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パタゴニア

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南米で氷河体験! パタゴニアで大地を感じる旅

南米といえば「暑い」というイメージがありますが、森や氷河が広がる『パタゴニア』をご存知ですか?
南米大陸の南の果てに広がるパタゴニア地方は、
北半球でいえば秋田県からオホーツク海くらいに相当する緯度のため、1年中寒冷な気候が続きます。
この広いエリアに、人が住む町はぽつぽつと点在するのみ。
どこまでも続く森や平原、氷河・・・町を一歩出ると、日本では出会えないような風景が広がります。
そしてパタゴニアの先に浮かぶ、白い世界・南極大陸。
冷たい気候とは反対に、温かい人達が旅人の訪れを待っています。

*パタゴニアとは

パタゴニアとは南米の南緯40度より南の地域を指す総称で、
アンデス山脈の西側がチリ、東側がアルゼンチンになります。
見所は両国に分かれているので、二つの国を行き来しながらの旅になります。

パタゴニアは、アンデスの西と東では気候や風景が大きく違います。
その原因は偏西風と太平洋、それにアンデス山脈の存在。
太平洋の水分を含んだ雲は、偏西風に乗って西から東へ運ばれ、アンデス山脈にぶつかって雨を降らせます。
その雨はアンデスの西側、チリ側のパタゴニアを潤し、氷河や湖などの豊かな自然を形作ります。
雨を降らせた偏西風は、乾燥した風となって、東のアルゼンチンへと抜けていきます。
その結果、東側は雨が少ない乾燥地帯になり、短い草が生えるだけの草原が一面に広がるのです。

また、パタゴニアは「嵐の大地」と呼ばれるほど風が強いのも特徴で、
「羊が風で飛ばされる」という噂もあるくらい。
ひどいときは人間がまっすぐ前へ進めないくらい風が強いので、あながち嘘とは言えないかも。
ちなみにこれは風を遮るものが何も無い荒野での話で、
普通、観光で滞在する街では、そんな強風に襲われることはまずないのでご安心を。

パタゴニア観光のベストシーズンは短い夏の間、12月から3月くらいまで。
それ以外も行けなくはないですが、それなりの寒さを覚悟で。

*緑豊かな麗しのパタゴニア・アンデス

●アウストラル街道(チリ)

チリ側パタゴニアの魅力を存分に味わえるのが、アウストラル街道。
地域を南北に貫く幹線道ですが、40~50kmおきくらいに小さな町や村があるだけで、人影はまばら。人間よりも動物を見かける方が多いくらいです。
すれ違う車も1日に数えるほどで、馬に乗る地元の人がときどき通るのみ。静かに景色を楽しみながらの旅を楽しむことができます。
道の両側はうっそうとした森林。望むのは連なる雪山やそこから流れ出る滝や川、そして氷河。
ときどき、清流を橋で渡ります。
川の水は透明で冷たく、勢いよく流れていきます。本当に水が豊かなのです。

(写真:川と山)

●パイネ国立公園(チリ)

パイネ・グランデ山を中心とする雪山や氷河を眺めながらのトレッキングを楽しめます。
トレッキングコースは日帰りから、長いものでは1週間ほどまで。
短い夏を目がけて世界中から大勢の旅人が訪れる、アウトドア人間憧れの土地です。
私達もテントと寝袋をかついで、4泊5日の日程で歩きました。
天候も不安定で、所々険しいコースもあったが、ダイナミックな風景を堪能することができて、大満足。

(写真:パイネ)

●ロス・グラシアレス国立公園(アルゼンチン)

「ロス・グラシアレス」とはスペイン語で「氷河」の複数形。
その名の通り、アルヘンティーノ湖に面して、いくつもの氷河が点在します。
間近に見る氷河は巨大な氷の塊。特にボートで水面の高さから眺めると、その大きさと高さが実感できます。
運がよければ、山のような塊が大音響とともに崩落するシーンが見られます。
私達が行った夏(2月)は、崩落シーズンで、頻繁に「ドドーン!」「ズシーン!」というものすごい地響きとともに、氷河の一部が手前の湖へと崩れ落ちていきました。
余裕があれば、氷河の上を歩くミニトレッキングもぜひ挑戦を。

(写真:ペリトモレノ氷河)

●エル・チャルテン(アルゼンチン)

氷河観光の拠点、カラファテの町から北へ車で4時間。
険しく尖った主峰、フィッツ・ロイを遠望するエル・チャルテン村を拠点に、いくつものトレッキングコースが延び、体力に応じて選択できます。
もしキャンプ道具があれば、村から数時間歩いたトーレ湖畔のキャンプ場で1泊し、
翌朝、日の出を眺める日程がおすすめです。
太陽が昇るにつれて刻々と赤く染まっていく山の姿は、ただ美しいの一言でした。

(写真:セロトーレ)

*乾燥した大地が広がるアルゼンチン側パタゴニア

アルゼンチン側はチリ側と風景が一転。強い風が吹き荒れ、乾燥した草原がどこまでも続きます。
そんな大地の中を延びる一本道「ルータ40」を走ってみると、パタゴニアの大きさを体感できます。
沿道はひたすら荒地。
ときおり、エスタンシアと呼ばれる広大な牧場が現れ、牛や羊が放牧されています。
きっと彼らは「飼われている」という実感はほとんどないに違いありません。
なぜなら牧場はあまりに広く、境界を示すフェンスもはるか遠く、見えないから。
人が定住する村は100kmおきくらいにあります。
もし村と村の間で車が壊れたら生死に関わるので、地元の人も水や毛布を積んで走るとのこと。

この地域でよく見られるラマの一種「グアナコ」。
瞬発力が強く、ピョンピョン飛んで逃げ足が速いです。群れで行動し、いつも遠巻きに人間を見ています。
(写真:グアナコ)

世界遺産「クエバ・デ・ラス・マノス」(手の洞窟)。
約9,000~3,000年前の人の手形が残る洞窟。
手形のほか、この地域に生息する動物達の姿なども描かれていて興味深いです。
(写真:クエバ・デ・ラス・マノス)

*最果ての地・フェゴ島

南米大陸からフェゴ島に渡り、世界最南端の街、アルゼンチンのウシュアイアへ。
ウシュアイアは山と海に囲まれた港町。高台に立てば、街の前に広がるビーグル水道を見渡せます。
街には「最果て」の雰囲気はなく、
夏の観光シーズンには、ヨーロッパ風の目抜き通りを欧米人旅行者が行き交っています。
(写真:ウシュアイア)

近郊のティエラ・デル・フエゴ国立公園では、四季折々の美しい
山や湖、入江の風景を眺めながら、ハイキングを楽しむことができます。
とりわけ、ここの紅葉は素晴らしいそう。
短い夏と秋が過ぎると、街は長い冬に入ります。

ウシュアイアではこんな立派なカニが捕れます。
周りの海は海産物の宝庫で、川にも大物がたくさんいます。
日本から釣りをしにくる人がいるくらいで、釣り好きにはたまらないところです。
(写真:カニ)

ここウシュアイアは南極に最も近い港でもあります。
1週間から2週間のクルーズで、あの「白い世界・南極大陸」へ行けてしまうのです。
次に訪れるときは、きっと南極へ。そんな夢を胸に、街を後にしました。

いかがですか?
私のホームページやブログでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

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