アイドレスsystem4 > 高物理資源生産施設2(無名版・T21)

大部品: 高物理資源生産施設2(無名版・T21) RD:87 評価値:11
  • 大部品: 海底熱水鉱床及び海水中資源採取と高機能材料の精製 RD:62 評価値:10
    • 大部品: 資源採掘時の公害・安全対策 RD:10 評価値:5
      • 部品: メンテナンス・スタッフ
      • 部品: 確実な換気
      • 部品: 労働時間管理の徹底
      • 部品: 減圧症の回避
      • 部品: メンタルケアの実施
      • 部品: 中和剤の散布
      • 部品: フィルターによる公害物質の拡散防止
      • 部品: 環境対策の制定と実施
      • 部品: 安全確認の徹底
      • 部品: 資源採掘時の公害・安全対策の流用実績
    • 大部品: チタンの精錬と粉末冶金法による成形 RD:13 評価値:6
      • 大部品: 金属チタン粉末の精製 RD:5 評価値:3
        • 部品: チタンの液化と精製
        • 部品: 酸化チタンと鉄の分離
        • 部品: チタン脱酸の必要性
        • 部品: FFC法による金属チタンの精製
        • 部品: FFC法によるチタン粉末の精製と脱酸
      • 大部品: 金属チタンの粉末冶金法による成形 RD:6 評価値:4
        • 部品: 粉末冶金法のメリット
        • 部品: 粉末冶金法の種類
        • 部品: 素粉末混合法
        • 部品: 部品のプレス成形方法
        • 部品: 成形品の真空焼結
        • 部品: HIP処理
      • 大部品: チタン鉱石の採掘 RD:2 評価値:1
        • 部品: チタン鉱石そのものは大量にあるが…
        • 部品: 各種ニ酸化チタン鉱石
    • 大部品: 海底熱水鉱床の開発 RD:15 評価値:6
      • 大部品: 海底熱水鉱床の概要 RD:2 評価値:1
        • 部品: 火山活動への配慮
        • 部品: 海底熱水鉱床とは?
      • 大部品: 海底火山の調査と安全域制定 RD:3 評価値:2
        • 部品: 海底MAPの活用
        • 部品: 潜水艇を利用した火山活動の調査
        • 部品: マントル噴出の観察による安全基準の設定
      • 大部品: 海底熱水鉱床の採掘 RD:3 評価値:2
        • 部品: 海底資源採掘プラントの拡張
        • 部品: 採掘リグと安全深度
        • 部品: メンテナンスと洗浄
      • 大部品: 温水熱水鉱床の人工形成 RD:4 評価値:3
        • 部品: 鉱床の人口形成
        • 部品: 熱水噴出孔の探索
        • 部品: 噴出孔の保護と鉱床成分の調整
        • 部品: 保護用ケーシングパイプ
      • 大部品: 海底採掘事故対策 RD:3 評価値:2
        • 部品: マントル流出への対応
        • 部品: 有害物質への対処
        • 部品: 定期的な健康診断
    • 大部品: 海水からの資源抽出 RD:9 評価値:5
      • 部品: 海水に含まれる資源
      • 部品: 淡水化プラントによる並行生産
      • 大部品: 淡水化プラント RD:7 評価値:4
        • 部品: 逆浸透法と濃縮海水
        • 部品: 立地について
        • 部品: 濃縮海水からの抽出作業
        • 部品: 電気透析による再濃縮
        • 部品: 資源抽出の副産物
        • 部品: 逆浸透膜と電磁吸着
        • 部品: タービンポンプによる加圧
    • 部品: アシル村におけるイルメナイト産出
    • 部品: チタン粉末精製プラント
    • 大部品: 高機能プラスチックの開発・製造 RD:13 評価値:6
      • 大部品: エンジニアリングプラスチック RD:11 評価値:5
        • 部品: 概要
        • 大部品: 熱硬化性プラスチック RD:3 評価値:2
          • 部品: フェノール
          • 部品: エポキシ
          • 部品: シリコーン
        • 大部品: 熱可塑性プラスチック RD:7 評価値:4
          • 部品: ナイロン
          • 部品: ポリアセタール
          • 部品: ポリエチレンテレフタラート
          • 部品: ポリカーボネート
          • 部品: 液晶ポリマー
          • 部品: フッ素樹脂
          • 部品: PBT
      • 部品: 機能性樹脂材料の必要性
      • 部品: 樹脂素材製造プラント
  • 大部品: コバルトリッチクラフト及びマンガン団塊の採掘 RD:12 評価値:6
    • 大部品: マンガン団塊についての概要 RD:3 評価値:2
      • 部品: マンガン団塊とは?
      • 部品: 採取できる資源
      • 部品: 地学的な補足と注意点
    • 大部品: コバルトリッチクラフトの概要 RD:2 評価値:1
      • 部品: リッチクラフトについての概要
      • 部品: 採掘の契機
    • 大部品: 作業用RBを活用した採掘作業 RD:5 評価値:3
      • 部品: 作業時間の限定
      • 部品: 慎重な採掘作業
      • 部品: 定期的な生態系調査
      • 部品: 安全マニュアルの作成
      • 部品: 作業資格の制定
    • 大部品: 回収した資源の搬出 RD:2 評価値:1
      • 部品: レアメタルの搬出
      • 部品: 搬出マニュアルと体制
  • 大部品: 海底作業用RB『ニョルズ』 RD:13 評価値:6
    • 大部品: 機体仕様 RD:7 評価値:4
      • 部品: 動力について
      • 部品: 採掘用インターフェイス
      • 部品: 機体マウントによる汎用性の拡張
      • 部品: 推進力について
      • 部品: 安全性の確保
      • 部品: 民間仕様のRB
      • 部品: アンビリカルケーブルの活用
    • 大部品: マウント用大型機材 RD:3 評価値:2
      • 部品: 水中溶接器具
      • 部品: 水中ドリルと採掘セット
      • 部品: 調査用機材セット
    • 大部品: 運用について RD:3 評価値:2
      • 部品: 採掘作業での活躍
      • 部品: 建築と補修
      • 部品: 海底調査とニョルズ


