アイドレスsystem4 > 医師団の燃料生産地

大部品: 医師団の燃料生産地 RD:173 評価値:12
  • 部品: 宰相府での所在地
  • 大部品: 海上燃料プラットフォーム概要(帝國共通版) RD:172 評価値:12
    • 大部品: 石油プラットフォームの構造と安全対策 RD:18 評価値:7
      • 部品: 化石燃料の掘削・生産のための海上構造物
      • 部品: 人工島もしくは浮かせた構造物
      • 部品: 設置における大陸棚もしくは深海対応
      • 部品: 指向性の掘削技術による技術向上
      • 部品: アンビリカルケーブルに接続された遠隔坑井
      • 部品: プラットフォームはいくつかの異なる種類に分類される
      • 部品: 衝撃に耐えられる人工島構造
      • 部品: 海底に設置されている重力着底型構造物
      • 部品: 防火壁で区画された複数のモジュールで構成
      • 部品: 安全基準としてのシステムつくりとその義務
      • 部品: 安全構造として消化ポンプや非常口
      • 部品: 石油プラットフォームの事故と安全リスク
      • 部品: 自己軽減のためのリグの分割
      • 部品: テロの攻撃目標化とみなす対策
      • 部品: プラットフォーム攻撃への対処訓練・避難訓練
      • 部品: 環境への影響とプラットフォームの廃棄リスク
      • 部品: 解体未了のプラットフォームによる漁船の損害
      • 部品: プラットフォームの人工漁礁に転用および、その未来への展望
    • 大部品: プラットフォームの構造的な違いと種類 RD:31 評価値:8
      • 大部品: 固定式プラットフォームの構造 RD:8 評価値:5
        • 部品: 固定式の概要とその構造
        • 部品: 固定式のコンクリートや鋼鉄でできた脚
        • 部品: 固定式の掘削設備や石油の生産設備
        • 部品: 固定式の長期間の使用を想定しての設計思想
        • 部品: 固定式の素材は鋼鉄やコンクリート
        • 部品: ケーソンのコンディープと呼ばれる構想
        • 部品: 固定式のタンクとケーソンによる浮揚
        • 部品: 固定式の深さの経済的指標
      • 大部品: コンプライアント・タワー RD:3 評価値:2
        • 部品: 細くて柔軟な塔状の構造物を積み重ねた基礎の上に設備を収容
        • 部品: コンプライアント・タワーの深さの経済的指標
        • 部品: コンプライアント・タワーの輸送と投下と海底への着底
      • 大部品: 半潜水式プラットフォーム(セミサブ型、半潜水型)とは RD:6 評価値:4
        • 部品: 半潜水式の脚部は海の中にある
        • 部品: 半潜水式は浮力と重量を持つ
        • 部品: 半潜水式は場所や深度を移動させることが可能
        • 部品: 半潜水式と自動船位保持装置
        • 部品: 半潜水式の深さの経済的指標
        • 部品: 半潜水式は海象の厳しい海域での稼働が可能
      • 大部品: 甲板昇降式プラットフォーム RD:2 評価値:1
        • 部品: 甲板昇降式の移動と稼動方式について
        • 部品: 甲板昇降式の深さの経済的指標
      • 大部品: 緊張係留式プラットフォーム(TLP) RD:4 評価値:3
        • 部品: 水に浮く構造物をケーブルで海底に固定
        • 部品: 構造物には強い浮力が掛かるように設計
        • 部品: 緊張係留式の深さの経済的指標
        • 部品: MOSES mini TLPについて
      • 大部品: 無人設備(Normally unmanned installation) RD:2 評価値:1
        • 部品: 無人設備の構成と小型対応
        • 部品: 無人設備による遠隔制御
      • 大部品: 掘削船あるいはDrillshipの運用 RD:6 評価値:4
        • 部品: 掘削設備を備えた船
        • 部品: 補修・仕上げ作業の石油プラットフォーム
        • 部品: 新規建造もしくはタンカーの船体を改造
        • 部品: 2500m以上の深海で掘削する能力
        • 部品: 掘削するためのライザーと防噴装置
        • 部品: 探査掘削を行う手段のうちの1つ
    • 大部品: プラットフォームへの整備と輸送と補給 RD:15 評価値:6
      • 部品: エネルギーと水の供給
      • 部品: 生産設備は環境への影響を最小限に設計
      • 部品: 生産した原油やガスの貯蔵と輸送について
      • 部品: 石油やガスの生産・処理に用いられる装置
      • 部品: 緊急支援船による問題対応
      • 部品: 牽引船による補給・救難・消防
      • 大部品: プラットフォーム補給船(PSV: Platform Supply Vessels) RD:9 評価値:5
        • 部品: 補給船が常にプラットフォームへ補給を行う。
        • 部品: 海上の石油プラットフォームへ補給を行うための設計
        • 部品: 支援船の機能と任務
        • 部品: 支援船の積み荷と主な機能
        • 部品: 支援船のスペース内容物
        • 部品: 支援船では物資輸送であって原油輸送には用いない
        • 部品: 支援船の甲板上の設置
        • 部品: 支援船の任務遂行と消防能力
        • 部品: 支援船の石油流出抑制と除去設備
    • 大部品: 石油タンカーについて RD:39 評価値:9
      • 大部品: 石油タンカーの構造と運用 RD:12 評価値:6
        • 部品: 石油タンカーの基本的な分類
        • 部品: 原油タンカーとプロダクトタンカー
        • 部品: 大きさによるタンカーの分類
        • 部品: 特殊化した石油タンカー
        • 部品: 独立区画に分割されている石油タンク
        • 部品: 防油区画(cofferdam)
        • 部品: 防油区画の船体配置箇所
        • 部品: タンカーの積み荷配管につながるポンプ室
        • 部品: バラスト水を入れて安定させる
        • 部品: 二重船殻設計の利点と安全性メリット
        • 部品: 二重船殻設計のバラストタンクの整備・清掃性
        • 部品: 二重船殻設計の欠点と構造的デメリット
      • 大部品: 不活性ガスシステムについてその運用 RD:6 評価値:4
        • 部品: 不活性ガスシステム防衛機構
        • 部品: 不活性ガスを注入するその目的
        • 部品: 蒸気が発火できる最小濃度
        • 部品: 燃焼可能範囲が消滅する濃度
        • 部品: 酸素の濃度が5%未満の空気
        • 部品: ガスを安全に追い出す作業
