でも、プロになるかどうかは個人の自由でしょ?


その通りです。しかし、14歳や15歳で最高レベルの競技会に勝つ為には、桁外れの才能に加えて幼い頃からの鍛錬が求められます。そうした時期の子供たちが、親や周囲の要求に毅然として対応し、自らの心身の健康を守る為の主体性を維持出来る可能性はさほど大きくありません。もちろん浅田選手のように、滑る事を楽しんでいるうちにとてつもないレベルに達してしまったという例もあるでしょうが、親や周囲の大人がアイスショーでの収入やマスメディア露出に伴う収入目当てで子供に厳しい訓練を課してしまうおそれもあります。

国際スケート連盟の年齢制限規定には、こういった状況を未然に防ぐという意味合いもあります。



最終更新:2005年12月20日 17:05