#8 ボェ~ッ!必至問題への挑戦!!(2008.08.04)



ある日のこと、また自分の棋力向上について考えてみた。

前にも書いたが、私の棋力向上の大部分は詰め将棋による。


…だが、ふと思う。

実戦は必ず詰むかどうかわからないし、連続王手しなくてもよい。
いやむしろ、途中までは詰まない局面の方が多い。

詰め将棋による詰みの段階は本当に最後の最後だけでいいのだ。

それよりもそこに至るまで、どのように詰めろや○手スキを掛けていくか。

もちろん詰めろかどうかを読むときには詰め将棋で養った力は役に立つ。
だが、あまりに詰め将棋に慣れすぎると、"王手は追う手"ではないが、
実戦では良くないことが多い。

そこで、必至問題の登場である。




必至問題とは、攻め方が王手または、詰めろを連続してかけ続け、
最後は必至(受け方に受けなし)にすれば正解というもの。


次の局面は、有名な必至筋を実戦的にしたものである。





次は先手の番だが、駒割りでは、先手大損で大変のように思われる。
だが、先手玉はゼ(絶対詰まない)なので、後手玉を詰ますか、
詰めろを掛け続けて必至まで持っていければ勝ちである。

さて、先手を持って勝てるだろうか。
この筋を知っている人ならすぐだろうが、知らない人なら初段の人でも
苦戦するのではないだろうか。
さらに、あらゆる(ありそうな)筋まで読みつくすとなると、
5段くらいの人でも相当な時間を要すると思われる。

ありそうな筋をファイルに詰め込んだ。
「#8 ボェ~ッ!必至問題への挑戦!!」必至問題.kif
2008.08.05追記
より明快な筋が見つかったため修正
「#8 ボェ~ッ!必至問題への挑戦!!」必至問題_修正版.kif
これを見れば、正解もわかる…はず。(わからなければ直接私にきくか、編集
して"ここがわからん"と書いてください。)





このように、必至問題はかなり広く読まなければならない(つまり実戦に近い)。
実際は、初段以上の実力がないと辛いかもしれない。
その場合は、詰め将棋でいろんな詰め筋を勉強してから必至問題に取り組むことを
お薦めする。


そういう私も、必至問題はほとんど解いたことがない。(50問以下?詰め将棋は
1000問は優に超えていると思うが…)

これから本当の終盤力を鍛えるには、詰め将棋だけでなく必至問題も
取り入れていく必要がありそうだ。



最終更新:2008年08月04日 23:13