部品: メンテナンス・スタッフ
海洋プラントや鉱山の各種資材のメンテナンスを行い、十全に機能できるよう維持するのが彼らの職務である。機械的な知識を持ち、それぞれの分野において十分な技能を持つと判断されたものがこの職務に就くことが出来る。


部品: 確実な換気
鉱山でも海洋プラントでも常に付きまとうのがガスと酸素、つまり換気の問題である。これらは採掘を行う上で常に付きまとい、一たび問題が起きれば大きな被害を出すこともたびたびである。その為これらの問題が起こる事を防止するため、様々な換気や酸素供給の手段が用意され問題が起こらないよう配慮されている。


部品: 労働時間管理の徹底
人間は疲れればミスをする生き物である。その為労働時間は適切に管理され、十分な休息が取れるように常に余裕をもって計画されている。作業員は十分な睡眠と休息をとる事を義務付けられ、体調管理には人一倍の注意が為されているのだ。ヒューマンエラーは常に起きうるのでその確率を少しでも下げようという訳である。


部品: 減圧症の回避
気圧変化は人間に重大な障害をもたらす。これを回避するために各設備には減圧室が用意され、労働環境にあった状態に体を慣らしたうえで働けるようになっている。これにより減圧症によるチアノーゼや神経障害、呼吸器の異常などを回避し安全に仕事ができるという訳である。また万一減圧症の症状が現れた場合は高圧酸素治療が行える病院がリストアップされており、事前に用意されたマニュアルに従って搬送、治療が施されることになっている。


部品: メンタルケアの実施
採掘作業は非常にストレスがかかる仕事である。落盤の危険や地下深くでの隔絶された状況、様々な要因から引き起こされるストレスは時に身体に大きな影響を引き起こすことがあり得る。これを防止するためにカウンセリングや娯楽の提供など様々な方法が考案され、逐次対策が為されている。


部品: 中和剤の散布
環境への汚染を防ぐため、鉱山から流出する汚染物質に対して定期的に中和剤を散布する事で対処が行われている。これは海洋だろうが地下だろうが同じことで、汚染物質が出来る限り拡散しないように配慮されている。


部品: フィルターによる公害物質の拡散防止
中和剤の散布が行われようと環境汚染や大気汚染を防げない場合がある。これらの対処としていくつものフィルターによって汚染物資が外部へと流出、もしくは土壌へ浸蝕する事を防ぎ環境への影響を最小限にできるよう考えられている。環境汚染は作業人員、周辺環境両方に影響を与える非常に危険なものであり、出来る限り低減し食い止めなくてはならない。


部品: 環境対策の制定と実施
環境汚染と鉱山は歴史上切っても切れない関係にある。太古の昔より人間は木を伐採し山を裸にし、水を汚染して採掘を行ってきた。その惨状を教訓とし出来うる限りの環境汚染に対する対策を練り、鉱山運営における規制を作り実施している。これは環境汚染に対する防壁であり、この防壁は常に増設され環境に配慮した操業を行えるよう常に試行錯誤が為されている。


部品: 安全確認の徹底
事故や危機管理に気を配るスタッフが設置されているとはいえどの業務に携わる者も安全意識の欠如はそのまま事故につながる事になる。安全確認と危険予測に関して定期的に講習が行われ、また同時に安全確認に対する意識調査が実施され現場の職員の安全意識に関しての状況確認が為されている。もしも問題があるようであれば改善が行われ、出来る限り事故を起こさぬよう努力されている。

