ワールド・カフェ


ワールド・カフェとは、「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を行い、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような空間でこそ創発される」という考え方に基づいた話し合いの手法です。

職場での会話を思い浮かべてみると、話し合いの中から良いアイデアが浮かんだり、発見をしたりするのは、フォーマルな会議の中ではなくて、たとえば、喫煙スペースでタバコを吸っているときだったり、休憩室でお茶を飲んでいるときだったりするのではないかと思います。

そうした場所ではお互いリラックスして、オープンに本音を語ることができ、初めて会う人とも気軽に話せるので、ネットワークが自然と広がります。「カフェ」は、そういったインフォーマルな話し合いが行われる場の象徴と言えます。

ワールド・カフェでは、そのような「カフェ的会話」を職場での会議やミーティング、日常の会話の中に意図的にデザインし、会話のあり方を変える方法として、世界中で活用が進んでいます。

ワールド・カフェの手順


4人一組になってひとつのテーブルに向かい合って話し合い、
一定時間が過ぎると、「ホスト」と呼ばれる人意外は
「旅人」として別のテーブルに移動します。

テーブルには模造紙を広げ、話している内容を参加者が自由にメモしていきます。
内容は自由。マインドマップのように関連させて書いてもいいし、落書きように
書いてもいいし、人の書いた内容にひらめきを書きくわえるなど、みんなで一枚の
メモを作るイメージです。

移動後は、ホストがそれまで話していた内容を
新しく別のテーブルからやってきた旅人3人に伝え、
その続きをまた4人で話していくというやり方です。

この他家受粉と呼ばれる方法もワールドカフェの特徴の一つであり大変重要なポイントとなっています。


ワールド・カフェの提唱者


企業やNPOで戦略的ダイアログの推進やコミュニティの構築の支援を行っているJuanita Brown(アニータ・ブラウン)氏とDavid Isaacs(デイビッド・アイザックス)氏によって、1995年に開発・提唱される。現在ワールド・カフェの思想や方法論は世界中に普及し、ビジネスはもちろん、NPOや市民活動、政治、教育、様々な分野で活用が進んでいる。

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最終更新:2008年06月20日 16:16