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SM教エスニ・カテドラル

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今号から連載開始の運びとなった恵栖二市の各名所・奇所を探訪するこのコーナーの記念すべき第一回は恵栖二市民には馴染み深いこの場所、スパゲッティ・モンスター教団の大聖堂、エスニ・カテドラルを紹介します。

市街中心に位置する恵栖二駅の東口から大通り沿いに進むと、初めて見る者は皆その威容に心打たれるとさえ言われる荘厳な神殿がビルの間から姿を現します。

この教団にとって日本唯一の教会でもある大聖堂は、戦後の高度経済成長期に立案された市街再開発計画の際に建設され、広大な敷地を有し、週末ともなれば各地から信徒達が集ってくるので門の外でも彼らが主を称える聖歌を唱和し、ラーメンの聖句を唱えるのを聞く事が出来ます。

信者以外にも広く門戸を開いており、観光名所としても人気が高く、日本各地からここを訪れる見学者があとを絶ちません。

ゴシック様式の堅牢な門構えに圧倒されながらも中へ進むと、まず目につくのが高い天井を彩る美麗な色彩です。

入り口ホールの天井に描かれたこれらフラスコ画は中心に据えられた主がその数多ある触手を天地四方に広げ、世界を支え人々に救いの手を差し伸ばすというSM教団の本義をそのまま目に見える形にしたものだと言われています。

ホールを抜け、樫の木から作られた温かみのある両開きの扉を開くと大聖堂の本堂に続きます。

ここは結婚式場として利用されており、ミサが終わるとSM教団独特の触手を絡ませあう花嫁・花婿の衣装を着た信徒たちの姿を見ることができます。

また、この衣装を着てここで式を挙げるためだけに入信する人たちが世の中にはいるそうです。

そして大聖堂本堂にある巨大なステンドグラスのを背にした、高名な麺職人がうった主の御姿を象った彫像の前で幸福な二人が、麺が伸びるまでの永遠を誓い合うのです。

大聖堂の主上の像に向かって右側から、観光客にも人気のある“創世の路”と言われるSM教団の世界創世神話を表す大量の絵画が飾られた通路があります。

主が闇から世界を捏ね上げる巨大な一枚絵から始まり、寒天を入れたビーカーにスポイトで菌を移植する主を描いた生命創造の瞬間や、エスニとヨコテ兄弟をモチーフにした最初の殺人、太麺で首を吊るユダなど、数多ある作品はルネサンス期の巨匠の絵画にも劣るとも勝らない傑作です。

この大聖堂を統括するのはテキサス人の大司教ジョナサン伊藤さんです。

伊藤さんは由緒正しいテキサス貴族だったのですが、父祖の地は道徳の欠片も無く人心が麻の如くに乱れるのを思い悩み、救是の発心をしてSM教団に入団したそうです。

「かつては鞭持て土民や○ロンボを追い回していたのをやめ、人を麺打つ牧人になったわけだ」 そう本誌記者にもにこやかに語ってくださいました。

大司教は信徒以外の者にも気軽に相談に応じ、本誌記者も誰にも話せない重大な悩みを抱えて居た時にお力添えを頂いたことがあります。

この大聖堂、最早恵栖二の財産と言ってもいいでしょう。

一度も来訪した事が無い方も是非足を運び、その神秘に満ちた驚異の数々を目にするべきだと思います。


次回は歴代恵栖二市長が埋葬される場所でもある、“誉れ高き筋肉の殿堂”を紹介します。

(文筆:八咲光琳)

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