カラスミ
登場作品:アニメ版メダロット
概要
アニメ版メダロットの登場人物で、
メダロット社の女性社員のひとり。
ショートヘアに眼鏡の出で立ちで、現在でこそ
カスミや
コノハ、ローレルにカツマなどが存在するものの、眼鏡キャラは当時としてはメダロッターりんたろう!の瑠璃代やゲストキャラのナダコと珍しい。
カラスミは、
メダロット界の眼鏡っ娘と眼鏡男子の先駆けのひとりだったといえよう。
また、後述する
サケカースとはお互いに惹かれ合いながらも、すれ違いを起こしてしまう。
対立する陣営のキャラクター同士の恋愛というエピソードは、シェイクスピアのロミオとジュリエットを引き合いに出すまでもなく、様々な形で描かれている。
特に戦闘要素のある作品では時には死別などの結末になり、後のストーリー展開に禍根を残すことも間々あった。
彼女とサケカースの結末は、次の項目に譲ることとする。
(CV:仲尾あづさ)
劇中での活躍
出会いとすれ違い
メダロット社の新入社員、
ナラヅケのことを何かと気に掛け、弁当まで作ってあげていた。
この出会いが、カラスミの
人生を狂わせた運命の出会いであった。
ナラヅケの正体は、
レアメダル奪取のためにスパイとして潜入した
ロボロボ団のリーダー、サケカースだった。
だがサケカースは
サラミから顎で使われる状態になってしまい、悩みを抱えていた。
その中でカラスミの優しさに触れ、一時はロボロボ団から足を洗おうとすら考えていた。
そんな折に、猫のお見合いの話をしたことで、
ナラヅケーーサケカースは失恋したと誤解。
自暴自棄になって
ベルゼルガの強奪を目論み、彼女の前から姿を消した。
サケカースが姿を消す中カラスミは好きだったのに、と泣き崩れ、その後もナラヅケの写真を収めたロケットを肌身離さず持っていた。
二人は両思いだったにもかかわらず、小さな誤解とすれ違いが、道を一度は分つこととなったのだ。
迷いの中で
世界大会では
キクヒメの発案したアイドルグループ、
エンジェルフォー(仮)として活動しようとしたものの、
企画倒れに終わってしまう。
当人はナラヅケーーサケカースを振り向かせられるかも知れないと言われ、乗り気であった。
準決勝直後、そのナラヅケーーサケカースことサケノスケが、
世界メダロット協会会長兼ロボトル世界大会組織委員長として現れたのをTVで目撃したカラスミは、彼に直接真実を問いただそうとした。
だが、サケノスケは彼女を冷徹に無視して去っていった。
自暴自棄になりかけていたカラスミはたまたま、
ヒヨコ売りに遭遇。
白馬の王子は自分で掴み取りにいく時代だ、と諭されるものの、迷える彼女にはその時は響かなかった。
だがたまたま彼女は、
メダロット博士と
快盗レトルトがロボトル世界大会での
ヴィクトル対策を話していたのを目撃。
コレによって、カラスミの中で何かが吹っ切れたのだった。
己の愛のために
世間的には犯罪者と認識されている、快盗レトルトとの繋がりをネタにして、カラスミはメダロット博士を脅迫。
まんまと
宇宙メダロッターXの代役となり、さらにベルゼルガを
勝手に持ち出して出場。
この時カラスミは、
仮面の上から眼鏡を掛けていた、いかなる時でも眼鏡を外さない眼鏡っ娘の鏡である。
決め台詞は、
「
数多の星々飛び越えて、地球に降り立った、愛と正義の伝道師!宇宙メダロッターX!」
リング上でサケノスケに、日本代表が勝ったらロボロボ団から即刻足を洗えと要求。
さらにサケノスケに、君達が負けたらロボロボ団に入団するとでもいうのかと言い返されて、その条件を呑んでしまうのだった。
世界大会決勝の最中、暗躍していた
ドクター・ヘベレケが姿を見せた際、ロボロボ団の世界征服を否定したことに抗議したせいで、落とし穴に落とされてしまう。
その後、カラスミはサケカースとついに再会を果たす。
カラスミはドクター・ヘベレケに裏切られ、幹部達もロボロボ団を離れてもなお、世界征服の野望を諦めないサケカースと共に生きていくことを決意。
ネオロボロボ団参謀オキヅケを名乗り、ついにサケカースの心をも氷解させた。
社会的には良い結果とは言えないが、相思相愛だった二人が結ばれたことは、少なくとも間違いではなかっただろう。
言ってしまえば世界一幸せな悪堕ちである。
ちなみに余談だが、カラスミのロボロボ団としての名前は、当初は
アワモリを予定していたという。
主な関係者
最終更新:2023年12月08日 12:56