げんしけんSSスレまとめサイト
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ja
2007-11-02T02:27:25+09:00
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アニメ第3話後日談
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/515.html
*アニメ第3話後日談 【投稿日 2007/10/28】
**[[カテゴリー-現視研の日常>http://www7.atwiki.jp/genshikenss/pages/49.html]]
夏コミの数日後の部室。
斑目、笹原、高坂と、男衆の集まった部室にクッチーが入ってきた。
「こにょにょちわ~おお高坂先輩、昨夜はお世話になりました」
高坂「何のこと?」
朽木「実はわたくし、昨夜は時乃コスの高坂先輩をオカズに、たっぷり堪能させていただきました」
ブッとなる斑目と笹原。
冷や汗をかきながらも笑顔を絶やさない高坂。
斑目「あのねえ朽木君…」
笹原「本人の前で言うのはちょっと…」
クッチーは聞いちゃいなかった。
朽木「それではわたくしの妄想ベスト3を発表しま~す」
斑目「こらこら…」
高坂「(苦笑)しょうがないなあ」
朽木「先ずは第3位、ズバリ、私朽木×時乃コス高坂先輩!」
再びブッとなる斑笹コンビ。
相変わらず冷や汗で笑顔の高坂。
斑目「いきなり直球勝負かい!」
朽木「いやあそれがわたくし、まだまだ修行が足りませんので、脳内で高坂先輩をふたなりという設定にしてしまいました。申し訳ありません、高坂先輩」
笹原「あの朽木君、謝るポイントが間違ってると思うんだけど…」
朽木「そうですね、わたくし間違っておりました。高坂先輩、次回はれっきとした男の高坂先輩と一戦交えることをお約束しますので、今回はご容赦を」
高坂「そういう謝られ方をしてもねえ…」
笹原「だから謝るとこ間違ってるってば…」
朽木「では気を取り直して第2位!」
斑目「まだやるんかい」
朽木「第2位は、時乃コス高坂先輩×副会長コス大野先輩の倒錯コスプレ!」
斑目「おお、これは使えるかも」
笹原「斑目さんまで乗らないで下さい」
高坂「ははは…」
朽木「そうでしょうそうでしょう、わたくしこのネタで3回もいたしました」
斑目「いやだから、そこまでは聞いてないから…」
朽木「でもやっぱりナンバーワンはこれでしょう。栄光の第1位!時乃コス高坂先輩×会長コス春日部先輩の、秘密の夜の営み!」
再びブッとなる斑笹コンビ。
高坂「それはいいかもね」
斑笹「認めるなよ!」
ふと強烈な殺気を感
2007-11-02T02:27:25+09:00
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「幸せになる様に」
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/514.html
*「幸せになる様に」【投稿日 2007/10/25】
**[[カテゴリー-斑目せつねえ>http://www7.atwiki.jp/genshikenss/pages/48.html]]
註:やおいです。激しい描写はないですが、苦手な方はご注意を。
俺、斑目晴信は今、笹原完二と二人で、笹原の部屋へと歩いている。
笹原の部屋に遊びに行くのはこれで何度目だろうとふと考えた。数えてみるが分からない。
「どうしたんですか斑目さん?」
ぼーっと考え事をしていた俺に、笹原が聞いてきた。「何でもねぇよ」と返して、又前を見て歩く。
歩きながらの話題は、昨日放送していたアニメの事、最近連載が始まった漫画の事。二人とも好きな事に関してなら何時間でも話していられる。
笹原が、口を動かしている俺を見て嬉しそうな顔をした。何かを噛み締める様な、そんな顔を。
それに気づいた俺は、ふいっと笹原から目を反らす。
自分の顔が赤くなったのが分かって、ますます笹原の方を見れなくなる。
急に黙りこんだ俺に不審そうな顔をした笹原だが、部屋についてしまった為それを追求しようとはしなかった。
笹原は、俺をどう思っているのだろうか?
一ヶ月前、俺は笹原に告白された。
それを、俺はまだはっきりと答えていない。
友人としては好きだと思う、悪い奴ではないし。
何も言わない俺と、告白前と変わらず過ごす笹原は、正直凄いと思う。俺だったら、告白すら出来ないだろうから。
笹原の部屋に入ると、俺はいつも座るテーブルの前に陣取った。笹原は飲み物を用意している。
最近、笹原と居ると、何となくあいつが俺を本当に好きだとゆう事が分かってきた。
態度とか、視線とか、言われなければ分からなかっただろうけど。
何で、俺なんだろう?
