらない
ほんの、0.何秒の考えが、30分近くたったように思えた
ガチャ
だが、そんなものは開けてみなきゃわからない
一歩、ただ一歩進むために
ドアノブに手をかけた
( ^ω^)「・・・・。」
手をかけたドアノブを回し、中に入った
やまじゅん「あぁ、来たか・・・・ん?長岡くんは?」
中にはやまじゅんがいた
声で判断するしかないブーンは、部屋に今いたのはやまじゅんのみだと思った
長岡「ここにいますよ」
隣から、長岡の声が聞こえた
いつの間にいたのだろう
長岡「アナタの決意は、よくわかった・・」
ぼそり、と、小さな声で話しかけてきた
長岡「今、アナタのおかげで私も決意したわ」
スゥ、小さく息を吸う音が聞こえてすぐ
長岡「私の決意は、少しでも早く『アナタの世界』にアナタを慣れさせてあげること」
そう告げると、長岡はやまじゅんに向かって一歩歩き出した
―――・・・え?
今彼女は何を言ったのか、ブーンは理解できないでいた
しばらくして、やっと理解できた
言葉どおりだ
彼女はブーンを、あの世界に慣れさせると言ったのだ
( ^ω^)「・・・・ありがとうだお・・」
ホントは、これからたくさんの人にできる限り迷惑をかけないために
ツンに迷惑をかけないために、何も見えない世界に慣れようとしてた
―――でも・・一人くらいならいいよね?
――慣れるまでの・・・間なら
自分に言い聞かせ、自分もやまじゅんの方へ向かった
長岡の声で目が覚めた
しばらく呆然としていた
―――何も・・・見えない・・・・・
途中でハッとし、長岡におはよう、と、笑って見せた
やはりまだ、この世界には慣れていない・・・・
――早く慣れなくちゃな
そう思いながら、頬を軽くかいた
長岡「それじゃあ、今日はとりあえずリハビリの説明をしますね」
( ^ω^)「リハビリは・・・すぐに受けられるんですかお?」
リハビリ――――
やっと、動き出せる
この暗闇の中で動き回るために必要な、光だ
もしかしたらその光はマッチや、100円のライター程度の小さな光『なのかも知れない』
しかし、それは『なのかも知れない』、と言う可能性だ
ひょっとしたら、焚き火や、街灯
それくらい大きな光『なのかも知れない』
どのくらい頼りになるのかは、わからない
が、それが光になることはわかっていた
――――ならば、どんなものでも、その光を使うしかない
自分のため、自分の周りの人のため
ブーンは早くリハビリを受けたかった
長岡「うーん・・・それは厳しいわね・・・」
「この間、やまじゅん先生から話は聞いたと思うけど、6つもリハビリの種類があるわ」
おそらく
・感覚訓練 ・点字指導 ・盲人用具の使用方法 ・歩行訓練 ・日常生活動作訓練 ・生活援護についての助言指導
と言うヤツだろう
( ^ω^)「覚えてるお・・・」
残念そうに、ブーンが言うと
長岡「ゴメンね・・・でも、代わりに説明のあとはリハビリになる『道具』を渡すわね」
そのことを申し訳なさそうに、長岡は言った
( ^ω^)「わかりましたお」
長岡「そう、ゴメンね・・・」
「説明を受ける場所に移動しましょうか?」
ブーンが一度うなづく
それじゃあ、と
ブーンは車椅子に乗せられ、
車椅子を押されながら動き出した
子供たちのはしゃぐ音と、大人の喋る音
大人の怒った音と、子供の泣く音
たくさん車椅子のタイヤが滑る音、たくさんの歩く靴の音
松葉杖をついた音、杖で道の上をこする音
ブーンの乗る車椅子のタイヤが滑る音と、長岡の歩く靴の音
いろいろな音が聞こえる
―――何かで一つの感覚を失うと、他の感覚が補うと言っていたが・・・・
ホントの事だったのかと、ブーンは少し感心した