部品: 資源採掘時の公害・安全対策の流用実績
このアイドレスは神楽坂・K・拓海@無名騎士藩国によって製作された流用可能アイドレスです。
鍋の国様の【鍋の国の高物理資源採掘地】に流用されました。

部品: チタンの液化と精製
イルメナイトに還元剤として炭素(瀝青炭等)を加えて電気炉で溶融還元することで三酸化二チタンや五酸化三チタンを得る。これを水素還元雰囲気下で浸出させて濾過することで炭化チタンや酸化チタンと液状のチタン及び鉄が分離する。ここで分離された炭化チタンや酸化チタンはイルメナイトの還元プロセスに戻してリサイクルすることができる。

部品: 酸化チタンと鉄の分離
液化したチタンには鉄が含まれているが、これを酸化・濾過することで鉄を分離、乾燥・焼成して高純度(99%~)の二酸化チタンを得ることができる。この酸化チタンは塗料や帯電防止剤、紫外線遮蔽剤などに使用されるが、さらに精錬することで金属チタンが得られる。

部品: チタン脱酸の必要性
チタンは酸素との親和力が高いのみならず酸素の溶解度も非常に大きく、酸化物還元で金属チタンを得ても金属中に酸素が固溶・残存する。金属チタンに酸素が固溶すると強度が増加するが加工性が低下し金属原料としては使いづらいものとなってしまうため、この除去が大きな問題となる。

部品: FFC法による金属チタンの精製
焼結した二酸化チタン原料を電極として成形これを陰極とし溶融二塩化カルシウムに浸漬して炭素陽極で電解することにより直接金属チタンを製造する方法である。塩化物を還元剤として利用する方式に比べてプロセスが簡略化され、プロセスが連続化できるメリットがある。

部品: FFC法によるチタン粉末の精製と脱酸
FFC法で電解プロセスを行うと陰極には粉末状の金属チタンが残り、これをそのまま冶金で使用することができる。また固溶酸素もほぼ完全に除去できる。しかし陰極内の酸化物は全て還元されて金属となるため、原料酸化物の段階で金属チタンに有害な元素の酸化物を除去しておく必要がある。


部品: 粉末冶金法のメリット
チタン及びチタン合金は鍛造、圧延、機械加工などの成形加工性に難があるために様々な特殊加工技術が使用される。その中でも粉末冶金法合金は製造コストが安く、溶解法合金とくらべても機械的特性に遜色のないことから広く使用される。

部品: 粉末冶金法の種類
チタン合金の粉末冶金では出発原料として各構成金属粉末を用いる素粉末混合法、製品と同位置組成の合金粉末を用いる合金粉末法、超急冷凝固させた合金粉末を用いる超急冷凝固法の3種に大別できる。主に使用されるのは素粉末混合法である。

部品: 素粉末混合法
純チタン粉末と母合金粉末との混合粉末を所定の形状にプレス成形し、真空焼結して合金化、HIP処理を行い気孔の除去を行う方式。

部品: 部品のプレス成形方法
機械プレスと冷間静水圧プレス(CIP)の両手法がある。機械プレスは単純形状品の大量生産で有利だが、成形体の密度が場所によって異なり、真空焼結時に歪みが発生する。型からの抜出力も鉄系粉末等より大きく、金型の摩耗も早い。大型複雑形状の場合は全方向からのプレスが可能なCIPが適している。

部品: 成形品の真空焼結
プレス成形した部品を酸素、窒素等による汚染を防ぐために0.13MPa以下の高真空中で真空焼結する必要がある。合金系により焼結条件は異なるが、1500K~1700K程度の温度が必要である。焼結した部品は必要であれば表面処理等を施して使用される。

部品: HIP処理
熱間等方圧加圧法。アルゴン等のガスを媒体に数百K~2000Kの高温と数十~200MPaの等方的な圧力を被処理体に加えて処理するプロセス。通常のプレス加工と違い全方向から圧力がかかるために形状が全く変化せず、寸法変化も相似的な収縮となることから製品処理上の制約が少ない。
用途としては粉末材料の加圧焼結、拡散接合による複合材の製造、焼結品の残留空穴除去、鋳造品の内部欠陥除去、疲労・クリーブ部品の再生などがある。


部品: チタン鉱石そのものは大量にあるが…
チタン鉱石は地球上に広く分布し、地殻中に0.6%という高い割合で存在する。しかし自然界に単体としては存在せず、酸化物である二酸化チタンの状態となっている。純チタンはこれを精製することでしか得ることができない。

部品: 各種ニ酸化チタン鉱石
二酸化チタンを含む物質は砂鉄をはじめとして無尽蔵に存在するが、採算が取れるレベルではルチル(チタンを95%程度含む)やイルメナイト(チタン鉄鉱。50~60%のチタンを含む)といったチタン含有量の高い鉱石が必要となる。ルチルは産出量が少ないため、イルメナイトを溶解精錬し脱鉄することで二酸化チタン原料を得る。