      • 大部品: 石油の積み込み RD:6 評価値:4
        • 部品: 石油を船のタンクに流し込む
        • 部品: タンク内の空気の移送先
        • 部品: 積み込みは低圧でゆっくりと開始
        • 部品: 満タンになる状態はとても危険な時期
        • 部品: タンクの複数の異なる計量装置
        • 部品: バルブの動作による最終的な停止
      • 大部品: タンカーからの積み降ろし RD:4 評価値:3
        • 部品: 船に設置された積み荷ポンプ
        • 部品: 接続がきちんとしていることを確認
        • 部品: タンクの石油残量・接続箇所や船のポンプ室
        • 部品: 地上側の受け入れ設備と緊密な連絡
      • 大部品: 石油タンクの清掃とその諸注意 RD:11 評価値:5
        • 部品: 石油の種類の変更にともなうタンクの清掃
        • 部品: 石油蒸気の無い状態の確保への保守検査
        • 部品: 専用の原油洗浄システム
        • 部品: 可搬式の自動タンク洗浄装置
        • 部品: 回転式の高圧ウォータージェット
        • 部品: 原油を抜いてから入念な洗浄作業
        • 部品: スロップタンク(Slop tank)
        • 部品: スロップタンク内の汚水とその行き先
        • 部品: 新鮮な空気をタンクに送り込んでガスを追い出す
        • 部品: 石油蒸気が無い(free)状態
        • 部品: 手作業での清掃作業とその必要装備・人員
    • 大部品: LNGタンカーの解説 RD:36 評価値:8
      • 大部品: LNGタンカーの概要と構造システム RD:5 評価値:3
        • 部品: LNGとタンカーの運用形態
        • 部品: LNGタンカーの低温断熱タンクと特徴的な外観
        • 部品: LNGタンカーの喫水線上の船体シルエット
        • 部品: LNGタンカーの加圧タンクや断熱層と輸送積載量利点
        • 部品: LNGタンカーの船体構造体と安全配慮
      • 大部品: LNGタンカーのタンクの構造と種類 RD:15 評価値:6
        • 部品: LNGタンカーのタンクの形状と列配置など
        • 部品: LNGタンカーのタンクの断熱材と保護構造
        • 部品: 球形タンク方式の概要と素材内容
        • 部品: 球形タンク方式の構成を支える強靭な合金
        • 部品: 球形タンク方式の熱変化に対応する形状の趣旨
        • 部品: 球形タンク方式の支持と船体への溶接
        • 部品: 球形タンク方式の構造解析と安全性による検査空間の確保
        • 部品: 球形タンク方式の生産性と整備性と品質管理
        • 部品: 球形タンク方式の空間利用効率のデメリット
        • 部品: 球形タンク方式の衝撃吸収度による安全性の高さ
        • 部品: メンブレン方式による改善案とその構造
        • 部品: メンブレン方式の柔軟な強度とその素材内容
        • 部品: メンブレン方式の船体との設置とその強度負担分散
        • 部品: メンブレン方式の見晴らしの良さと重量メリット
        • 部品: メンブレン方式の空間利用効率メリット
      • 大部品: LNGタンカーの船体構造と設計趣旨 RD:6 評価値:4
        • 部品: LNGタンカーの二重船殻構造安全性
        • 部品: LNGタンカーの二重船殻設計の歴史的経緯
        • 部品: LNGタンカーの極低温による船体の脆性破壊を避ける工夫
        • 部品: LNGタンクにかかる衝撃の加速度想定
        • 部品: タンク内壁の破損を避けるための隔壁設計
        • 部品: 安全空間の確保とその設計理念
      • 大部品: LNGタンカーの運用各種設備の解説 RD:10 評価値:5
        • 部品: LNGタンカーの燃料と推進プラント
        • 部品: LNGタンカーの今後の展望と新規推進機関
        • 部品: バラストタンク
        • 部品: 荷役のポンプ
        • 部品: 双方の加圧状態を保つ
        • 部品: イナートガスと空気を入れ替える安全対応
        • 部品: 救急救命艇の配備
        • 部品: 救命艇の準備対応と射出
        • 部品: 救命艇の散水システムと避難
        • 部品: 救命艇の酸素確保と耐火装備
    • 大部品: 浮体式貯蔵設備の内容・分類・運用 RD:13 評価値:6
      • 部品: 浮体式生産貯蔵積出設備(floating production, storage and offloading)
      • 部品: 石油の処理設備を備えた大きな船
      • 部品: 浮体式生産システムの種類
      • 部品: 船舶状の形状をしているプラットフォーム
      • 部品: 浮体式の取出・貯蔵・輸送システム
      • 部品: 海洋沖で利用される生産貯蔵システム
      • 部品: 浮体式の建設期間の短縮化が可能
      • 部品: 浮体式の費用削減・移動柔軟性
      • 部品: ターレットスタイルの繋留システム
      • 部品: タンカーの船体を流用される場合
      • 部品: 生産設備を持たず、貯蔵・積出のみ主目的とする場合
      • 部品: 液化天然ガスを積み下ろし常温・常圧化し貯蔵する場合
      • 部品: 再ガス化工程を伴わず貯蔵を主目的とする場合
    • 大部品: プラットフォーム乗組員・作業者 RD:14 評価値:6
      • 部品: 個別の乗組員の人数や構成
      • 部品: 作業員の作業時間とシフト体系
      • 部品: プラットフォームの使用設備と福利厚生
      • 部品: プラットフォームの各運用スペースと区画
      • 部品: プラットフォームの調理と食事の対応、栄養補給の完備
      • 大部品: プラットフォームの常勤の乗組員 RD:7 評価値:4
        • 部品: 業務管理
        • 部品: プラットフォームの最高責任者
        • 部品: 運用基幹要員
        • 部品: 石油生産の船舶運用責任者
        • 部品: 石油生産要員
        • 部品: 設備構築要員
        • 部品: 施設周辺要員
      • 大部品: 必要時に配置される要員 RD:2 評価値:1
        • 部品: 掘削関連の乗組員
        • 部品: 坑井管理の乗組員
    • 大部品: 生産支援船舶の乗組員と対応設備 RD:6 評価値:4
      • 部品: 各支援船の乗員と契約周り
      • 部品: 乗員の休暇とシフト
      • 部品: 船上生活におけるスペース
      • 部品: メインデッキの運用など
      • 部品: 船上生活の居住性とその内容
      • 部品: 船上生活での調理と食事と調理設備


