宇宙メダロッターX
登場作品:TVアニメ「メダロット」
基本的設定
アニメ版第1作にのみ登場する、全国ロボトルランキング第1位にして、正体不明のメダロッター。
後述する姿こそ出オチではあるが、その実力は劇中でもトップクラス。
サインをねだる
りんたろうにもシンプルなXの字でサインをしてあげるフレンドリーさや、
イッキを咎め、力不足を冷徹に指摘する厳しさを持った、
正しく最強のメダロッターに相応しい人物である。
出オチに見える格好や、その素性のひとつの際の行動のせいでコメディリリーフやギャグキャラと誤解されるが、コレはあくまで誤りである。
決め台詞は、
「遠い銀河の彼方から、数多の星々飛び越えて、
青く輝く地球(ちきゅう)に降り立った一条(ひとすじ)の流れ星!宇宙メダロッターX!」
この台詞と共に、全身とたなびく赤いマフラーでXの字を模ったポーズが印象的である。
劇中での活躍
ロボトルランキングをめぐる戦い
ロボトルランキングにて、全国ランキング第1位として名前が登場。
イッキや
コウジは
アリカのPCに表示されたwebサイトに写真や愛機が記載されているのに対し、
彼だけはなぜか画面にでかでかと宇宙メダロッターXと書かれているだけであった。
後に、
サラミツオと本名を明かしてイッキ達を圧倒し、まんまとメタビーのメダルを奪おうとした
サラミからメダルを奪還。
その姿は、マフラーとベルトというヒーロー然としたものだが、
どう見ても快盗レトルトにしか見えない金色の仮面で顔を隠していた。
このせいで、せっかく勇ましく登場したにもかかわらず、一同からのツッコミの前にその印象はかすんでしまうのだった。
その見た目は、出オチやギャグキャラの様ではあった。
しかし、そのロボトルの実力はかなりのもの。
愛機が
アークビートルであることも手伝って、通常のロボトルでは反則級の強さ。
ロボロボ団アジトに乗り込んだ際には、アークビートル1体で
ゴーフバレットの群れを吹き飛ばし、
挙句アジトを崩落させるほどの無双ぶりを発揮。
宇宙メダロッターX当人の元からのものか、タイツが一種のパワードスーツであるせいなのかは明確ではないが、身体能力も高い。
ジャンプ力はともかく身のこなしについては、
ジョーの見立てでは宇宙メダロッターXの元からのものの様子。
一方で、若きメダロッターを導く役割も担っている。
メダフォースが使えなかった
スミロドナッドのために、コウジに
奥義シャドウソードを伝授。
イッキに対しては、ミツオに挑発されたとはいえ、メタビーのメダルを賭けたことを指摘して叱責。
ロボロボ団アジト崩壊後、
チドリを救出したもののロボトルランキング浮上を諦めようとしたイッキを挑発し、彼らの闘志に火をつける。
この様に、何かとイッキに対しては当たりが強い。
また、奥義シャドウソードを習得したコウジとの一騎討ちの際にはイッキを試してもいる。
このことから、イッキの成長を促す目的があったのは明白。
彼の振る舞いは何処か
山口亮太氏が脚本に参加した、
機動武闘伝Gガンダムのシュバルツ・ブルーダーを思わせる。
シュバルツとは主人公を導くという立ち位置
と、怪しげな仮面という容姿が類似している。
その正体
イッキとの一騎討ちの最中に
シンセイバーが乱入してきた際には、イッキをかばって重傷を負う。
この際、仮面が割れて快盗レトルトそのままの仮面が露出。
本当に快盗レトルトがその正体だったことが発覚。
つまり彼の正体は快盗レトルト、ひいては幻のメダロッター、
アガタヒカルその人だったのだ。
快盗レトルトは、はじめはイッキから
メタビーのメダルを奪うことで、
悪用の危険からレアメダルを守ろうとした。
だが、ヒカルとしてメタビーとイッキを見守るうちに、
その友情が悪に立ち向かう力になると、彼らに賭けることを選んだ。
宇宙メダロッターXとしてイッキを厳しく導こうとしたのは、そのためだった。
ロボロボ団との決戦
ロボロボ団首領の手で
ゴッドエンペラーが投入された際には、
アークビートルと共にゴッドエンペラーから無理矢理にメダルを外して活動を停止させた。
だが、それと引き換えに崖の崩落に巻き込まれたのだった。
生存は絶望的かと思われたが、メタビー奪還のためにイッキ達が突入したミヤマ遺跡に出現し、生存が発覚。
アークビートルと共にロボロボ団首領ことドクター・ヘベレケの影武者メダロットを取り押さえ、メタビーの救出を促した。
その後、ジャイアントエンペラーをメタビー・
ロクショウと共に止めようとするも力及ばず敗れ、それでもなお立ち上がるイッキとメタビーを見送った。
世界大会での活躍(?)
世界大会においては
その素性が快盗レトルトーー世間的には犯罪者と認識されていることから、イッキ達しか知らなかったとはいえ、その出場が危ぶまれた。
さらに、
Xことヒカル当人は自身の仕事を優先。
そのため、
エキシビションマッチではカリンに代役を頼んだ。
さらに様々なアクシデントが起こって代役が次から次へと現れたり、警察に追われていたせいで、その場の勢いで実力に大きな不安を抱えた
イワノイに頼んだりするという事態も起こっている。
だが、このおかげで
第2回戦と
第4回戦では、窮地を脱したこともある。
そもそもXことヒカルがあえて代役を立てたのは、
素性に加えて、世界大会の陰で暗躍するロボロボ団対策を優先したからだったのかも知れない。
準決勝でのみ宇宙メダロッターX当人が出場したものの、この時には
何処からかその素性がリークされて、
セレクト隊が会場を包囲していた。
しかも、決勝戦では
ヴィクトルに対抗するために準決勝と同じく当人が出場しようとしていたものの、
メダロット博士がカラスミに脅迫されて出場出来なくなってしまった。
ゲームおよび他メディアミックス作品へのフィードバック
宇宙メダロッターXは、アニメ版のみの登場人物である。
だが他のメディアミックス作品やゲームにおいて、宇宙メダロッターXの設定がフィードバックされている。
ゲーム作品へのフィードバック
メダロット3にて、ゲームクリア後に
快盗レトルトが
アークビートルを使用。
メダロットSにおいても、メインストーリー第1部「
はじまりの物語」にて使用している。
また、メダロット7では
ヒカルがアークビートルを使用する。
漫画作品へのフィードバック
メダロット2において、宇宙メダロッターXの名前がロボトルランキングで確認出来る。
ただし、本作には名前しか出ていない。
ヒカルは本作終盤にて、宇宙メダロッターX同様の光沢の入った仮面を着用していた。
そのため、その姿が
メダロッターりんたろう!メダロットRにおける宇宙メダロッターXであるといえる。
関連人物
関係者 |
ヒカル |
その正体、ボンクラコンビニ店員とは仮の姿 |
快盗レトルト |
もうひとつの姿、華麗なるメダルハンター |
宇宙メダロッターXの代役達 |
カリン |
エキシビションマッチ、第1回戦での代役 |
キクヒメ |
第2回戦での代役 |
カガミヤマ |
第3回戦、第4回戦での代役 |
イワノイ |
準々決勝での代役 |
カラスミ |
決勝戦での代役 |
異なる世界の宇宙メダロッター |
宇宙メダロッターM |
音速の宇宙メダロッター、その剣閃はマッハを刻む |
宇宙メダロッターR |
新たな宇宙メダロッター、熱い魂でロボトろーぜ! |
最終更新:2023年12月08日 12:54