部品: 火山活動への配慮
海底熱水鉱床は海底に広く広がる火山の直上に位置する事が多く、掘りすぎた場合はマントルの噴出を招く可能性がある。その為掘り進めてよいとされる安全深度は慎重に規定が為され安全が確保される範囲で広く浅く採掘がおこなわれる事になった。

部品: 海底熱水鉱床とは?
海底熱水鉱床は海底に浸透した海水が海底火山のマグマなどによって熱水となり噴出、水温の差によって再度冷やされた結果として海底火山由来の鉱物資源が沈殿される形となって構成された鉱床である。金、銀、亜鉛、銅、鉛などを採掘する事が可能であるが、海底火山の活動やマントルの深度などについて調査が進んでいなかった為に開発が遅れていた。しかし海底地図が作成されるにつれ安全域の確定が進みこれらの鉱床を開発するだけの下地が出来たために採掘が決定される事になった。


部品: 海底MAPの活用
海底熱水鉱床の調査には、これまでに海底資源採掘を行う為に作られた海底火山の分布図やガスの噴出図、地下構造図などを利用している。これらの資料を基に海底火山とマントルの噴出口などを確定し安全な範囲のみに限定して採掘を行う事になっている。

部品: 潜水艇を利用した火山活動の調査
海底MAPと地下構造MAPの情報を元に、さらなる安全精度を上げるために調査用の潜水艇が開発され火山活動の調査が行われた。海底でのボーリング採掘による探査やガス噴出孔へのセンサーの投下が為されより詳細な地形図を作成する事に成功、これによって海底資源開発の範囲を拡大する事に成功したのだ。

部品: マントル噴出の観察による安全基準の設定
海底火山の活動が活発化した場合や事故で溶岩の噴出が起きた際の安全基準を作る為、環境を整えたうえでマントル噴出時の広がり方や脅威度を探る観察と調査が行われた。調査は十分な安全策がとられたうえで行われ、これにより溶岩の噴出がどのような危険をもたらし、安全策を練るにはどのような設備が必要かの基準を整えるだけの情報を得る事が出来たのである。

部品: 海底資源採掘プラントの拡張
海底熱水鉱床の採掘は現在稼働している海底採掘施設を拡張する事によって行われた。新たに拡張した施設をチューブ状の通路によって連結し施設ごとの距離を置くことで海底採掘プラントを中心にまるで蜘蛛の巣のように採掘施設が広がっていくことになった。

部品: 採掘リグと安全深度
新たに採掘を行う際の注意点として採掘深度に安全深度が設けられ、一定以上の深さより下を掘る事が禁止された。また万が一火山活動の活発化によってマグマやガスの噴出が起きた際に施設への被害を遅延する為の措置としてシールドを利用した岩盤採掘装置の改良がおこなわれた。これによって採掘の安全をより高め、確実な採掘が可能となったが、一方で作業速度の低下がみられ広域への採掘と引き換えに1日単位の採掘量が減少する形となった。

部品: メンテナンスと洗浄
採掘リグを中心とした各種機材は毎日作業終了後に洗浄、簡易メンテナンスが行われる。また2週間に一度定期検査によって機材の保全が為され、劣化の状態によって臨時メンテナンスが追加で行われる。これらの作業によって機材は常に十全に動くよう維持され、確実で安全な採掘がおこなわれる事になっている。

部品: 鉱床の人口形成
海底熱水鉱床は他の鉱物抽出や採掘事業と違いマグマから自然の力で抽出された鉱物が沈殿して形成されるものである。その為、海底から熱水の放出される噴出口を発見し保護する事で意図的に交渉を形成させる事が可能であり、この人工的に作り出した鉱床を数年単位で養殖するように広げる事で持続的な採掘が可能である。その為、熱水の噴出口の発見が急務とされ、また同時にこれを保護するためのケーシング技術の研究がすすめられた。

部品: 熱水噴出孔の探索
魚群探知機によるガスの噴出孔の調査資料や探査艇を用いた精査によって鉱床を人口養殖する為に必要な熱水噴出孔の探索が行われた。噴出孔はほどなく発見され噴出孔を中心にした鉱床養殖施設が建造され、定期的な資源採取の為に運用が開始される事になった。

部品: 噴出孔の保護と鉱床成分の調整
鉱床養殖施設では噴出孔を保護するためにドーム上の保護柵が作られた。これによって外的要因から噴出孔を保護するとともにカートリッジ式のケーシングパイプが設置され噴出孔内部が保護された。
また熱水が噴出される地点の海水温度を調節する事により沈殿する鉱床の成分を調節する機構が作られ、比較的有害物質を含みにくい鉱床を養殖する事が可能となっている。