部品: 宰相府での所在地
医師団の燃料生産地は宰相府の領海上で漁業と、夏の園の景観を壊さないやや沖のあたりに設置されている。プラットフォームは海底にきちんと接続しており、浮遊する形式ではない

部品: 化石燃料の掘削・生産のための海上構造物
石油プラットフォームは、海底から石油や天然ガスを掘削・生産するために必要な労働者や機械類を収容する、海上に設置される大きな構造物である。

部品: 人工島もしくは浮かせた構造物
石油プラットフォームは、環境に応じて、プラットフォームを海底につないで人工島にするか、あるいは浮かせた状態にする。


部品: 設置における大陸棚もしくは深海対応
一般的に、石油プラットフォームは大陸棚に設置されるが、技術の進歩に伴いより深海での掘削・石油生産が可能になり、石油価格の高騰に伴いコスト的にも見合うものとなる。

部品: 指向性の掘削技術による技術向上
指向性の掘削技術により、1つのプラットフォームから異なる深度の複数の場所(約8km以内)に向けて、30ほどの坑井の掘削を行うことが可能である。

部品: アンビリカルケーブルに接続された遠隔坑井
多くのプラットフォームでは、アンビリカルケーブルに接続された遠隔坑井があり、そこからさらに多数の坑井に分岐していることもある。

部品: プラットフォームはいくつかの異なる種類に分類される
石油プラットフォームは、移動可能な構造物としては比較的大きい部類に属する。プラットフォームはいくつかの異なる種類に分類される。

部品: 衝撃に耐えられる人工島構造
プラットフォームはギザギザの淵を持っていて氷山の衝撃に耐えられるようになっており、小さなコンクリート製の島のように設計されている。

部品: 海底に設置されている重力着底型構造物
海底に設置されている重力着底型構造物は、貯蔵タンク以外の部分はバラストで占められており常にその安定性に寄与している。

部品: 防火壁で区画された複数のモジュールで構成
プラットフォームは、防火壁で区画された複数のモジュールで構成されている。安全上の考慮により危険な工程は人員を配置する場所から離れて行われるよう各モジュールは設計されている。

部品: 安全基準としてのシステムつくりとその義務
プラットフォームの安全基準として、情報伝達の瑕疵・防火壁の不十分さを避けるシステムつくりを義務付けられている。


部品: 安全構造として消化ポンプや非常口
安全構造として、ガスラインを閉鎖し消火ポンプを作動させる安全システムの構築、従業員の非常口を充足させることが義務付けられている。

部品: 石油プラットフォームの事故と安全リスク
石油プラットフォームの典型例として、厳しい環境の中で、しばしば非常に高圧で振る舞いの予想しづらい物質を掘り出すというその運営の本質上、リスクを含んでおりごく稀に事故に見舞われる可能性がある。


部品: 自己軽減のためのリグの分割
事故に見舞われる可能性を軽減するために、石油採掘に使うリグから居住区画を離して別なリグに設置するという教訓が得られている。

部品: テロの攻撃目標化とみなす対策
石油業界に絡む反対運動や陰謀、あるいは石油や天然ガスの経済に占める重要度から、プラットフォームはテロリストの攻撃目標になりうると考えられている。

部品: プラットフォーム攻撃への対処訓練・避難訓練
テロリストの攻撃目標になりうると考えられているため、海上のテロ対策に関係する当局は、しばしばプラットフォーム攻撃への対処訓練・避難訓練を行っている。


部品: 環境への影響とプラットフォームの廃棄リスク
プラットフォームを撤去するのに、浮力タンクに溜まった重金属が水の中に浸透するという問題が、その廃棄に際してはリスクがある。


部品: 解体未了のプラットフォームによる漁船の損害
完全に解体されずに残ったプラットフォームの位置を船舶が通過する時の問題もあり、漁船が網を引っ掛けるなどの問題がある。

部品: プラットフォームの人工漁礁に転用および、その未来への展望
多大な費用を掛けて撤去するのではなく、人工漁礁に転用されている。その地域の魚種にとってプラットフォームが隠れ場所となっていることを発見したためである。

部品: 固定式の概要とその構造
ジャッキアップ型、甲板昇降型とも呼ばれる。石油掘削装置を搭載した主たる船体部分と、昇降可能な脚で構成される。


部品: 固定式のコンクリートや鋼鉄でできた脚
固定式プラットフォームは、コンクリートや鋼鉄でできた脚(レグ)を持ち、その脚を直接海底に固定して建設される。

部品: 固定式の掘削設備や石油の生産設備
固定式プラットフォームは、脚の上に掘削設備や石油の生産設備、作業員のための設備などを設置するデッキを載せている。

部品: 固定式の長期間の使用を想定しての設計思想
固定式プラットフォームは、固定されていて動かない性質を利用して、長期間の使用を想定して設計されていることが主である。

部品: 固定式の素材は鋼鉄やコンクリート
固定式プラットフォームの素材としては、鋼鉄やコンクリートのケーソンなどが用いられる。鋼鉄のケーソンは、中空の鋼鉄の管のようなものを使い、海底にねじ込まれる。


部品: ケーソンのコンディープと呼ばれる構想
コンクリートのケーソンは、コンディープと呼ばれる構想によって使われるようになり、内部が石油を貯蔵できるタンクになっていることが多い。


部品: 固定式のタンクとケーソンによる浮揚
タンクはケーソンを浮かせるためによく用いられ、海岸付近で建設して設置位置まで輸送して、海底に沈めて設置するために用いられる。

部品: 固定式の深さの経済的指標
固定式プラットフォームは、その構造上、約520mほどまでの深さならば経済的であると言われる。これは深度による掘削限界との兼ね合いである。

部品: 細くて柔軟な塔状の構造物を積み重ねた基礎の上に設備を収容
コンプライアント・タワーは、細くて柔軟な塔状の構造物を積み重ねた基礎の上に、掘削生産設備を収容したデッキを載せているものである。

部品: コンプライアント・タワーの深さの経済的指標
コンプライアント・タワーは横方向の大きなたわみや力に耐えられるように設計され、深さが450mから900mくらいまでの範囲で使用される。

部品: コンプライアント・タワーの輸送と投下と海底への着底
コンプライアント・タワーは、横倒しにして艀で運送される。そのあと海中に投下し、直立させたうえ海底へ着底させる。


部品: 半潜水式の脚部は海の中にある
半潜水式プラットフォーム(セミサブ型、半潜水型)は、全体としては海に浮いている構造である。脚部は海の中にある。

部品: 半潜水式は浮力と重量を持つ
半潜水式プラットフォームは、構造物を浮かせられるだけの浮力を持ちながら、構造物の上部を上に向けて立っていられるだけの重さを持っている。

部品: 半潜水式は場所や深度を移動させることが可能
半潜水式プラットフォームは、場所を移動させることが可能で、浮力タンクに水を入れることで上下させることも可能である。

