ごあいさつ
~模範的な、あまりに模範的な~
この旧物理倉庫は、東京大学の地図には載っておりません。東大美術サークルはそんな建物の一室を部室とし、日々の活動を行っております。
いつ取り壊されるかもわからないという噂を毎年耳にしながら気付けば何年も経っている、という状況が続いておりました。そして今年、コミュニケーションプラザの設立にあわせ、ついにこの部室を取り壊すという話が現実のものとなりました。そこで、この部室を舞台とした「東大のアトリエ展」を開催するはこびとなりました。
本展では、長い間部室の棚に眠っていた作品から、先日行われた第55回駒場祭で出展された作品、そして本展のために制作された作品を、この部室の雑然とした様子を活かして、所狭しと展示しております。また、東京大学写真文化会が旧物理倉庫をテーマにして制作した写真の展示や、映画制作スピカ1895が制作した映画の上映も行います。
毎年何人もの学生が、東大美術サークルに入部しておりますが、この部室に魅せられて入部を決めたという人も少なくありません。本展によって旧物理倉庫を訪れた皆様に、この場所で生まれた作品、そして空間そのものを堪能していただければ、と思います。
最後になりましたが、本展開催にあたりご支援ご協力をいただいた東京大学教養学部学生課・教務課、学友会、学生会館運営委員会、駒場祭委員会、東京工業大学美術部、Jazz Junk Workshop他、関係者の方々に心より御礼申し上げます。
東大美術サークル
代表 北村亮太
代表 北村亮太
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