部品: 保護用ケーシングパイプ
噴出孔内部を保護するケーシングパイプはその構成上、内部でつまりが発生して熱水の噴出を阻害してしま事がある。これを防止するために定期的なケーシングパイプの交換が行われる。ケーシングパイプは中折れ式の散弾銃から銃弾を取り出すように海中への排出が行えるようになっており、保護ドームで捕まえたうえで熱水による過熱が収まったのを見計らって回収される手はずになっている。
ケーシングパイプの排出後、素早く新しいパイプをボーリングマシンを改良した挿入装置によって装填するように差し込む手はずとなっており、この光景をメンテナンススタッフはリローディングと比喩している。

部品: マントル流出への対応
万が一、火山活動の急激な活発化や採掘リグの事故によってマントルの噴出が起こった場合、シールド技術の応用による岩盤採掘装置を事故遅延モードにすることで事態の進行を遅延、避難完了後に海底採掘施設同士をつなぐチューブを切り離し隔壁を閉じて防護措置を行う事で施設を一時的に放棄する事になっている。マントルは一定時間の噴出の上で海水によって冷却され固化するため、噴出口が完全にふさがったことを確認され、海水温が落ち着いたところで機材の回収や施設の補修などが行われ、のちの対策の為の調査が行われる規定となっている。

部品: 有害物質への対処
海底熱水鉱床はその交渉にヒ素などの重金属に由来する有害物質を含むことがあり、調査及び採掘の過程でこれらへの対処が急務であることがわかった。これらの重金属に由来する有害物質への対処としてヒ酸還元菌などの微生物を培養し、地上への搬出が行われる前に浄化プールでの洗浄が行われ、安全が確保されたうえでの搬出が行われる事が規定された。また作業員への被害を回避するために防護服などの対策が取られ、万が一損傷が龍繻子が起きた際には直ちに対策がとれるよう各種マニュアルが制定された。

部品: 定期的な健康診断
海底採掘はヒ素などの重金属由来の有害物質による汚染や中毒以外にも様々な危険がある。気圧による身体への影響によって普段見られない病気にかかっていることもままある。その為健康を維持し、健全な日常を過ごすために定期的な健康診断が行われる事になっており、また異常が発見された場合は海底施設及び海洋プラントに詰めている医師の診断の上で休暇や病院への入院措置が取られる事になっている。

部品: 海水に含まれる資源
海水には多くの物資が溶け込んでおり、特にマグネシウムやリチウムにウランなどは産業を支えるうえで非常に有用な資源とされている。これらの資源のリットル当たりの量はそう多いわけではないが海全体の広さを考えればその量は相当なものであり、これらを取り出すことが出来れば資源開発を行う際の底力が跳ね上がるのは自明の理である

部品: 淡水化プラントによる並行生産
海水に含まれている資源はその量辺りは多くても非常に希薄である。その為何らかの方法でこれを抽出する必要があったがただ海水から物資を取り出すだけでは採算が取れなかった。そこで注目されたのが海水から工業用水を精製するための淡水化プラントであった。海水に圧力をかけて淡水を作り出す過程で作り出される濃縮された海水に注目されたのだ。

部品: 逆浸透法と濃縮海水
淡水化プラントでは逆浸透法と呼ばれる方法により海水に圧力を与える事で圧縮し濾過を行う。この作業によって海水は淡水と濃縮海水に分離され、淡水は工業用水として、濃縮海水は資源を抽出する為の原料として使用される事となる。

部品: 立地について
淡水化プラントは精製される工業用水と濃縮海水の搬出の為に陸地の近くに建造される事が多い。大抵の場合は陸と橋でつながれており、日々タンクローリーによって工業用水や生産された資源が各地の工場に運び出されていく光景はなかなかに壮観である。

部品: 濃縮海水からの抽出作業
濃縮海水は多くの資源を含むがそれだけでは単なる濃縮水である。この海水から資源を回収する為には電解や電磁吸着によって資源を分離する必要があり、この作業は淡水化プラントに併設、もしくは近郊に設置された抽出工場で行われる。

部品: 電気透析による再濃縮
濃縮海水に含まれるマグネシウムやリチウムを取り出すためにはその濃度を高め、さらなる濃縮が必要である。その為に用いられるのが電気透析である。大型の電気透析器を使用しイオン交換膜と電気を活用する事によって膜分離を行い、濃縮海水からイオン成分を取り除き製塩と資源の抽出を行うわけである。

部品: 資源抽出の副産物
電気透析によって資源が抽出される際、思わぬ副産物が生成された、濃縮した海水の搾りかすである塩である。食用に使用する事は出来ないが、これもまた各地の工場で使用される工業塩として広く活用され、国内の工業を回す為の重要な資材の1つとして広く認知される事となった。

