メダロット4
メダロットシリーズナンバリング 4 作目。
メダロット2・3と連続で主人公を務めてきた
天領イッキの戦いも本作で一旦完結。
前作の
メダロット3をベースにシステムの改良、新メダル・メダロットの登場はもちろん、
過去シリーズキャラやメダロットの再登場、シナリオに合わせた新システムの追加が行われている。
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ゲーム概要
対応ハード |
ジャンル |
発売日 |
発売元 |
開発元 |
GBC専用 |
RPG |
2001年3月23日 |
イマジニア |
ナツメ |
ストーリー
メダロット2で初めてメダロットを手にし、ロボトルの世界に踏み入れた彼は、
メキメキロボトルの腕を上げ、行く先々の事件を解決し、
復活した
ロボロボ団と
ヘベレケ博士の野望をみごと打ち砕いた。
上記のように目を見張るほどの数々の活躍をしてきた彼だが、
最近は「自分はメダロットのことを本当はどこまでわかっているのか」という悩みを持っていた。
ちょうどその時、彼の学校に新たな担任
ヤミクモリュウコ?が赴任する。
イッキは彼女に「メダロットの育成がなってない」「ロボトルだけがメダロットじゃない」と言われ、
パートナー1体残してメダロットのデータを取り上げられてしまう。
イッキはこれを機に一からメダロットの育成をやり直すことを決意し、
メダロット社がメダロットの育成状況を判定する試験「メダ検」において、
最強のメダロッターに与えられる最高の称号「メダマスター」を目指す。
一方隣の花園学園では、突如各地に現れた「
四天王」の部下たちに、
学園のアイドルであり、イッキたちの友達の一人である
カリンがさらわれてしまう。
もちろんイッキ、クラスメイトの
アリカ、花園学園所属のライバル
コウジといった仲間たちは
カリンを助け出すために、さまざまな人やメダロットたちの助けを借りつつ、
東西南北の小学校に現れた「四天王」と彼らに従属する
ロボロボ団たちと戦う。
果たして「四天王」たちの目的とはいったい何なのか…、そしてイッキは「メダマスター」になれるのか!?
システム概要
「メダロット3」をベースに改良
- シリーズの集大成的作品であり、前作メダロット3をベースに、数多くの要素が加わった。
『メダロット』の育成・カスタマイズ~基本は『メダロット3』~
- 『メダロット3』のものをベースにしている。
- 画面レイアウトなどに若干の変更が行われているが、パーツやメダルの属性体系などの根底はほぼそのまま。
- 3に登場したものであっても、一部メダルの能力・メダフォースの効力・パーツステータス等が変更されている。
- ライブラリー機能の導入。
- 手に入れたメダロット・パーツを図鑑形式でチェックできる。詳細はライブラリーを参照のこと。
ロボトルもより要素が増え、濃密な戦いに
パーツに関して
メダルとメダフォースに関して
- 3から存在していたメダルも、一部性格や属性、習得メダフォースが変更されている。
- 3ではパーコレ限定入手であったトランプ系メダルもゲーム内で入手できる。
- 3で「ちけいへんこう」と呼ばれていたメダフォースが、『(変更フィールド名)ランド』、『こうがくか1~3』など、
一部メダフォースは効果の内容・度合いに合わせて名称が変更され、わかりやすくなった。
- 新規登場メダルが6枚追加。これに合わせて新規メダフォース登場。
- メダルは「アイ」「カルチャー」「ジュエル」「マシン」「メロディ」「ワード」の6枚が追加。
- メダフォースは「チェンジふのう」「ダメージはんてん」「オールデストロイ」の3種が追加。
- ただし、新メダフォースが使えるメダルはカブト版で入手できるものに偏っている。
「クイーン・ミラージュ」(オールデストロイ)、「アイ」(チェンジふのう・ダメージはんてん)
メダチェンジに関して
- 新規登場メダロットのうち23体がメダチェンジ可能。
- 全部で74体。機体数から見ると約3分の1程度が変形機構を搭載している。
- 変形に関して特にルールの変更はないが、上記のとおりメダチェンジをコントロールするメダフォース『チェンジふのう』が登場している。
地形効果に関して
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4で追加された地形・フィールド |
ハリじごく |
一定時間経過で地形エリアにいる全メダロットにダメージ。飛行タイプ有利。 |
ようがん |
火柱が上がり全てのメダロットに強力な「継続」症状を付加。多脚タイプ有利。 |
じゅかい |
地形エリア内のメダロットに位置が把握しにくい。二脚タイプ有利。 |
ステージ |
シンガーが登場しメダフォース制御効果。車両タイプ有利。 |
しんかい |
地形適応影響が大きい。潜水タイプ有利。 |
ミクロ |
メダロットがみんな小さくなり、全体の移動スピードが速い。みんな有利。 |
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ロボトルルールに関して
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4に登場するロボトルルール |
パートナー限定ロボトル |
パートナーとして設定しているメダロットが戦うタイマンロボトル。 |
チームロボトル |
パートナーとして設定しているメダロットをリーダーとして戦わせるチーム戦。 |
○○禁止ロボトル |
特定行動熟練度のパーツを付けたメダロットは参加できないロボトル。 |
○○限定ロボトル |
合計装甲値が一定値以上(以下)、特定の脚部タイプのみ、 男(女)型のみなどの条件を満たしたメダロットのみ出場可能なロボトル。 |
6VS6ロボトル |
メダロットを最大6体まで選出し、1体機能停止するたび次のメダロットが出場する総力戦。 |
9VS9ロボトル |
メダロットを最大9体ずつ選出し、1体機能停止するたび次のメダロットが出場する超総力戦。 |