部品: 半潜水式と自動船位保持装置
半潜水式プラットフォームは通常、掘削作業中は錨を入れて固定するが、自動船位保持装置によっても場所を設定することができる。


部品: 半潜水式の深さの経済的指標
半潜水式プラットフォームは、180mから1800mほどまでの深さで使用可能でで、水深の深い海底油田の掘削が可能となる。


部品: 半潜水式は海象の厳しい海域での稼働が可能
半潜水式プラットフォームは、船体の揺れも少なく安定していることから、海象の厳しい海域での稼働が可能である。


部品: 甲板昇降式の移動と稼動方式について
甲板昇降式プラットフォームは、ジャッキアップ式とも呼ばれ、船のように移動して、備え付けられた脚を海底に降ろして接地させる。

部品: 甲板昇降式の深さの経済的指標
甲板昇降式プラットフォームは、潮流などの自然環境に合わせて甲板をジャッキアップして設置する。浅い海でのみ用いられる。

部品: 水に浮く構造物をケーブルで海底に固定
緊張係留式プラットフォーム(TLP: Tension-leg platform)は、水に浮く構造物をケーブルで海底に、ほとんどの縦方向の動きが起きないような方法で固定したものである。


部品: 構造物には強い浮力が掛かるように設計
緊張係留式プラットフォームは、構造物には強い浮力が掛かるように設計されており、ケーブルで海底へ強く引っ張ることでほとんど移動しない構造物を実現している。


部品: 緊張係留式の深さの経済的指標
緊張係留式プラットフォームは、2000mほどの深さまで使用される。従来からの緊張係留式プラットフォームは、セミサブのような4つのコラムを備えた構造をしている。

部品: MOSES mini TLPについて
MOSES mini TLPと言われるものはより低コストで、200mから1100mほどの範囲で使用される。mini TLPは深海探査における初期生産プラットフォームなどとしても用いられる。

部品: 無人設備の構成と小型対応
無人設備(Normally unmanned installation)は、デッキとヘリパッド、緊急のシェルターで構成された小さなプラットフォームである。

部品: 無人設備による遠隔制御
通常の運営では遠隔制御で動くように設計されており、定期保守作業やその他の作業の必要な時にだけ作業員が訪問する。


部品: 掘削設備を備えた船
掘削船あるいはドリルシップ(Drillship)は、掘削設備を備えた船である。主に深海において新しい油井の探査掘削を行ったり、科学探査を行ったりするために用いられる。

部品: 補修・仕上げ作業の石油プラットフォーム
油井に管を通したりバルブを取り付けたりといった補修・仕上げ作業の石油プラットフォームとして用いられることもある。

部品: 新規建造もしくはタンカーの船体を改造
海上油田の業者や出資者の設計と仕様に基づいて建造されるが、タンカーの船体を改造して油井上に位置を保つための自動船位保持装置を搭載して造られることもある。


部品: 2500m以上の深海で掘削する能力
掘削船が持つ最大の利点は、2500m以上の深海で掘削する能力があり、高速で移動できるので油田の間を移動するための時間を節約でき、半潜水式掘削装置やジャッキアップ・リグなどと比べて完全に自立していることである。

部品: 掘削するためのライザーと防噴装置
掘削するために、掘削船からライザー(Marine riser tensioner)と呼ばれるパイプが海底へ下ろされ、その最下部に油井と接続する防噴装置(Blowout preventer)が取り付けられている。

部品: 探査掘削を行う手段のうちの1つ
掘削船は探査掘削を行う手段のうちの1つであり、他に半潜水式掘削装置(セミサブマーシブル)やジャッキアップリグなどで行うことができる。


部品: エネルギーと水の供給
典型的な石油プラットフォームはエネルギーと水の供給については自給自足で、発電設備を備え海水の脱塩処理により水を作り出している。

部品: 生産設備は環境への影響を最小限に設計
石油やガスを生産するために必要な設備も全て備えられており、全ての生産設備は環境への影響を最小限にするように設計されている。


部品: 生産した原油やガスの貯蔵と輸送について
生産した原油やガスは、石油タンカーかLNGタンカーかパイプラインで地上へ送られるか、浮体式貯蔵設備や積出設備に送られるようになっている。


部品: 石油やガスの生産・処理に用いられる装置
石油やガスの生産・処理に用いられる装置は、坑口装置(wellhead)、分岐管(manifold)、不純物分離装置(セパレータ、production separator)、ガス乾燥装置、ガス圧縮装置、注水ポンプ、石油・ガス計量装置、主油ポンプ(main oil line pump)などである。


部品: 緊急支援船による問題対応
大型のプラットフォームは、小さな緊急支援船(ESV: Emergency Support Vessels)に支援されており、例えば捜索救難活動が必要になった場合など、何か問題が起きた場合に呼び出される。


部品: 牽引船による補給・救難・消防
牽引船(AHTS: Anchor Handling Tug Supply Vessels)も補給を行うと共に、プラットフォームを所定の位置へ牽引し、救難・消防船として待機している。

部品: 補給船が常にプラットフォームへ補給を行う。
通常の運営が行われている時は、プラットフォーム補給船(PSV: Platform Supply Vessels)が常にプラットフォームへ補給を行う。


部品: 海上の石油プラットフォームへ補給を行うための設計
プラットフォーム補給船(Platform supply vessel、略PSV)は、海上の石油プラットフォームへ補給を行うために特別に設計された船である。

部品: 支援船の機能と任務
これらの支援船は全長が20~100mほどあり、様々な任務をこなす。これらの船の主な機能は石油プラットフォームやその他の沖合い施設へ、あるいは施設から、物資や人員を輸送することである。

部品: 支援船の積み荷と主な機能
プラットフォーム補給船の主な機能は、石油プラットフォームへ補給物資を輸送し、その他の積み荷を陸へ持ち帰ることである。

部品: 支援船のスペース内容物
ばら積み貨物のスペースには、掘削によって発生した泥、粉末セメント、ディーゼル油、飲料・非飲料用水、掘削過程で用いられる化学薬品などのタンクがある。

部品: 支援船では物資輸送であって原油輸送には用いない
石油プラットフォームは燃料、水、化学薬品をほとんど常時必要としている。ある種の化学薬品は適切にリサイクルし廃棄するために陸へ返却する必要があるが、油井で産出した原油は通常はプラットフォーム補給船によって輸送することはない。

部品: 支援船の甲板上の設置
これらの船の大きな甲板を使って、一般的な道具やまた専門的な道具を輸送する。多くの場合、甲板上の積み荷と甲板下のばら積み貨物タンクの両方で組み合わせて輸送する。