部品: 逆浸透膜と電磁吸着
逆浸透法による加圧が行われる際、同時に電磁吸着によるウランの抽出が行われる。これは加圧によって濃縮海水が排出される過程で行われ、強力な電磁石を活用する事によってごく少量のウランを抽出されていく。抽出されたウランはカートリッジに充填され、月に一度厳重な警備のもので搬出される事になる。

部品: タービンポンプによる加圧
海水への加圧はタービンポンプによって行われる。案内羽を設けた羽根車を何段も設ける事で加圧を繰り返して圧力を増加させることが出来るのだ。この圧力は案内羽の回転速度から生まれる遠心力によって生み出されるものであり、この圧力と逆浸透の組み合わせによって濃縮海水と淡水が分離されていく事になる。

部品: アシル村におけるイルメナイト産出
アシル村の海岸部にはイルメナイトを含む砂浜が鉱床として存在しており、磁石を用いて砂鉄と分別される。形状としては0.1mm~0.2mm径の黒い砂粒である。

部品: チタン粉末精製プラント
鉱床にほど近いアシル村海岸部に精製プラントが建設されており、FFC法を用いた電解精錬を行っている。村落や漁場とは離され、廃水・廃液処理にも気が配られている。

部品: 概要
自動車部品や機械部品、電気・電子部品のような工業用途に使用されるプラスチックであって、40MPa以上の引張強さ、100℃以上の(長期)耐熱性を持つもの、または耐熱性がさらに高く150℃でも長時間使用できるものと定義されている。

部品: フェノール
コールタールから精製したフェノールと、アルコールから化学プラントで製造したホルムアルデヒドを原料として化学プラントで合成して製造される。紙や布に染みこませ積層・固化させることで、ベークライトと呼ばれる熱的に安定した材料として使用される。

部品: エポキシ
コールタールから精製したフェノール、化学プラントで合成したエピクロルヒドリンを原料に化学プラントで合成して製造される。特に寸法安定性や耐水性・耐薬品性および電気絶縁性が高い。

部品: シリコーン
金属ケイ素やメタノール、塩化水素を原料に化学プラントで合成して製造される。無色・無臭で撥水性を持ち、相当する炭素骨格ポリマーに比べて耐油性・耐酸化性・耐熱性が高く、不導体である。

部品: ナイロン
石油から精製したベンゼンを化学プラントにて重合して製造される。耐摩耗性に優れるとともに隙が無く使いやすい。板状に成形した素材はMCナイロンとして機械部品に適したバランスの良い物性を持つ。

部品: ポリアセタール
アルコールから化学プラントで製造したホルムアルデヒドを重合させて製造される。非晶部分と結晶部分が混在するために、強度、弾性率、耐衝撃性に優れたエンジニアリングプラスチックとして用いられる。ま摺動特性にも優れている。

部品: ポリエチレンテレフタラート
石油からエチレングリコールとテレフタル酸を化学プラントで合成し、更に脱水縮合して作られる。強靭で融点が高く耐熱性であり、熱処理・延伸すると強度は著しく向上する。

部品: ポリカーボネート
コールタールから精製したフェノール、アルコールを原料に製造したホルムアルデヒド、、この2つを化学プラントで縮合して製造される。透明性・耐衝撃性・耐熱性・難燃性・寸法安定性などにおいて高い物性を示し、透明性から光学用途にも使用でき、安価であるため様々な用途に使われている。高湿環境では加水分解をしてしまう、対薬品性が良くないといった欠点もある。

部品: 液晶ポリマー
砂糖を含む作物から採れるグリコール酸を原料に化学プラントにて溶融重合法によって製造される。非強化状態でもフィラー強化されたエンジニアリングプラスチックを上回る剛性を持つが異方性は極めて高い。高い弾性を持ち耐熱性も高い。

部品: フッ素樹脂
化学プラントで製造したフッ素化剤、化学プラントで石油を元に合成したオレフィンを原料として、化学プラントで重合させて製造される。耐熱性耐薬品性の高さや摩擦係数の小さいことが特徴。

部品: PBT
化学プラントで石油を元に合成したテレフタール酸と1,4ブタンジオールを原料として、化学プラントにて重合させて製造される。強靭且つ剛性が高く、高温でも良好な機械特性を保持でき、その他の機能面でのバランスも良い。

部品: 機能性樹脂材料の必要性
工業製品に使用されるのは金属材料だけではない。近代の工業生産においては軽量さや生産性の高さから各種のプラスチックが多用されるが、汎用プラスチックには耐熱性の低さや強度不足、溶剤や薬品、ガスとの反応性などの弱点があり、これらを改善したプラスチックがエンジニアリングプラスチックと俗称されて使用される。