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- 操作の改善、ロボトル演出の高速化
- ロボトル時のターゲットカーソル表示速度が速くなり、暗転による画面切り替えのテンポが改善されている。
- 地味ながら、メダルメニューからメダリア・ローテ?が変更可能になったのも嬉しい。
- エンディング後、メダロット3との通信パーツ交換が可能。
- あるイベントをクリアすると、「メダ3パスポート」を入手後行うことができる。
- これを利用して4に登場しない3のメダロットのパーツを送ることができる。
- ただし4の方から3に登場するメダロットのパーツを送る必要がある。
- 3本編と3パーコレが利用可能。
- ちなみにカブト版とクワガタ版では、ロボトル時の対戦相手のセリフまで違う。
物語に自分の『パートナー』メダロットが介入する
- 『パートナー』システムの導入。
- 所有するメダロットのうち1体を自分の『パートナーメダロット』に設定するシステム。
- イベントなどで登場する時、装備頭部パーツ・メダルの性格に応じてフェイスグラフィック・セリフが変化。
- 愛着がわき『メダロット』らしいシステムとして人気がある。
- ただし『パートナーメダロット』は全てのロボトル・サブゲーム(後述)に必ず参加させる必要がある。
『メダル』の個性付け
- 「会話」・「親密度」・「メダルのキャラクター的特徴」の導入。
- メダロット選択画面からメダロットとの「会話」を行える。
- 質問内容はあらかじめ決められたものからランダムに行われる。
- メダルの受け答え方はシナリオの進行度、戦績、自身の装備パーツやメダルの好み・性格・ローテや熟練度の設定状況で変化。
- 会話内容の成否によってメダルの親密度が変化。
- 親密度が上がれば行動の成功値が上昇。また会話の内容にも影響する。
- メダルにキャラクター的な個性が加わった。
- メダルごとに口調や好きなパーツの系統などが設定され、前述のパートナーシステムや会話内容に影響する。
『「ロボトル」だけがメダロットじゃない』
新メダロットはもちろん、3メダもあの懐かしいメダロットも!
- 新機体は全60体。
- メダロット3登場のメダロットは全員続投。
- 一部機体のパーツはパラメーターも変更されている。新たにグラフィックが描き直されたものも。
- ただし「4」本編ですべての「3」のメダロットが登場するわけではない。
- 後述するメダ3パスポートを利用した「3」・「3パーコレ」との通信転送が必要。
- メダロット・メダロット2・メダロットRからも人気機体が再登場。
- ラインナップはアニメシリーズ・漫画シリーズといった他メディアの影響が強め。
- サムライ・ベルゼルガ・シンセイバーなどの人気のあるメダロット達が再登場。
- もちろん基本性能のほとんどは「4」基準に合わせ、初登場時とは変更されている。
ゲーム内容面の特徴
登場メダロットは前作メダロット3のメダロットに加え、メダロット4の新規登場メダロット50体以上、
さらに初代・2・Rに登場したメダロットも登場し、全てあわせて251体。
Rに次ぐ多さである。
これらのパーツ・メダル収集、エンディング後のイベントや「メダマスター」までの道のりなど、
ストーリー、キャラクター、メダル、パーツ、ネタ、すべてにおいてボリュームがシリーズ最大のものとなっている。
主人公の成長を盛り込んだ王道シナリオの2、環境問題を織り交ぜつつメダロットの起源に迫る3と続き、
本作はメダロットと人間の間の絆や付き合い方を主題とした物語になっている。
この辺の特徴はパートナーシステムなどにも反映されている。
また、過去作に登場した「おどろ山のカンちゃん」などの地名やキャラクターたち、
漫画「メダロッターりんたろう!」の面々がシナリオに本格的にかかわるなど、
過去作参戦機体もあり、シリーズや他メディアに触れてきたファンに向けたサプライズも充実。
一方、パーツ数がR以来の1000種越えと増えすぎたためか
下位互換・上位互換に当たるパーツが多くなってしまった。
以前にも増して一層ロボトルが複雑になったわりには、
対戦上ではメダフォース・光学・クリティカルなどの速攻戦法が強いという環境は変わらなかった。
本作の新規追加行動は、癖が強く使いどころが限られる・強弱がはっきりしているものが多い。
たくさんのパーツを集めるまでの過程は「ロボトル・サブゲーム・メダマスター制覇・通信」と非常に大変なものであり、
過去作や他メディアキャラクターの把握などは、新規層にはなかなか受け入れにくいものでもある。
これを良しととらえるかどうかは人次第。
本作品を単体で遊ぶことは、「メダロットシリーズを楽しむ」という点を考慮するとあまりお勧めできない。
シリーズを続けて遊んできた方なら、スケールや描写の違いこそあれど、楽しめるのではないかと思う。
展開
漫画版メダロット4との接点は
月のマザーこと復元体など登場するメダロット程度しかなく皆無。
このころもアニメメダロット魂が放送され、メダロット4のメダロットたちも登場するが、
ストーリーや設定はアニメ版メダロットやゲーム版とも繋がりが殆ど無いものとなった。
初回限定版の内容は、
メダロット オフィシャルカードゲーム(メダロットOCG)?のカード
クワガタバージョンならNO.---
ドークス、カブトバージョンならNO.---
サイカチスが封入。
基本性能は変わらないが、どちらもレア度6を誇る特製カードである。
さらに初回限定版・通常版共通して
カブトバージョンでは
NO.---グラッチェ NO.---モロキュー NO.---カネハチ の3枚から1枚
クワガタバージョンでは
NO.---マックスネイク NO.---クロコプロバー NO.---バッドハッカー の3枚から1枚
ランダムで封入されていた。
メダロット4発売されてからのメダロット3通常版には、
NO.???メタビー(箔押し) NO.???クリアピューレ
これらのカードが封入されている。
最終更新:2020年11月18日 21:54