[INDUSTRIAL REVIEW] 鬼言集
あさき
「まほらがあるらしい」
凝視!
巍々と鎮座!!
巍々と鎮座!!
海女たち
「誇らしげであるー!」
「誇らしげであるー!」
海霧の底で へばりつくのだが 何も無い
海女たち
「おいそれとは見えぬ」
「おいそれとは見えぬ」
おだやかな夜だ
海女たち
「磯が伸びるー!」
「磯が伸びるー!」
星の法典を作ってみたがどうか!?
海女たち
「干珠で伸びるー!!」
「干珠で伸びるー!!」
海神様(の様であるが)
「誇らしげであーるー!!」
「誇らしげであーるー!!」
海神様(いや、鬼の類であった!)
「引きずりこむー!」
「引きずりこむー!」
豁然とある宝全にて 深海を産み 昂然と反るのさ
海女たちが歌う
「ひゅるひゅるひゅるひゅる」
「ひゅるひゅるひゅるひゅる」
悲愁の流人 波濤に爪立つ
彼
「灼熱の虹でいけるか!?」
「灼熱の虹でいけるか!?」
海坂歪み 燃える
手 伸びる 手
鬼 喰らう 鬼
鬼 喰らう 鬼
天心に!一閃が!海界に!
まほらなど無かった
鬼の子が歌う
「ぴゅっぴゅっぴゅ~ら、ら、ら~」
「ぴゅっぴゅっぴゅ~ら、ら、ら~」
彼は 今も 祭祀している