部品: 支援船の任務遂行と消防能力
多くの船はある特定の仕事を遂行するように建造され、あるいは改造されている。これらの船の中には石油プラットフォーム火災に対して消防能力を備えているものもある。

部品: 支援船の石油流出抑制と除去設備
石油流出を抑制し、海に漏れた石油を除去するための設備を備えているものもある。また、既存の油井に対してその生産能力を増大させるための道具や化学薬品、人員を乗せている船もある。

部品: 石油タンカーの基本的な分類
石油タンカーは、石油をばら積みで運ぶために設計された船である。石油タンカーには2つの基本的な分類があり、原油タンカーとプロダクトタンカーに分けられる。


部品: 原油タンカーとプロダクトタンカー
原油タンカーは大量の原油を油田から製油所まで輸送する。プロダクトタンカーは一般的にかなり小さく、石油化学製品を製油所から消費市場の近くまで輸送するために設計されている。

部品: 大きさによるタンカーの分類
石油タンカーは、その使用目的だけではなく大きさによっても分類されている。載貨重量トン数にして数千トン程度の内水面・沿岸用タンカーから、巨大なマンモススーパータンカーまである。

部品: 特殊化した石油タンカー
特殊化した石油タンカーとして、動いている船に燃料を補給することのできる補給艦がある。標準の石油タンカーの設計の派生形としては他に、鉱石・石油兼用船などがある。

部品: 独立区画に分割されている石油タンク
石油タンカーは一般に8つから12のタンクを備えている。各タンクは前後方向の間仕切りにより2つから3つの独立区画に分割されている。


部品: 防油区画(cofferdam)
石油タンカーの防油区画(cofferdam)は、熱・火災・衝突防護のために2つの間仕切りの間に空けられた小さな区画である。

部品: 防油区画の船体配置箇所
タンカーは通常タンクの最前部および最後部に防油区画を備えており、個別のタンクの間に備えていることもしばしばある。

部品: タンカーの積み荷配管につながるポンプ室
ポンプ室にはタンカーの積み荷配管につながっている全てのポンプを収容している。ポンプ室は通常船の全幅に渡って設置されている。

部品: バラスト水を入れて安定させる
二重船殻設計の利点としては、緊急事態に際してバラスト水を入れて安定させることが容易であり、積み荷のタンクに海水をバラスト水として入れる必要を減じて腐食を少なくしている。


部品: 二重船殻設計の利点と安全性メリット
環境保護の観点から好ましく、積み荷の積み降ろしがより速く完全で簡単にでき、タンクの洗浄が効率的で、衝撃の小さな衝突事故や座礁事故に際して保護となる。



部品: 二重船殻設計のバラストタンクの整備・清掃性
二重船殻設計の欠点として、建造価格が高価で、バラストタンクの換気と清掃が困難で、バラストタンクの継続的な監視と整備が必要である。


部品: 二重船殻設計の欠点と構造的デメリット
横方向の自由表面を広げ、保守しなければならない表面積が増え、蒸気検出システムが必ず備わっていなければならないことがある。


部品: 不活性ガスシステム防衛機構
燃料油それ自体はとても発火しづらいが、その炭化水素ガスはある濃度で空気と混合されると爆発性がある。石油タンカーの不活性ガスシステムはその防衛機構である。

部品: 不活性ガスを注入するその目的
不活性ガスシステムの目的は、不活性ガスを注入し、タンクの内側に炭化水素ガスが燃えることのできないような環境を作ることである。

部品: 蒸気が発火できる最小濃度
炭化水素ガスと空気の混合しているところに不活性ガスが送り込まれることにより、蒸気が発火できる最小濃度(下限界)が大きくなる。

部品: 燃焼可能範囲が消滅する濃度
不活性ガスが送り込まれることにより、蒸気が発火できる最大濃度(上限界)も下がる。タンク内の酸素の濃度が11%以下になった時、上限界と下限界は収束して燃焼可能範囲が消滅する。

部品: 酸素の濃度が5%未満の空気
不活性ガスシステムは酸素の濃度が5%未満の空気を送る。タンクから積み荷が排出されるにつれて、この不活性ガスが充填されて次の積み荷が積み込まれるまで安全な状態を保つ。


部品: ガスを安全に追い出す作業
タンクから炭化水素ガスを安全に追い出す作業は、炭化水素ガスの濃度が約1%を下回るまで不活性ガスで追い出すことによって実施される。その結果、不活性ガスを空気が置き換えても、炭化水素ガスの濃度は下限界まで到達することはなく安全である。


部品: 石油を船のタンクに流し込む
石油タンカーへの積み込みは、ポンプで石油を船のタンクに流し込むことによって行われる。石油がタンクに入るにつれて、タンク内の空気を何らかの方法で排出する必要がある。


部品: タンク内の空気の移送先
タンク内の空気は大気中に放出されるか、あるいは空気戻し配管によりポンプステーションへ送り返される。また、釣り合いを保つために積み込み作業中にバラスト水を移動させることが普通である。


部品: 積み込みは低圧でゆっくりと開始
積み込みは、設備がうまく動作していて接続がきちんとしていることを確認するために、低圧でゆっくりと開始される。

部品: 満タンになる状態はとても危険な時期
積み込みが安定した圧力になり、タンクがほぼ一杯になった「topping-off(満タン)」の段階まで維持される。満タンになる状態は石油を扱う上でとても危険な時期であり、取り扱い手順は特に注意深く行われる。


部品: タンクの複数の異なる計量装置
タンクの計量装置により担当者はあとどれくらいタンクに空間が残っているかを知ることができるようになっており、全てのタンカーは少なくとも複数の異なる計量装置を備えている。


部品: バルブの動作による最終的な停止
タンカーが石油で満たされるにつれて、乗員はバルブを開いたり閉じたりして石油の流れを変え、ポンプ設備と緊密に連絡をとって石油の流れを減らし最終的に止めるようにする。


部品: 船に設置された積み荷ポンプ
タンカーから石油を積み降ろすのは積み込みの逆回しに似るが、その際に石油を陸上へ送るために用いられるのは船に設置された積み荷ポンプである。


部品: 接続がきちんとしていることを確認
積み込みのときと同じ様に、設備がうまく動作していて接続がきちんとしていることを確認するために、低圧でゆっくりと開始される。その後、安定した圧力となり積み降ろし作業中維持され

部品: タンクの石油残量・接続箇所や船のポンプ室
積み降ろし作業中、タンクの石油残量が注意深く監視され、またマニフォールドの接続箇所や船のポンプ室など重要な場所も監視される。