何度も繰り返された疑問。
こんなおたくで(笹原もだが)、顔も体も全然女みたいでも無くて……。
男と付き合う何て一度も考えた事が無かったから、最初は笹原がからかってんのかと思ってたけど、そうでもなくて……。
「何難しい顔してるんですか?」
いつの間にか、マグカップを持った笹原が俺の前に立っていた。テーブルにそれを置いて俺の正面に座る。
「笹原……」
理由を聞いてみたいと思った。今まで、俺なんかを誰かが
2007-11-02T02:18:21+09:00
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30人いる!その15
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/513.html
*30人いる!その15 【投稿日 2007/10/21】
**[[・・・いる!シリーズ]]
「でもそれにしても、これだけケロロ小隊がでかいと、撮り方に工夫が要りますね」
浅田が口を開いた。
恵子「て言うと?」
まだ着ぐるみのマスクを被った状態の3人に、スッと近付いて隣に立つ浅田。
浅田「俺、有吉と身長同じぐらいですけど、この通り小隊の面々とあんまし変わりません」
浅田たちに注目する一同。
確かに身長170センチの浅田とケロン人たちの身長は、あまり変わらないように見える。
恵子「確かにそうだな」
浅田「ケロン人って設定上は人間の3分の1ぐらい(55,555センチ)です。まあそれを実写で完全に再現するのは無理ですけど、少なくとも人間より小さく見えないとまずいです」
恵子「じゃあどうしよう?」
浅田「まず基本的にケロン人と地球人のツーショットはなるべく避けることです」
恵子「でもこの話、そういうシーンばっかだぞ」
浅田「2人の会話シーンなら、2人別々に撮って交互につなぐのをメインにし、ツーショットで撮る時はなるべく短いカットで、2人が並んで立たないようにして撮ります」
恵子「うーん、ちょっと分かりにくいな。具体的な例出して説明してくれよ」
浅田「例えば冬樹とクルルのツーショットで撮る場合ですが、有吉、ちょっとこっち来て」
言われた通り浅田の隣に来る有吉。
浅田「で、そのまま立ってて。スーちゃん、有吉の横に床に腰落として座って」
スー「(子安武人そっくりの声で)了解だぜ~クークックックッ」
言いながら有吉の横に座る、クルルスーツ姿のスー。
浅田が2人から離れ、恵子の隣に立つ。
浅田「有吉、もうちょっとだけスーちゃんから離れて。(有吉動く)よしっそこでいい」
有吉とスーの距離が2メートルほど離れた。
浅田「そこで有吉はスーちゃんの方向いて、スーちゃんは有吉に背を向けるように向き変えて」
有吉「了解」
スー「(向きを変えて座り直しながら子安武人そっくりの声で)オッケーだぜ~」
これで浅田と恵子の位置から見て、スーと有吉が2メートルほど離れて並んでいる図になった。
スーは有吉に背を向けて座ることで、自然にやや猫背で体を丸める格好になる。
一方有吉は、スーを見下ろ
2007-11-02T02:14:52+09:00
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30人いる!その14
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/512.html
*30人いる!その14 【投稿日 2007/10/14】
**[[・・・いる!シリーズ]]
長き眠りの間に脳内の情報が整理されたせいか、久々の制作会議で恵子は次々と活発にアイディアを提案して行った。
「それとさあこの話、仮にもケロロが主人公なんだろ?にしちゃあケロロの出番少なくねえか?」
ハッとなる一同。
伊藤「言われてみれば、そうですニャー…」
恵子「そこでだ、ケロロにも派手な見せ場作ってやろうと思うんだ」
一同「見せ場?」
ちょっと嫌な予感がする一同。
恵子「ケロロと言えば、やっぱバナナだろ?ベムって錬金術で何でも作れるんだから、ケロロ倒す時にバナナの皮出して、ケロロがコケに走る、それでいいんじゃない?」
一瞬凍結する一同。
恵子「どうよ?」
一同『バナナキター!』
国松「(小声で)良かったですね会長、特訓がムダにならなくて」
荻上「(小声でケロロ風に)我輩、複雑な心境であります(通常の声で恵子に、意を決したように少しためて)そうね、仮にも主役なんだから、それ行きましょ、ねえみんな!」
一同「(多少複雑な心境ながら)はいっ!」
恵子「あとさあ浅田、お前確か高校から予備のカメラ借りて来たって言ってたよな?」