しばらく動いたあとのことだった
ここで一つ、ブーンは思いついた
( ^ω^)「長岡さん、あとどのくらいで着くお?」
長岡「もうあとちょっと、今、もう見えてるわ」
ためらわずに答えた
( ^ω^)「じゃあ、一つお願いがあるから、止まってくれないかお?」
長岡は不思議に思ったが、特に急がなくてもいいので、一度止まってあげた
( ^ω^)「部屋は、通路の右側、左側、ドッチか教えて欲しいお」
長岡「部屋は・・右側よ?」
わかりました、と言うとブーンはもぞもぞと動き出した
何事かと見ようと思ったが、ブーンが前かがみになっていて、その陰に隠れていて見えない
このとき長岡は何をするのかわかった
が、まさかね、と思い、長岡は止めずに待つことにする
少しずつ・・・ブーンは前に倒した体を起こすと
長岡「・・な・・・・」
案の定、ブーンは立ち上がった
そのまま、右側へ歩きだした
長岡はしばらく呆然となっていた
そのままブーンが右側の壁までよろよろと、歩きついたときに
長岡「あぶ、あぶ、あぶああjskf;jをj!危ないじゃない!」
長岡はハッとし、叫んだ
そのままブーンに向かって走り出し、ブーンに触れた
途端
(#^ω^)「止めるなお!!!」
さっきの長岡の声より、何倍も大きな声で叫んだ
その叫びはブーンの心の中のもやの『一部』を出したような叫びだった
だが、その一言で長岡は制されていた
ブーンは、壁に手を着きながらゆっくりと歩き出した
( ^ω^)「ボクは今すぐにでもこの世界に慣れたいお・・・」
「でも、今すぐにはいくら決意が強くても、できるわけないお」
「それで、早くなれるために、こういう時に自主的にやれば、少しでも早くこの世界に慣れるかもしれないお・・」
その言葉は長岡に届いたのだろうか
ブーンには見えていないが、長岡はホントにびっくりして今にも腰を抜かしそう
そんな顔をしていた
ここで、ブーンは一つの扉に触れた
( ^ω^)「ここかお?」
その言葉でわれに返ったのか、頭を一度うなづかせた
―――ここを開ければ、光が少しもらえる
だが、不安があった
――――もしも、少しも光にならなかったら・・・・
―――だが、開けないことには始まらない
ほんの、0.何秒の考えが、30分近くたったように思えた
ガチャ
だが、そんなものは開けてみなきゃわからない
一歩、ただ一歩進むために
ドアノブに手をかけた
( ^ω^)「・・・・。」
手をかけたドアノブを回し、中に入った
やまじゅん「あぁ、来たか・・・・ん?長岡くんは?」
中にはやまじゅんがいた
声で判断するしかないブーンは、部屋に今いたのはやまじゅんのみだと思った
長岡「ここにいますよ」
隣から、長岡の声が聞こえた
いつの間にいたのだろう
長岡「アナタの決意は、よくわかった・・」
ぼそり、と、小さな声で話しかけてきた
長岡「今、アナタのおかげで私も決意したわ」
スゥ、小さく息を吸う音が聞こえてすぐ
長岡「私の決意は、少しでも早く『アナタの世界』にアナタを慣れさせてあげること」
そう告げると、長岡はやまじゅんに向かって一歩歩き出した
―――・・・え?
今彼女は何を言ったのか、ブーンは理解できないでいた
しばらくして、やっと理解できた
言葉どおりだ
彼女はブーンを、あの世界に慣れさせると言ったのだ
( ^ω^)「・・・・ありがとうだお・・」
ホントは、これからたくさんの人にできる限り迷惑をかけないために
ツンに迷惑をかけないために、何も見えない世界に慣れようとしてた
―――でも・・一人くらいならいいよね?
――慣れるまでの・・・間なら
自分に言い聞かせ、自分もやまじゅんの方へ向かった