#10 ザバーン!イリュージョニスト狼や!!(2008.08.20)



「おめでとう!」

祝勝会場と化した検討盤は歓喜に満ち溢れていた。
途中誰もが負けと思っていた局面から、まさかあんなことが起こるとは…。






「あれ、対局者名ってどれなんだ!?」

24のリレー将棋観戦など初めての私は少し戸惑っていた。

リレー将棋参加チーム名簿を見に行く。
……だが、よくわからん。

「う~む。とりあえず今指してるメンバーを見に行けばいいのかな。」

有段タブを見ると、@のつくユーザ名が多いことに気づく。
どうやらこれがリレー用のアカウントのようだ。




すでにリレーは始まっていた。

1将はガキさん。まだ一度も対局したことが無く、観戦もあまりしたことがないため、
全くどんな将棋を指すのかわからないが、序盤はほぼ作戦の通りに進むのだろう。

戦型は相掛りになった。

しかし駒がぶつかりだすと何がなんだか分からない展開に…。


2将安倍さんになるとますます形勢はわからなくなった。
狼チームの方がかなり盛り上がった形で、これが吉と出るか凶と出るか…。

3将亀さんで、双方にと金が出来た。依然、形勢は不明。

4将美貴さん。快調に攻めているようだが、相手にも豊富な駒が渡っており、
反撃が怖いところ。




さあ、2順目。

相手から絶好の角打ちが飛び出す。

「こりゃ、やばそう…。」

さらに相手玉が上から逃げ出し、追っかけ辛い格好に。


さらにさらに、狼玉は丸裸にされ、待ち駒で詰めろを見せられた。

「オ、オワタ\(^o^)/」




なんとか狼チームの方も2枚角を据え頑張ろうとしているが、
少し足りなそう。

相手は龍で金取りを見せたのもおかまいなしに詰めろを掛けてくる。


しかし………


「あれあれ、おかしいですよ。」

狼チーム絶好の詰めろ逃れの王手。


一挙逆転!!


その後は、相手も抵抗してくるも、すでに形勢は開きすぎており、
最後は狼チームが綺麗に詰みに討ち取った。




「いやはや、狼とは恐ろしいところよ…。」

祝勝会でイチゴ牛乳(爆)を飲みながら、そう思う私であった。



最終更新:2008年08月20日 20:32