浅田「8ミリの方は岸野のフジカシングル8の後発の型違いで、ビデオの方はDJ-100です。岸野のDVX100ほどじゃないけど名機ですよ」
恵子「その辺の話はよく分からんけど、とりあえず岸野のとフィルムとかは共同で使えるのか?」
浅田「もちろん出来ますよ。予備用に用意したんですから」
恵子「そんじゃあさ、そのカメラ2台も使おうよ」
浅田「えっ?」
恵子「だからさあ、せっかくカメラ2台余分にあるんだから、使わなきゃもったいねえだろ?」
アンジェラ「OH、クロサワ方式あるね!」
荻上「クロサワって、黒澤明監督のこと?」
アンジェラ「そうあるね。クロサワは何台ものカメラで同時に撮影して、それを編集で繋いで効果を上げていたあるね」
沢田「アンジェラ、ハリウッド以外の映画にも詳しいのね」
アンジェラ「何たって世界のクロサワだから、クロサワは例外あるよ」
巴「やっぱ黒澤監督って、海外の方が評価高いのね」
国松「そう言えば、ウルトラマンでも同じ様な話がある
2007-11-02T02:12:17+09:00
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知ったな!
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/511.html
*知ったな! 【投稿日 2007/10/13】
**[[カテゴリー-その他>http://www7.atwiki.jp/genshikenss/pages/52.html]]
某腐女子サイトより転載
火田「なんですか この漫画は?ボクを置いてマガジンに移籍しようとでも?」
米田「い いや違うんだ これは・・」
火田「僕から逃げられると・・・ いや 僕を忘れられるとでも思っているんですか?」
米田「くっ・・・」
いや・・・ぎりぎりげんしけんSSだと思うんだ・・・これ・・・
>>↑
この作品に対する、両先生のコメント。
「知ったな!」
2007-11-02T02:10:32+09:00
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30人いる!その13
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/510.html
*30人いる!その13 【投稿日 2007/10/08】
**[[・・・いる!シリーズ]]
第9章 笹原恵子の発動
夕刻、笹原は部室を後にした。
その後はB先生の入院する病院を訪ね、A先生との打ち合わせと夕食を済ませて、笹原は帰宅した。
A先生との夕食は、当然浴びるように酒を飲むことがワンセットになっていたが、この頃には笹原もすっかり慣れてしまい、普通のほろ酔い加減で帰って来れた。
「そう言えば、恵子から連絡無かったな。まだ寝てるかな?」
アパートの前に着くと、笹原の部屋の灯りは点いていた。
「どうやら起きたようだな」
部屋に入ると、恵子は体育座りの体勢で、膝を抱えて座っていた。
足元には、現視研の映画の台本が広げられていた。
「やっと起きたか。ん?恵子?」
恵子は微かに震えていた。
顔は青ざめて、大量の汗をかいていた。
「ああアニキか、お帰り…」
「…ただいま、まだしんどいのか?」
「変なんだよな。この台本読んだらさあ、頭ん中で全部のシーンが次から次に浮んで来ちゃうんだよ」
「そりゃ、凄いんじゃない?良かったじゃないか」
「良かねえよ!頭が回り過ぎて、考えんのが追っつかねえんだよ!だいたい1個のシーンに何個も別のパターンが浮んじゃ、どう撮っていいか分かんねえよ!」
「なあアニキ、あたしこんなんで監督務まんのかなあ?」
生まれて初めてフル回転する頭脳を制御出来ずに戸惑う恵子に対し、笹原は答えた。
「お前のやりたいようにやればいいさ。大丈夫だよ、お前には頼もしい仲間が付いてるじゃないか。彼らが何とかフォローしてくれるよ」
「仲間?」
「可愛い後輩が11人、スーとアンジェラも入れれば13人か。それに荻上さんに朽木君に大野さんと先輩たちも居るし」
「アニキ、あたしを現視研の会員と認めてくれるのか?」
「認めるも認めないも、もう立派に会員じゃないか、お前」
それを聞いた恵子、突然涙を流し顔を伏せた。
その恵子の肩を優しく抱いてやる笹原。
「泣くのは今日が最後だ。明日からは泣いてる暇は無いぞ、監督さん」
「アニキ…」
何年かぶりに恵子は、笹原の胸で声を出して泣いた。
翌朝、恵子が目覚めると、笹原はもう出勤した後だった。
置手紙と共に残