部品: 地上側の受け入れ設備と緊密な連絡
担当者の指示の下、船員がバルブを開いたり閉じたりして石油の流れを変え、地上側の受け入れ設備と緊密な連絡を取って石油の流れを減らし、最終的に停止させる。


部品: 石油の種類の変更にともなうタンクの清掃
時によって異なるが様々な理由によりタンクを清掃する必要がある。タンク内に入れて輸送する石油の種類を変更するということがあるためである。

部品: 石油蒸気の無い状態の確保への保守検査
タンク内に入って検査したり保守したりする必要がある時には、単に清掃するだけではなく石油蒸気の無い状態にしなければならない。


部品: 専用の原油洗浄システム
ほとんどの原油タンカーでは清掃用に専用の原油洗浄システムが備えられており、タンク洗浄システムを通じて積み荷の一部を循環させることで、ワックスやアスファルト状物質を取り除くようになっている。


部品: 可搬式の自動タンク洗浄装置
粘り気の少ない積み荷を輸送するタンクは水で洗浄される。高圧ウォータージェットでタンクを洗浄する備え付け、あるいは可搬式の自動タンク洗浄装置が広く用いられている。

部品: 回転式の高圧ウォータージェット
こうしたシステムの中には回転式の高圧ウォータージェットによってタンク内面すべてに湯を吹き付けるために用いるものもある。

部品: 原油を抜いてから入念な洗浄作業
船舶は検査や修理のために定期的な入渠が求められるが、その前には必ず原油を抜いてから入念な洗浄作業を行う。この時、使用される洗浄作業によって汚れた海水は、油槽の底からポンプで吸い出されて船内のスロップタンク(Slop tank)へ送られる。


部品: スロップタンク(Slop tank)
スロップタンクは、原油輸送時には他の油槽と同様に原油で満たされるが、油槽の洗浄時には油水分離槽として用いられる。


部品: スロップタンク内の汚水とその行き先
スロップタンク内の汚水は十分な時間の後に油が上に浮いた下側のほぼ清浄な海水だけが船外へ排出され、油は適正な成分か確認されてから陸上施設へと送られる。

部品: 新鮮な空気をタンクに送り込んでガスを追い出す
タンクが洗浄された後、タンクは石油蒸気の無い状態にされることがある。これは新鮮な空気をタンクに送り込んで溜まっていたガスを追い出すなどの方法がある。

部品: 石油蒸気が無い(free)状態
特別に訓練された人員が環境中の炭化水素ガス濃度を計測できる携帯ガス計測器によりタンクの環境を監視する。濃度がタンカーの規制で定められたある値を下回ると、タンク内に石油蒸気が無い(free)状態と宣言される。


部品: 手作業での清掃作業とその必要装備・人員
石油蒸気がなくなった後、手作業での清掃作業がさらに行われることがある。この作業には、閉鎖環境への立ち入り手続き、防護服、指定された安全管理者、人工呼吸器の使用が必要である。


部品: LNGとタンカーの運用形態
LNGタンカー(liquefied natural gas tanker)あるいはLNG船(LNG carrier)は液化天然ガス(LNG)を専門に輸送する船舶である。液化天然ガスは比重が軽く0.5以下であり、メタンを主成分としていて-161.5℃以下でなければ常圧下で液体とはならない。


部品: LNGタンカーの低温断熱タンクと特徴的な外観
LNGタンカーには、大型の低温断熱タンクを船体内に複数備えているため特徴的な外観である。内部には極低温のLNGが充填される。

部品: LNGタンカーの喫水線上の船体シルエット
LNGタンカーは、船体に対する荷の体積が必然的に大きくなり、船体のシルエットでも喫水線上の部分が大きく見える。


部品: LNGタンカーの加圧タンクや断熱層と輸送積載量利点
LNGタンカーは、加圧タンクや断熱層を備えているが、原油の比重約0.85と比べてもかなり軽いため、他のタンカーと比べても輸送量が大きい事が特徴。

部品: LNGタンカーの船体構造体と安全配慮
LNGタンカーは、超低温条件下でも船体構造材が脆性破壊を起こさない工夫や火気に対する安全配慮が図られている。なお天然ガスの発火温度は632℃であり、火焔速度は38cm/秒と比較的遅い。


部品: LNGタンカーのタンクの形状と列配置など
タンクの形状には独立球型、メンブレン型、独立角型、独立円筒型などがあり、4個から10個程度のタンクを船体内に一列に備え、上部は甲板上に出ていることが多い。

部品: LNGタンカーのタンクの断熱材と保護構造
メンブレン型を除けば、独立支持タンクがLNGに圧力をかけて保持しており、その周囲は断熱材で囲まれている。いずれの形式でも船体は二重船殻構造をとり、事故からタンクを保護している。


部品: 球形タンク方式の概要と素材内容
タンクが船体から独立しており、それ自身で内部のLNGを閉じ込めるための圧力を維持し、LNGの重量を受け止める方式。アルミ合金、9%ニッケル鋼、ステンレス鋼が使われている。

部品: 球形タンク方式の構成を支える強靭な合金
極低温に曝されるLNGタンクを構成する部材は、極低温下でもタンク内を高圧に保つために強靭でなければならない為、極低温にも耐える合金が使われる。モス(Moss)方式などLNGタンカーの古くからの方式。


部品: 球形タンク方式の熱変化に対応する形状の趣旨
高圧に耐えると同時に内部への熱の侵入を最小にするために球形となる。熱変化による膨張と収縮が起きるため、船体への固定方法にも工夫が求められる。

部品: 球形タンク方式の支持と船体への溶接
船体からは独立した球形タンクの赤道部が円筒状の金属製のタンク支持部(スカート)の上端で支えられ、支持部下端は台座甲板と呼ばれる船倉内壁に溶接される。

部品: 球形タンク方式の構造解析と安全性による検査空間の確保
力学的な構造解析が完璧に出来るため、安全性を確保しながら部材厚を薄く出来ると共に、検査や保守の為の空間が船倉内で確保されている。


部品: 球形タンク方式の生産性と整備性と品質管理
溶接箇所が少なく単純な突合せ溶接のみで建造できるため、短工期で作られて、品質管理が容易となる。また自動溶接にも対応しやすい

部品: 球形タンク方式の空間利用効率のデメリット
球形であるため船倉の空間利用効率が悪く、もともと重量の割りに大きな体積を占めるLNGという貨物の特徴もあり、大きな球状タンクの上部が上甲板から大きく飛び出した位置での積載が求められてしまう。


部品: 球形タンク方式の衝撃吸収度による安全性の高さ
スロッシング衝撃が小さい(船体の揺れによる被害を緩和できる)また、船体の多少のひずみがそのままタンクの変形とはならないため、他船との衝突や座礁などの事故発生時にも漏洩などに対する安全性が高い。


