インストール&セットアップ
Mavenのインストール
Apache Mavenプロジェクトのダウンロードサイトから、Maven2のバイナリをダウンロードします。ZIP、TAR+GZIP、TAR+BZIP2など各種ファイルが用意されていますので、好みのものをダウンロードして、適当な場所に解凍します。
次に環境変数の設定を行います。設定する必要のあるのは以下の2つです。(もちろんJAVA_HOME、PATHといったJAVA環境の設定ができているのが前提です。)
- M2_HOME
先ほど解凍したMaven2のディレクトリパスです。
例) set M2_HOME=C:\java\maven-2.0 (Windowsの場合)
- PATH
Maven2のbinディレクトリパスをPATH環境変数に通します。
例) set PATH=%M2_HOME%\bin;%PATH%(Windowsの場合)
以下のコマンドを実行して、Maven2のバージョンが表示されればインストール完了です。
F:\gaoqiao1>mvn -v
Maven version: 2.0
Mavenのセットアップ
Maven の動作をセットアップするためには、%M2_HOME%\conf\settings.xml($M2_HOME/conf/settings.xml) ファイルを使います。この設定は全てのユーザに対して有効になりますが、settings.xmlをユーザのホームディレクトリ(%HOMEPATH% \.m2、または$HOME/.m2)にコピーすると、そのユーザにのみ有効になります。基本的には何も設定をする必要はないのですが、以下のような場合にはsettings.xmlを使ってMavenをセットアップする必要があります。
- プロキシー経由でWEBサーバ(リモートリポジトリサーバ)にアクセスする必要がある場合
-
自分の組織やチームで立てたリモートリポジトリサーバを利用する場合
プロキシーの設定
settings.xmlに以下の記述を追加してください。<proxies>
<proxy>
<active>true</active>
<protocol>http</protocol>
<host>your.proxy.your.domain</host>
<port>8080</port>
<nonProxyHosts>your.non.proxy.host</nonProxyHosts>
</proxy>
</proxies>
以下のタグを環境に合わせて変更してください。
- host:プロキシーサーバ
- port:プロキシーサーバのポート番号
- nonProxyHosts:プロキシーサーバを経由せずに直接アクセスする接続先サーバ。カンマ区切りで複数指定が可能です。
自前のリモートリポジトリにアクセスするための設定
Mavenのデフォルトのリモートリポジトリサーバ(Ibiblioリポジトリサーバ)にアクセスする場合、何も設定は必要ありませんが、自分の組織やチームで立てたリモートリポジトリサーバにアクセスする場合、以下の記述をsettings.xmlに追加してください。<servers>
<server>
<id>my-repo</id>
<username>yourid</username>
<password>yourpassword</password>
</server>
<server>
<id>my-plrepo</id>
<username>yourid</username>
<password>yourpassword</password>
</server>
</servers>
<profiles>
<profile>
<id>my-profile</id>
<repositories>
<repository>
<id>my-repo</id>
<name>My Repository</name>
<url>http://your.remote.repo/myrep/</url>
</repository>
</repositories>
<pluginRepositories>
<pluginRepository>
<id>my-plrepo</id>
<name>My Repository for My Plugin</name>
<url>http://your.remote.repo/myrep/</url>
</pluginRepository>
</pluginRepositories>
</profile>
</profiles>
<activeProfiles>
<activeProfile>my-profile</activeProfile>
</activeProfiles>
各設定の意味は以下の通りです。
- servers:リモートリポジトリサーバのアクセスにユーザ認証が必要な場合、そのユーザID、パスワードを記述します。
- repositories: ライブラリを置いておくリポジトリサーバ。サーバのURLにはHTTPSも設定可能です。ただしサーバ側に正当な証明書がインストールされている必要があ ります。(テスト用のダミー証明書ではうまく動かせませんでした。)また、アクセスにユーザ認証が必要な場合、repositoryのidタグに先ほど定 義したservers設定の該当するidをセットします。
- pluginRepositories:Mavenプラグインを置いておくリポジトリサーバ。設定内容はrepositories設定と同じ。
- activeProfiles:以上の設定を有効にするには、リポジトリ設定を含んでいるプロファイル設定を、ここで有効にする必要があります。
以上でセットアップは終了です。
settings.xmlではこの他にもいろいろな設定が可能です。これらの設定項目については、Mavenのサイトを参考にしてください。