2007-11-02T02:08:37+09:00
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30人いる!その12
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/509.html
*30人いる!その12 【投稿日 2007/09/30】
**[[・・・いる!シリーズ]]
結局笹原は、その日はほぼ丸1日寝て休みを潰し、翌日も殆どの時間を荻ルームで過ごした。
その間何度か自室にも戻ったが、恵子は眠ったままだった。
翌々日の朝、出勤の準備の為に自室に戻った。
恵子はまだ眠っていた。
一昨日自室を脱出した際と、状況は殆ど変わっていない。
つまり恵子はあれから丸2日寝ていたようだ。
その寝顔を見ている内に、彼女がここまで頑張って作ろうとする映画がどのように作られているのか、現場に見に行ってみたいと思った。
荻上会長からいろいろと話は聞いていたが、直に見てみたくなったのだ。
幸い今日は午後からC先生宅に行く予定だから、帰りに部室に寄ることにする。
昼過ぎ、笹原はC先生に会ってネームのチェックを終えた後、部室にやって来た。
屋上に来てみると、あちこちに畳ぐらいの大きさのベニヤ板が置かれている。
その1枚に向かって、豪田はしゃがんで鉛筆を走らせている。
長い金属製の定規を片手に線を引き、幾何学的な模様を書き込んでいく。
別の1枚には、沢田がメタリックシルバーのペンキを塗っていた。
ペンキを塗り終わった分には、豪田が鉛筆を一旦置いて細かい手直しを加える。
そして部室のプレハブの壁際では、巴がベニヤ板を並べて立てかけている。
そのベニヤ板には、先程のメタリックシルバーの塗料をベースに、メカニカルなデザインの塗装が施されている。
いくつかの小さな穴(後で豆電球を入れるのだ)の開いたその板のデザインは、異様に精巧でリアルだ。
巴「あら笹原先輩、こんにちは」
最初に笹原の存在に気付いた巴に続き、あとの2人も挨拶する。
笹原「こんちわ、これは?」
沢田「ケロロ小隊の作戦司令室の壁です」
笹原「(心底感心して)上手いね」
豪田「(照れて)こんなのちゃんと撮られたら粗見えまくりですよ。手前の人物に焦点合わせて照明暗めにして、やっとそれらしく見える程度です」
笹原「あれ?豪田さんが美術ってのは聞いてるけど、巴さんと沢田さんは映画に出るんだよね?」
巴「私は夏美役なんですけど、今回は最初と最後にちょこっと出るだけですから、実質的なセカンド助監督なんです。だから忙し
2007-11-02T02:06:16+09:00
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Way to you
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/508.html
*Way to you 【投稿日 2007/09/27】
**[[カテゴリー-斑目せつねえ>http://www7.atwiki.jp/genshikenss/pages/48.html]]
「うー、飲みすぎたぜ」
斑目晴信は深夜の住宅街を、ふらふらと歩いていた。
今日は同人誌即売会に顔を出したあと、高柳と朽木の3人で痛飲して帰ってきたところだ。
「だいたいヤナの奴なんであんなに酒強くなってんだ。朽木くんは30分でつぶれちまうし、よくよく思い返してみればオタトークっつうより奴の仕事の愚痴ばっか聞いてたぞ、俺」
飲み会を思い出しながらぶつぶつ言う。朽木は部室に行けば会えなくもないが、友人で同期の高柳とはリアルで会うチャンスは多くなく、たまに顔を見ると確実に深酒になるのが最近のパターンだった。
「まあいいや。結構収穫もあったし、これで当分夜間の予定にはことかかねえな、性的な意味で。ひへへへ」
酔いも手伝い、下品な独り言をつぶやきながら2ブロック先のコンビニを目指す。腹は膨れたが少々飲みすぎたので、切らしていたミネラルウオーターと翌朝の朝食でも買っておこうと思っていた。
次の四つ角を通ろうとした時、至近距離から人影が飛び出してきた。
「うわっと」
「す、すいませっ……斑目さん?」
思わず声を上げて飛び退く彼に、人影は声をかけてきた。
「ん……笹原じゃねーか」
あやうくぶつかりそうになっていたのは後輩の笹原完士だった。斑目の1年下の彼は今年の春大学を卒業し、編集者をやっている。斑目と同様、今でも大学の近所に住んでいるので、こうして夜中に出くわしてもそうおかしなことではない……が。