部品: メンブレン方式による改善案とその構造
メンブレン方式とは、球形独立タンクの欠点を改善するために開発された方式。内部のLNGの圧力と重量をタンクだけでなく船体も使って受け止める方式。


部品: メンブレン方式の柔軟な強度とその素材内容
タンクは薄膜と呼んでも良いくらいの厚みの低温対応のインバー合金で作り、タンク支持を兼ねる断熱材をはさんで船体そのものによって保持され強度が保たれている。収縮による変形にも柔軟に対応することができる。


部品: メンブレン方式の船体との設置とその強度負担分散
タンク外壁は船倉内壁と密着しており、薄いタンクは密閉と超低温を維持する機能だけを担い、圧力や重量の支持は船体が負担する。


部品: メンブレン方式の見晴らしの良さと重量メリット
四角い船倉空間を無駄なく使えるために上甲板からの突出が少ないため見晴らしが良く、タンクの重量も軽く出来るという利点が大きい。

部品: メンブレン方式の空間利用効率メリット
船倉の空間利用効率が良いため、搭載量増大と上甲板上の突出を最小限に出来る。タンクの熱容量が小さいために積卸時の熱の無駄が少ない。

部品: LNGタンカーの二重船殻構造安全性
二重船殻構造安全性や断熱性、タンクの特殊な形状を吸収する必要性などによって、全てのLNGタンカーは二重船殻構造を備える。


部品: LNGタンカーの二重船殻設計の歴史的経緯
二重船殻構造は初期のLNG船の設計においてLNGが漏れた場合にタンクを収めた船倉部に海水を導入することで極低温のLNGが直接船体を冷やすことがないように考慮された名残でもある。


部品: LNGタンカーの極低温による船体の脆性破壊を避ける工夫
二重船殻構造設計は「Floodable cofferdam」と呼ばれ、極低温による船体の脆性破壊を避ける工夫であったが、船倉に海水が入っても十分な浮力を確保するために二重船殻とされたものである。


部品: LNGタンクにかかる衝撃の加速度想定
LNG船では安全のためにLNGタンクにかかる衝撃を加速度として規定されている。前と左右で0.5G、後ろで0.25Gである。


部品: タンク内壁の破損を避けるための隔壁設計
隔壁タンク内のLNGは流動性を持ち「復原性に対する自由水影響」による船体の不安定化や「スロッシング」によるタンク内壁の破損を避けるために、隔壁によって仕切られている。


部品: 安全空間の確保とその設計理念
機関室は安全のため、タンクの後方に配置し、タンクとの間を空き部屋やポンプルーム、燃料油により隔離するように設計されている。

部品: LNGタンカーの燃料と推進プラント
航行中に気化した天然ガス(ボイルオフガス(BOG))を再液化するのは難しかったため、LNGと重油の両方を燃料とする「二元燃料ディーゼル・エンジン」(DFD)や重油のみを燃料とする「重油専燃ディーゼル・エンジン」(DRL)の採用がある。

部品: LNGタンカーの今後の展望と新規推進機関
二元燃料ディーゼル・エンジンでは、ボイルオフガスの再液化を船上で行なえる小型再液化装置の実用化が要因となっており、今後は二元燃料ディーゼル発電・電気推進機関を筆頭にいくつかの電気推進船が登場している。

部品: バラストタンク
LNGタンカーはその荷物の性質上、常に片道は荷物を積まない状態で運航されている。そのような、タンク内が空の時には、専用のバラストタンクに海水を注水して浮力の相殺を行なう。

部品: 荷役のポンプ
搭載時には積荷であるLNGは陸上よりLNGタンカーにポンプで送り込まれるが、揚荷の場合にはLNG船側のポンプによって送出される。

部品: 双方の加圧状態を保つ
受け取る側のタンクからは同容積のLNGガスをやはり送る側がポンプによって送出することで、双方の加圧状態を保ち、空気の侵入を許さない。

部品: イナートガスと空気を入れ替える安全対応
荷役時や検査のためにLNGタンクを空にして空気で満たす場合など、LNGタンク内部がLNGガスと空気の混合状態になるあらゆる場合に、空気の代わりに一度イナートガスを送り込んで、LNGガスが十分排出された後にイナートガスと空気を入れ替える。これにより爆発・燃焼といった事故が防げる。


部品: 救急救命艇の配備
油槽船やLNG船で火災が発生した場合には大きな火炎となって周囲を焼き尽くす事態が考えられるため、これらのタンカーでは特別に設計された救命艇が装備されている。


部品: 救命艇の準備対応と射出
45度ほどに傾けて後部甲板等に用意された自由降下式救命艇に必要な避難乗員が搭乗して準備が整うと、斜めの角度で海面に向けて落下して衝撃と共にはずみで火災現場である本船から遠ざかる。


部品: 救命艇の散水システムと避難
この救命艇は全体が密封可能なカプセル状になっており、低速ながら自航して屋根に散水しながら避難が可能となっている。


部品: 救命艇の酸素確保と耐火装備
火炎によって周囲の酸素が失われる場合に備えて、1時間ならば艇内に備え付けの酸素ボンベによって乗員の呼吸が可能になっている。


部品: 浮体式生産貯蔵積出設備(floating production, storage and offloading)
浮体式生産貯蔵積出設備(floating production, storage and offloading、略称:FPSO)は海洋上で石油や天然ガスを生産・貯蔵・積出する浮体式施設である。

部品: 石油の処理設備を備えた大きな船
浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)は、いわば石油の処理設備を備えた大きな船であり、長期間にわたって一地点に固定されて使用される。


部品: 浮体式生産システムの種類
浮体式生産システムには、浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)、浮体式貯蔵積出設備(FSO: Floating Storage and Offloading)、浮体式貯蔵設備(FSU: Floating Storage Unit)などの種類がある。


部品: 船舶状の形状をしているプラットフォーム
浮体式生産貯蔵積出設備の多くが船舶状の形状をしている石油プラットフォームの一種で、炭化水素を処理し貯蔵する施設を持つ。


部品: 浮体式の取出・貯蔵・輸送システム
近隣の石油プラットフォームか海中のテンプレートから炭化水素を輸送し石油やガスを取出・貯蔵し、タンカーで積み出すか、パイプラインで輸送する。


部品: 海洋沖で利用される生産貯蔵システム
浮体式生産貯蔵積出設備は比較的容易に設置出来、石油輸送の為の固定パイプラインの設置が必要ではないため、主に海洋沖で利用される。