部品: 樹脂素材製造プラント
無名騎士藩国の樹脂素材製造プラントでは化石燃料及び植物性原料からプラ原料を製造している。植物性原料をしているのは環境志向というよりは、限られた化石燃料資源を節約していくのが目的である。このため、特に生分解性プラスチックを限定的に生産しているわけではない。

部品: マンガン団塊とは?
マンガン団塊とは海底に存在する球状の凝結塊である。太古の鮫の歯や玄武石のデブリ、化石などが集まって出来ており、凝結水酸化した鉄やマンガンが層になって構成される事が多い。


部品: 採取できる資源
マンガン団塊からはニッケルを中心にマンガンや銅、少量のチタンなどを採取できる。これらは工業を支える鉱物資源の中では代表的なものであり、大抵の場合は需要が無くなる事のない重要な鉱物資源である。

部品: 地学的な補足と注意点
マンガン団塊は地学的に非常に成長の遅い地層である。その為過剰な採掘は周辺の環境へ多大な影響を与える可能性があり、慎重な採掘と採取量への制限が必要である。
その為、直接採掘施設を作っての大規模な採掘は自重され、自然に影響を与えすぎないよう配慮を行いながら作業用RBによる慎重な採掘がおこなわれる事となった。

部品: リッチクラフトについての概要
海底に点在する水深約1,000~2,500mの海山に点在する広く薄い地層である。コバルトを中心としたレアメタルやネオジム、ジスプロシウムなどの希土類を含んでおり、特に鉱床に含まれる白金の含有率には目を見張るものがある。

部品: 採掘の契機
コバルトリッチクラフトは薄く広い地層であるため、現行の大型採掘機での資源採取では採取が出来ず見通しが立つまで長い間放置されてきた。発見自体は早い段階で確認されていたものの慎重な採掘でこそぎ取るような採取が出来なかったためだ。しかし作業用のRBが開発されこれらの地層から採取が開始されレアアースの供給源として大いに注目される事となった。

部品: 作業時間の限定
作業用RBは大型削岩機と比較し慎重かつ繊細な作業が可能であり、リッチクラフトやマンガン団塊の採取に適しているが、反面燃料電池による作業時間の制約が存在している。その為バッテリー容量に余裕のある時間の枠で作業時間が限定され、他の採取に比べ一日の産出量は比較的少なくなった。一方でこれにより自然界への影響を考慮しながらの採掘が可能となり、定期的な調査を行う余裕を生み出すこととなった。

部品: 慎重な採掘作業
作業用RBを用いた採掘は薄く広がった団塊やクラフトの採掘には必要不可欠である。出力の微調整によって薄いインゴットのような形で地層をこそぎ取り、ブロックごとに採取する事によって計画的な採掘を行い、面積毎の周辺への影響を抑えながら適切な資源採取を行うのである。これにより自然への影響を最小限にとどめながらの資源採取が可能となり、海産物への影響を最小限に抑えながら採掘を行う事が出来るという訳だ。

部品: 定期的な生態系調査
リッチクラフトや団塊はその地層の広さに対し周囲の生態系へ与える影響が非常に大きい事が採掘の課題となる。その為定期的な周辺区域の生態調査が行われ、悪影響が広範囲に確認されるようであれば当該地域の団塊やリッチクラフトの採掘を中止し次の鉱脈に移動しての採掘を行う事で、影響が深刻化しないよう努める訳である。

部品: 安全マニュアルの作成
作業用RBは人が乗り込んで海中作業を行う為の乗り物であり、海中作業での様々な問題に対しての対策が考案されている。閉所でのトラブルやアンビリカルケーブル切断、燃料電池の故障などの事故が起こった場合に備え各機体には安全マニュアルが設置されており、有事の際はそれに従って行動する事で安全性が高められるよう配慮がなされている。

部品: 作業資格の制定
作業用RBを操縦するドライバーとなるためには適性試験とシミュレーターでの訓練、実機演習を含めたいくつもの試験を通り抜ける必要がある。これは海中作業の危険性を踏まえた措置であり、安全を確保したうえで作業を行う為の技量を維持する上の担保である。

部品: レアメタルの搬出
RBによって採取されたレアアースやレアメタルは海底採掘施設に運ばれ、その希少性から通常の資源とは別に区分けされて搬出される。これは一度に採掘される量が加工量に対してそれほど多くない事に起因しており、十分な量が確保されるまで搬出をとどめ、加工工場への供給頻度を安定させる意味合いもある。

部品: 搬出マニュアルと体制
リッチクラフトやマンガン団塊から産出した希少性の高い資源はその有用さから通常よりも慎重に搬出される。これはテロや敵対勢力による強奪を警戒しての事であり、これらの物資の供給が途絶える事は様々な工場を運営するにあたり大きな影響を及ぼす可能性がある為である。

