#12 ズキッ!中盤は何を重視する!?(2008.08.23)



ある日のこと、またまた自分の棋力向上について考えてみた。


将棋の対局は主に、序盤、中盤、終盤に分けられる。

序盤は駒組みの段階。中盤は開戦から終盤に至るまで。
終盤は寄せの段階である。


序盤・中盤・終盤で気をつけるべきポイント、またそれぞれの力をつける
ための勉強法について考えてみる。




序盤・中盤・終盤というのは、学校で習う主要3科目(国語、数学、英語)に
例えれば、個人的に序盤=英語、中盤=国語、終盤=数学のような印象。


序盤は主に英語を暗記するように、定跡や戦法を暗記することである。
そのとき、ただやみくもに暗記すればよいわけではなく、英語と同じように
きちんと臨機応変に応用できるように暗記しなければならない。

中盤は、自分が理系なためか、よくわからないので国語にしておいた。
国語は数日勉強したからといって伸びるようなものではない。
中盤は実戦経験を積んで徐々にレベルアップを図っていくしかない点では
それと同じだろうか。

終盤は自玉と相手玉の詰みまでの手数を計算して、寄せていく論理的世界である。
よってこの段階は問題にもしやすいし、数学に似ている。


ちょっとどうでもよかっただろうか・・・。




序盤


序盤は主に戦法や定跡を覚えることになると思う。
実戦で自分でゼロから最善手順を見つけていくのは、相当な苦労を要するので、
ある程度は先人の知恵を借りることにしよう。

ここで有利に進めることが出来れば作戦勝ちを得られる。


勉強法としては、

1.戦法を網羅したサイトなどで、戦法を広く浅く覚える(形と名前と長所、短所くらいは)
2.定跡本などで、2~3戦法を深く覚える(形だけでなく手順とその意味も)→得意戦法


個人的には、このパートにはあまり楽しみを見出せないでいるので、
ほとんど勉強していない…。




中盤


中盤は最も難しいといっても過言ではないだろう。
序盤のように定跡手順があるわけでもなく(初手からの分岐が多すぎる)、
終盤のようにすべてを論理的に片付けらるわけでもない(詰みの段階までが遠すぎる)。

いわゆる将棋センスが最も必要とされるところだと思う。

その将棋センスと抽象表現される力の中で、一番大事なのは形勢判断力であろう。
形勢判断についての詳細は後日に述べることにするが、形勢判断要素として
何があるかというのは是非覚えておきたい。

形勢判断はよく次の4つの要素で成り立つといわれる。

(1)駒割り
(2)駒の働き
(3)玉の堅さ
(4)手番


また手筋(桂先の銀、垂らしの歩など)も是非覚えておきたい。


勉強法としては、

1.実戦を多く積む(感想戦で自分の形勢判断が間違っていなかったか確かめる)
2.手筋本などで中盤の手筋を覚える


個人的には、ほとんど実戦型だったので、本を読むなどして、
実戦で得た知識・知恵を体系的に整理する機会を作るべきかなとは思う。




終盤


終盤(特に詰みの段階)は最近のコンピュータなら人間以上といわれているように、
思考が論理的に行われ、答えが明確に与えられる。
よって問題として出題しやすいのもここである。

ここは直接勝敗に結びつくパートなので、最も重要で、
しっかり力を身につけておきたい。

序・中盤が少々弱くても、ここの力があれば逆転勝ちも狙えるだろう。


勉強法としては、

1.書籍などで詰将棋、必至問題などを解く
2.手筋本などで終盤の手筋を覚える




以上が私の考える将棋勉強法(現在実践していないのも含める)であるが、
全てに共通していえることは、実戦を多く積み、感想戦を丁寧に行うこと。
何が悪かったのかがわからないと、また同じ失敗を繰り返してしまう。

感想戦はせめて勝着、敗着くらいは探ることである。



最終更新:2008年08月23日 20:08