ロード・オブ・ヴァーミリオンのお話
- 略称はLoV、前提スキルはTS1/JT5です。
- 大魔法中で唯一、レベルをあげて高威力になるほど詠唱が短くなっていくという有利な特性を持ちます。Dexを振り切ると、産まれたてのマジシャンが放つ4レベルボルトよりも詠唱が早くなります。
- よくMS(メテオストーム)とライバル視されます(笑)。これは三大魔法の中でSGが飛びぬけて強く、MS・LoVが二番手の大魔法の座を争う形になるからですね。
- 13*13セルという広大な範囲に、MATKを2.8倍したダメージを1セットとして、これを4セット実行します(10レベルの場合です)。
- 1セットは10HITの集合体なので、正確には1HIT毎にMATK*0.28のダメージになります。
- 1セットごとに、暗闇状態を付与する判定を伴います。
- 敵のMDEFは1セットに対して1回のみ適用されます=1HITに有効な敵のMDEFは、実質MDEF*0.1となります。
- つまり総計では、術者のMATKの11.2倍のダメージを、敵のMDEFの4倍の防御で防ぐことになります≒純粋な威力面ではさほど強力ではありませんが、若干のMDEF貫通能力を持ちます(術者の魔力を100%とするなら、敵の防御は36%以下しか適用されません)。
- 単純な表現で「40HITします」。非常に爽快感があります。
- また、ダメージは1セット(10HIT)ごとに再計算をするために、1回の発動で4度の計算の平均値によるダメージを与えます。
- 以上から「若干のMDEF貫通能力」を持ち、また「計算の平均化」も相まって、結果として【広範囲に期待値どおりの安定したダメージを与える】という特性を持ちます。また、射線さえ通っていれば、狭い地形でも想定どおりの範囲に均一の影響を及ぼすため、MSなどと違って使う地形を選びません。
- この安定性と普遍性が最大の長所です。
- 一方で、安定性を重視するあまり、MSやSGのような特定条件化での瞬間的な爆発力がありません。故に、その状況ごとに対抗足りえる魔法が存在すると、簡単に存在価値を失ってしまいがちという欠点を持ちます。(つまり、イズルードなどの特殊な狩り場を除くと、「LoVでなければならない」という状況がまず存在しませんTT)
- 見るべき点として、風属性の範囲魔法なためSGの効かない水属性の敵に対して特に有効で、SGとLoVを備えることで、対処できない敵は風属性のみとなります(風属性にはHDをぶつけます)。
- ただし単体で見た場合、風属性大魔法はさして重要ではなく(JTの存在や、そもそも水属性の強力な敵がそう多くないため)、有用な火属性であるMSと比べると、属性面では不利と言われています。
- 対人戦では40HITが生み出すヒットストップや暗闇付与、脱出できないほど広い範囲に加えて短い詠唱時間などの特性が、足止め魔法として有利に働くようです。
- 実はFWと組み合わせて使うと、敵のFWへの接触回数を抑え、FWをわずかながら延命させる能力をもちます。
- LA(レックスエーテルナ)や凍結状態へのダメージ倍率などは、4セット40HIT中、はじめの1セット10HITのみに効果があります。
- このことから、巷でよく言われているSG-LoVコンビネーションは、ダメージ面ではLoVの威力を118.75%に強化するに留まります。つまり、それほど強力ではありません。(凍結と組み合わせて用いる範囲型風属性攻撃として見た場合、TSのほうがよほど強力という結論になってしまいます。LoVは凍結と相性がよくありません^^;)
- ただしブラギの歌などと併用してSg-LoVを同時発生させたり、またはWIZ2名がSGとLoVを分担して用いる場合は、4セットすべてに凍結効果が加味され、本来の175%の対水属性倍率に近付くため、極めて強力な破壊力を生み出します。
- 詠唱時に出現する魔法陣は、実際の攻撃範囲よりもやや小さくなっていて、実際は魔法陣のすこし外側まで攻撃が届きます。
- 個人的な感想として、総合的に見た場合は非常に優秀な範囲攻撃魔法です。目測を誤って敵が移動してしまった際や、急に付近に敵が沸いたときなども、広大な範囲が勝手にカバーしてくれます。
- Dex・Intともに高い水準に達して、はじめて真価を発揮する魔法だと思います。言い方を変えると、憶えたてではさほど強くも感じませんが、高レベルになると「化ける」魔法です。
- その汎用性の高さを生かすため、常用してこそ有効な魔法なのですが、残念ながらエフェクトが非常に重く、常用に向くとは言えません。これが最大の欠点だと思います^^;
- 敵が判別できなくなるほど派手なエフェクトを発生させるので、PTのメンバー(特に前衛さん)を混乱させかねない危険性を内包します。…なので、残念ながら通常はソロ向きの魔法だと思います。
■LoVが活躍する狩り場の例
- イズルード水中神殿
- タートルアイランド地下
- ノーグロード2F
- オークダンジョン2F
- グラストヘイム監獄
- 時計塔地上3F
- 他、水属性の敵が出現するところすべて。
- 実際は属性を気にせず運用できる特徴を持つので、使っていこうと思えば、程度の差こそあれ、どこでもそれなりに使えます。
- WIZになってから憶える魔法なので、高レベル狩り場が多いのはご容赦ください。
■強化の可能性
SGと比較して弱すぎるため、増大し続ける敵のHPに対処する形で調整がはかられた場合、どのように強化されるかの予想です。
- MATK倍率の単純な増加。現状の11.2倍を14倍にするなど。
- HiWIZスキル、魔法力増幅の影響を完全に受けるようになる。
- 凍結効果が4セット40HITすべてに適用される。
- さらなるMDEF貫通能力の強化。
すべて妄想です。まず有り得ないと思います。実装されると幸せですね(笑)
■追記・読者情報
- 管理人です。ちょっと理屈っぽく解りにくいので、以下に感覚的な表現を追加します。
- つまり【LoVとは、魔法陣の中心点から13*13セルの範囲に存在するすべての敵に、レベル12相当の威力を持つライトニングボルト(もしくはノックバックしないJT10)を撃ち込む魔法です。】
- 比較対象としてLB12を持ち出す場合(LBにはレベル12がありませんから、実際はLB10+LB2)、LBでは12400*目標数X、LoVは15500固定の時間(カウント)を成果を得るために費やします(詠唱時間にディレイを単純に加算した計算であり、実際はディレイ計算が不要な最後の一発などの細かい計算を省いています)。
- つまり、2体以上の目標がいる場合(そして12レベル相当のボルトを撃ち込む必要があるほど敵の平均HPが高い場合)、LoVはボルトを放つより効率的であると言えます。
- JT10と比較する場合、JTを2発放つのとLoVを放った後ディレイが消えるまでの時間がほぼ同等(ややJT有利)なので、3目標以上の時に限ってLoVが有利になります。
- さらにLoVの場合、MDEFを64%貫通する特典があると言うことです。ただ、これは低MDEFの敵に対しては大して意味を持たず、また威力そのものを高めているわけではないので、劇的なダメージの変化には直結しません。
- 別の項で詳しくふれていますが、ライバルのMSを同様にファイアボルトに換算すると、最大でFB35相当の破壊力を持ちます。実にLoVの3倍ですが、MSが大変不安定な魔法である事に対して、LoVはいついかなる状況でもLB12相当の威力が保障されている点で優れているのです。