部品: 動力について
動力は背中部に装着された燃料電池によって賄われており、通常作業であればフル充電で8時間の駆動が可能である。基本的には安全の為に4時間の作業で充電を行う事が推奨されており、長時間駆動は出来るだけ避けるように周知が為されている、

部品: 採掘用インターフェイス
ニョルズは中に人が入って操作する乗り込み型のRBである。これまで行われた海底採掘の成果がフィードバックされており、効率的な採掘作業が行えるよう各種工夫が為されている他、海温の上昇やマントル噴出時退避運動に対して補助が受けられるよう設計が為されている。

部品: 機体マウントによる汎用性の拡張
ニョルズは両腕と肩部、それと背中に工具の装着用機材マウントを装備している。これらにはドリルやカッター、溶接機など様々な工具を装着可能となっており汎用性の拡張が為されているが、一方で軍用装備を装着する事により軍事利用が行われないよう大きく考慮されており、互換性がないよう慎重に慎重を重ねて設計されている。

部品: 推進力について
ニョルズは二つの推進力を併用して作業を行う。一つが機体と採掘基地や補給船から供給される圧搾空気を利用したウォータージェット、もう一つが燃料電池を利用した双発式可変スクリューによる駆動である。これは海底採掘が施設近郊で行われる事を前提とした駆動方式であり、軍用のRBに用意されるような高機動も運動性も必要とされておらず、海底での汎用作業に特化した結果であった。

部品: 安全性の確保
海底での作業は水圧だけではない。ガス噴出やマントルの影響で周囲の海温が急激に熱せられることや採掘事故による崩落などが起こりうる。またその危険性からシールドが装備より撤廃されているために突発的な危険に対する対策が必要であった。その結果、高張力鋼の厚さが従来よりも厚くなり、全体としてよりずんぐりしたシルエットの機体が出来上がる事となった。

部品: 民間仕様のRB
かつてより水中を縦横無尽に駆け巡るRBを使って海中作業の効率化が出来ないかと、民間での使用を提案する意見があった。そこで開発されたのが民間仕様のRBである『ニョルズ』である。危険な装備や過剰な動力を使用せず海中での安全な作業を行う為の基本設計のみが生かされる形で実用化された機体であり、本来の機体では存在した魚雷やシールドへのマウントの代わりに工業機械との接続を行う為のアダプタが装備されている。考案者からは思ったものと違う工業機材が出来たが海中作業の効率化という観点からこれが正しい民間転用の姿であると言われ、主に海底での採掘作業に使用された。

部品: アンビリカルケーブルの活用
ニョルズは海底採掘施設とアンビリカルケーブルによって接続する事で豊富な圧搾空気の供給を得る。これによって機動力の確保と採掘作業での補助が可能となっており重宝されている。アンビリカルケーブルはその作業状態と劣化の度合いから定期的に交換され常に安全なものが接続されるよう整備マニュアルによって定められている。


部品: 水中溶接器具
ニョルズは水中での補修や建築の補助として専用のアーク溶接セットがマウント可能となっている。人体で行う場合と違いインターフェイスの補助を受けながら安全に作業が可能なために非常に重宝されている。

部品: 水中ドリルと採掘セット
当然ながらニョルズは採掘現場での作業を目的に様々な拡張が為された機体であるため、採掘の為のドリルや輸送ラックなどが装備可能である。これらは燃料電池を動力として駆動するほか、圧搾空気の補助を受ける事でより高出力での作業が可能となっており岩盤や地層の状態によって調整をしながらの繊細かつ慎重な作業から、硬い岩盤での破砕作業まで様々な状況に対応可能となっている。

部品: 調査用機材セット
ソナーやセンサー、試掘用の設置型ボーリングドリルなどを装備した採掘セットもまた期待用に用意されている。この装備に限っては採掘用の調査だけにとどまらず海底での生態調査や海底火山の活動観測など様々な調査が可能なように拡張が為されており、新たな発見の為に広い活躍が期待されている。

部品: 採掘作業での活躍
ニョルズは海底での採掘作業を前提に設計されている。圧搾空気とドリルを利用した作業により海底採掘施設に設置された大型ドリルよりも慎重な作業が可能となっており、より多様な地形での作業が行えるよう考えられている

部品: 建築と補修
ニョルズは水中溶接用の装備や駆動域の広さから海底採掘施設の建設と拡張に対応可能となっている。また施設の劣化や外部設備の補修を行う事が可能であり、有事の際は施設の破損を補修する役目も期待されている。


部品: 海底調査とニョルズ
ニョルズは新規鉱脈を開拓する為の様々なセンサーやサンプル回収キットを装備可能である。これは主に鉱脈開拓の最終過程で行われる試掘作業などに役立てられ、様々な情報収集によって最適な鉱脈を発見する道しるべの1つとなっている。
最終更新:2017年10月10日 19:13