部品: 浮体式の建設期間の短縮化が可能
浮体式生産貯蔵積出設備により陸上基地では必要となる土建工事やLNGタンク建設工事が不要となり、また現地での規制による手続きが比較的早いため、建設期間の短縮化が可能となる。


部品: 浮体式の費用削減・移動柔軟性
石油生産の費用を削減でき、設備は移動させることが可能であり、緊急対応や他場所への転用が可能となる、生産の柔軟性などが得られるという長所がある。


部品: ターレットスタイルの繋留システム
浮体式生産貯蔵積出設備は通常海底に繋留されている。天候が荒れる傾向のある地域では、ターレットスタイルの繋留システムが用いられることがある。ターレットシステムにより設備を回転させて海のうねりと風の影響が最小になるようにできる。


部品: タンカーの船体を流用される場合
浮体式貯蔵積出設備や浮体式生産貯蔵積出設備はしばしば役目を終えた古いタンカーから改造されるが、新しい船体が建造されることもある。


部品: 生産設備を持たず、貯蔵・積出のみ主目的とする場合
生産設備を持たず、貯蔵・積出のみを目的としたものはFPSOの中でもFSO(浮体式貯蔵積出設備、floating storage and offloading vessel)と呼ばれる。

部品: 液化天然ガスを積み下ろし常温・常圧化し貯蔵する場合
液化天然ガスをLNGタンカーから積み下ろし常温・常圧化し貯蔵、その後陸上パイプラインなどに送出する浮体式設備は、FSRU(浮体式貯蔵再ガス化設備floating storage and regasification unit)と呼ばれる。

部品: 再ガス化工程を伴わず貯蔵を主目的とする場合
液化天然ガスの再ガス化工程を伴わず貯蔵を主目的とする場合はFSU(浮体式貯蔵設備、floating storage unit)と呼ぶ。

部品: 個別の乗組員の人数や構成
プラットフォームにより乗組員の人数や構成は大きく異なっている。プラットフォームは本質的にかなりのコストが掛かるものである。

部品: 作業員の作業時間とシフト体系
作業員は日勤と夜勤の8~12時間程度までのシフト勤務として、2チームの完全な乗組員の組み合わせが常時乗り組んでいる。作業員は定期的に交代しており、2週間から4週間程度の陸上での休暇がある。


部品: プラットフォームの使用設備と福利厚生
プラットフォームには、作業員のための居住スペースとして寝台、ロッカー、私物収納スペースなどがある。また洗面台、シャワー、トイレなどがある。


部品: プラットフォームの各運用スペースと区画
プラットフォームには、メイン作業指揮施設、機械区画、居住・調理スペースがある。娯楽スペースやカフェテリアを備えているものもある。


部品: プラットフォームの調理と食事の対応、栄養補給の完備
プラットフォームには、調理・食事スペースとして、想定される期間に十分な食料品が保管されている。冷蔵庫や冷凍庫、業務用のオーブンなどが調理担当者のために用意されている。


部品: 業務管理
ここに示した全ての職種が全てのプラットフォームにあるわけでは必ずしもなく、小さなプラットフォームでは1人が複数の分野を受け持っていることもある。


部品: プラットフォームの最高責任者
OIM(Offshore Installation Manager):勤務シフトの間、プラットフォームの運営に関して決定を行う最高責任者


部品: 運用基幹要員
OTL(Operations Team Leader):プラットフォームにおける作業運営上の責任者
OOE(Offshore Operations Engineer):プラットフォームにおける技術上の責任者

部品: 石油生産の船舶運用責任者
Dynamic Positioning Operator:航法、船の操作、プラットフォームの管理、事故時の消防設備の操作
2nd Mate、3rd Mate:旗国の定める人員要求を満たす、救難船の操作、貨物の取り扱い、消防班のリーダー

部品: 石油生産要員
石油生産要員
管制室オペレータ:特に生産設備のあるプラットフォームに必要
生産技術者:生産プラントの運営
バラスト管理者:バラストの管理、消火システムの操作

部品: 設備構築要員
設備構築要員
クレーン操縦手:プラットフォームの周りでのクレーンによる荷役作業
足場職人:高所作業が必要な時に作業員用の足場を組む
機械・電気の保守技術者

部品: 施設周辺要員
施設周辺要員
給仕:料理・洗濯・掃除などの雑用
舵取り:救命ボートの管理と操作
ヘリコプターパイロット:ヘリコプターにより乗務員を他のプラットフォームへあるいは陸上へ輸送する

部品: 掘削関連の乗組員
掘削関連の乗組員は掘削作業時にのみ配置される。
リグ管理者(Tool pusher)
掘削作業員(Roughneck、Roustabout)
会社側の代表者(Company man):運営・探査会社側の代表者。
泥水技術者(Mud engineer):掘削に際して先端部の泥の除去、潤滑などを行う。
デリック扱い手(Derrickhand):デリックを操作してボーリングのパイプを取り扱う。
地質学者(Geologist)

部品: 坑井管理の乗組員
坑井管理の乗組員は坑井管理を行う時に配置される。
坑井管理管理者(well services supervisor)
ワイヤ・管操作員(wireline or coiled tubing operator)
ポンプ操縦員(pump operator)

部品: 各支援船の乗員と契約周り
各支援船の乗員は最大20人ほどである。乗務員は通常、3週間から6週間、時にはもっと長い期間、船上で働き生活する契約をしている。


部品: 乗員の休暇とシフト
船の所有者や運航者にもよるが、2週間から4週間程度の陸上での休暇がある。他の多くの船と同じように、プラットフォーム補給船での作業は8~12時間程度までのシフト勤務として編成されている。


部品: 船上生活におけるスペース
船上生活では、各船員・作業員は1日のうちどれかの部分を受け持つシフトを組んでいる。船には、運航するための船橋、機械スペース、居住スペース、調理・食事スペースがある。


部品: メインデッキの運用など
作業スペースや娯楽スペースを備えているものもある。広いメインデッキは時折プレハブ小屋を建てるために使われることもある。

部品: 船上生活の居住性とその内容
居住スペースには、寝台、ロッカー、私物収納スペースなどがある。また洗面台、シャワー、トイレなどがある。上級船員の居住スペースは小さな作業机、個人用の洗面台やシャワー、トイレなどを備えていることもある。

部品: 船上生活での調理と食事と調理設備
調理・食事スペースには、想定される航海の期間に十分な食料品が保管されている。ウォークインタイプの冷蔵庫や、大きなシンク、貯蔵庫やカウンターなどが調理担当者のために用意されている。
最終更新:2017年10月09日 18:21