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<お祭り見学日記・折鶴編>



 芥辺境藩国で吏族・秘書官と外交官として働いているのが、海堂 玲(かいどう あきら)である。

先日、リワマヒ国に行ってきた帰りに無名騎士団でお祭りが開催されているということで立ち寄ることにした。

陽気で賑やかなことが好きな猫気質のため、賑やかなお祭り会場を食べ歩きながら見学していった。

「あぁ・・・ちびくんも連れてきたいなぁ・・・今度藩王さまにお願いしよう」

色々な露店を冷やかしながら、ちびくんや藩国のみんなへのお土産を探す。

あるお店に綺麗な模様の紙がたくさん売られているのを見つけた。

「すみません、これは何ですか?」

綺麗な模様の紙を指してから尋ねた。

店の人は

「これはね、東国のほうに伝わる紙で『折り紙』というそうだ。こおいう四角い紙で願いを込めながら鶴を折って、

それが千羽集まると願いが叶うといわれているそうだ。ちょうどこの国でその鶴を千羽集めて平和を祈ろうという

催しがあっているよ。」

店の人教えてもらい『平和への祈り』の会場に行ってみる。

数人の観光客が係りの人に『折り鶴』作り方を習っている姿が見えた。

会場内の展示品を見て回る。『千羽鶴』についての謂れや、作り方、すでに鶴を折られた人の作品の展示なのがされて

いた。

先ほどのお店でみた紙と同じものがおいてあり、すぐに『折り鶴』が作ってみれる体験コーナーがあったので早速挑戦

してみることにする。

三角に折って・・・更に三角に折って・・・開いてたたむ?

展示品と見比べながら悪戦苦闘する・・・紙がヘロヘロになったところで係りのかたが声を掛けてきてくれた。

「大丈夫ですか?よかったらご一緒にお作りいたしますよ。」

「よ、よろしくお願いします。」

恥ずかしくて真っ赤になりながら、係りの人の手ほどきを受ける。

15分かかりようやく一つ完成した。二個目は係りのかたに見ていただきながら一人で作る。

時間はかかったものの一人で作ることが出来た。しかしかなり不恰好だった。

係りのかた曰く

「数を作っていったら上手になりますよ。折り目は丁寧に折ってくださいね」

ということだった。

帰り際に先ほどのお店に立ち寄り、折り紙を大量に購入することにした。

「たくさん買ってくれたので、おまけしとくよ。鶴以外にもいろいろ作れるよ」

そういってお店の主人は『楽しい折り紙』という冊子を一緒に付けてくれた。

帰路の途中で『楽しい折り紙』を読みながら帰路についたのである。

それからというもの、暇を見つけては折り紙を折っている海堂の姿を見かけることが多くなったとか・・・。

ちびくんと一緒に折り紙工作をしている姿をみたとか、帰った藩国で一騒動あっていたとかはまた別の話である。

『世界が平和になりますように・・・』