しかし今は、彼の風体がおかしかった。ジャージ姿でスニーカーをヒモも結ばず突っかけている。まあそれはいい。ちょっとコンビニまで買い物などであれば、そんなだらしない格好もするだろう。
おかしいのはそのディテールだ。ジャージが汗だくで、肩や胸が湿って変色している。顔面も蒼白。同じく汗びっしょりのその顔は、知らない人が見たら瀕死の重病人だと見まがうかもしれない。手に携帯電話を持っているが、それも強い力で握り締めているようだった。
「ど、どしたの?なんかお前、変だぞ」
「斑目さん……俺……俺ッ」
明らかに様子
2007-11-02T02:04:04+09:00
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30人いる!その11
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/507.html
*30人いる!その11 【投稿日 2007/09/24】
**[[・・・いる!シリーズ]]
第8章 笹原恵子の休息
笹原は疲れて果てていた。
同じ派遣会社の編集者が過労で倒れ、本来の担当以外に新たに2人の漫画家の担当を臨時で兼任することになった。
それに加えて、本来担当していた3人の漫画家たちは、各々困ったちゃんと化していた。
A先生は、本格的に新連載の準備にかかっていた。
機銃掃射のように次々とネームを上げ、同時に上機嫌になったA先生は、毎日のように笹原に夕食を奢ってくれるのだが、これがありがた迷惑だった。
A先生が連れて行ってくれる夕食とは、完全に酒席とワンセットであり、しかも彼の旧友である裏社会の住人たちが同席することが多かった。
異常な量の酒を勧められる一方でその筋の客人に気を使う、そんな酒席での笹原は、まるで力道山の付き人をしてた当時のアントニオ猪木のような精神状態だった。
(まあみんな笹原を異常なほど可愛がってくれたので、殴られることは無かったが)
あれほど手のかからなかったC先生は、最近ではスランプに入りネームも原稿も遅れがちになり、〆切日は毎回ギリギリの時間との戦いを強いられた。
そして1番の問題児のB先生は、この大変な時期にまたやってくれた。
弟子の漫画家の作品がアニメ化されたことが原因で、今回はかなり本気に近い自殺騒動に発展した。
マンションの自室から飛び降りようとして、本当に落ちた。
幸い足から落ちたので命に別状は無いが、両足の骨折で2ヶ月の入院を余儀なくされた。
しばらく休載かなと半分ホッとした笹原だったが、上司の小野寺はそれを許さなかった。
「足が折れただけで上半身は無事なんだろ?病院で原稿描いてもらえ!」
『鬼だ、この人…』
そんなこんなで、笹原はここ1週間ばかりまともに寝ていなかった。
移動の時間の居眠りを除いては、1日に2時間も寝てない。
荻上会長とも肉声での連絡は取れていなかった。
病院に居る時間が長かったり、ようやくフリーになった時間が夜中や早朝などの直接電話するには微妙な時間だったりのせいで、この1週間ほどの連絡は全てメールで行なった。
そのメールとて忙しかったり意識朦朧としてたりで、ちゃんと全部読んだ自信は無い。
そんな生活
2007-11-02T01:54:26+09:00
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即興で短い会話
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/506.html
*即興で短い会話 【投稿日 2007/09/21】
**[[カテゴリー-現視研の日常>http://www7.atwiki.jp/genshikenss/pages/49.html]]
荻上「斑目さん、初代会長ってどんな方だったんですか?」
斑目「何と言うか…実は俺も正体は分かんないんだよ」
朽木「そうなんでありますか?」
斑目「いると思ったらいない、いないと思ったらいる、そういう人だったからな」
荻上「まるで妖精ですね」
斑目「俺らの代でもいろんな説があったよ。宇宙人とか、座敷わらしとか。1番有力な説は地縛霊かな」
朽木「ぬぬ、それは危ないですな」
斑目「どうして?」
朽木「自爆霊は、いつ爆発するか分からないじゃないですか」
荻上「いつ爆発するか分からないのは、朽木先輩じゃないですか」
朽木「荻チン、ナイスツッコミ!」
2007-11-02T01:52:40+09:00
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