メイプルの中の雷太郎壱之介

第4話

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monntasu

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第4話

~メイプルアイランド~

  きのこ村から出ると、すぐ男がいた。
男:「私は、地形について教える教官、ロビンだ。」
  という。また教官か、などと思いながら話を聞く。
ロビン:「今いる場所は空に浮かんでいる島メイプルアイランド。大昔からずっと空にういているので、地上に比べて凶悪なモンスターが少なく、初心者にはぴったりの平和な島だ。住みやすい場所ではあるが、職業につきたいならずっとここに留まっていてはいけない。きみはこの先、この島の下にあるビクトリアアイランドという巨大な島へ行くことになるだろう。ビクトリアアイランドへは、この島の東にあるサウスペリという港町から、空を飛べる船に乗っていくことができる。サウスペリで船の前にいる船長にはなしかけてみることだ。」
  と一気に言ってきた。
雷太郎:「つまり、この島は平和だが、職につくためにはビクトリアアイランドへ行かないといけないのだな?」
ロビン:「そういうことだ。そして、この先にも人々がいるだろうが、頼みごとをしてきたら、面倒くさがらずに、引き受けてやるように。そうすれば、人々も喜ぶし、君も成長するだろう。それでは、君にこれをあげよう。」
  そう言って、カードのようなものと、大きな紙を渡してきた。
ロビン:「これは、マップだ。大きいものがワールドマップで、大陸全体のマップが書いてある。そして、小さいものがミニマップだ。それぞれのマップの詳しい情報がでるようになっている。これを見て、どんなときも冷静に行動するのだ。」
雷太郎:「うむ、分かった。」
ロビン:「もうきのこ村にはもどれないが、これから、君は一人で冒険を始めるのだ。」
  そういわれてから周りを見ると、たしかにポータルは見当たらなく、きのこ村にはもどれそうにない。
ロビン:「それでは、さらばだ。元気でな。」
雷太郎:「あぁ、さよなら。」
  職業につきたければ、先に進まなければならないらしいので、先に進むことにした。
雷太郎:「せっかくマップをもらったのだから、見てみよう。」
  ワールドマップには、点がいくつかあり、そのなかに光る点が1つある。たぶん光る点は、自分のいるマップだろう。
  ミニマップには、きのこ村 デンデン広場1と書いてあり、黄色い点が1つ、緑の点が2つ、青い点が1つある。周りを見たところ、黄色い点は自分、緑の点は他人(ロビン)、青い点は別のなにかだろう。問題は、あと1人の他人と、青い点がなにかだ。
  その点は先にあるので、とりあえず先に進むことにした。
  そうすると、前にデンデン虫がいる。しかし、ただのデンデン虫ではないようだ。殻が緑色で、なにしろ大きい。膝くらいの高さのあるデンデン虫なのだから、驚きだ。いちおうモンスター図鑑で調べても、「デンデン」とある。
雷太郎:「こんなやつ、簡単に倒せるじゃないか。」
  そう思って近づいてみると、デンデンも近づいてきた。
  しかし、さすがデンデン、動きはかなりのろい。そして、余裕だ、などと油断してしまったのだ。
  そうしてやっとのことでこちらに来ることがこれたデンデンは、殻をぶつけてこようとする。攻撃も弱いだろうと思ってわざとあたってみると…
雷太郎「痛っ!」
  デンデンの攻撃は、思ったよりも強力だ。
雷太郎「攻撃を受け続けては負けてしまう…攻撃だ!!」
  剣で攻撃してみると、デンデンの殻に当たった。かなり硬いが、ダメージを与えていけるようだ。デンデンの攻撃をかわしながら、剣でデンデン本体を攻撃した。
  デンデンは高い泣き声と共に崩れた。倒したのだ!デンデンは消滅し、殻と銅貨が3枚残った。銅貨は、メルという、この世界の通貨で、1枚1メルらしい。つまり、3メル手に入れたということになる。
  メルを道具袋にいれようとしてよく見て、道具袋にもいくつかわかれていることに気づいた。それぞれ、「装備」「消費」「ETC」「設置」「癒し」「メル」と書いてある。銅貨はメルなので、「メル」と書いてある部分にいれ、殻を蹴飛ばして先に進んだ。

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