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山田にっき 【投稿日 2006/11/29】

カテゴリー-くじアン



○月×日、はれ。

 頭の中でアラーム音がして、いつものように目覚めました。今日もいい天気です。
 今日もなんだかいいことがありそうで、ワクワクします。毎日が楽しくて、幸せ。
 わたしは、朝起きるとまず蓮子さまを起こしに行きます。寄宿舎の隣の部屋で暮らしている蓮子さまは毎晩、なんだかよくわからない研究をしているので朝起きるのが苦手なんです。
 一足先に制服に着替えて、隣の部屋をノック。どうせ返事はないので、一呼吸だけおいてドアを開けます。

「おはよーございます、蓮子さまぁ。今日もいいお天気ですよー?」
「zzzz」

 あらあら。今日も机に突っ伏して眠っています。パジャマの上に白衣。片手にはドライバーを握ったままです。
 机にはなんだか大型の機械がいっぱいのケーブルでつながれていて、ガラス製のシリンダが呼吸するみたいに動いています。しゅー、しゅーって。

「蓮子さまぁ?」
「んー……それじゃだめなのよニューロンがコネクトしないのよ……」

 なんの寝言かわかりません。たぶんまた新しい発明なんでしょう。
 いけない、早く起こさなきゃ。今日はさいわい、ゆうべ蓮子さまが取り付けてくれた発明品があります。ふふ、新しい機械試すのって楽しくなっちゃう。
 にまっと笑って、わたしは左手で蓮子さまの寝顔を指差しました。

「蓮子さまー、朝ですよー。いーいお天気ですよー。『早起き最高ガン・コブラ2006』起動~!」

 ガシャコン。わたしの左肘から先が黒光りする大口径の銃に変形しました。蓮子さまの説明によると、この銃口から発振されるマイクロ波が対象物を焦点に、1秒あたり24.5億サイクルの振動を与える仕組みだってことなんですが……。
それって電子レンジの説明じゃなかったですかねえ。まあいいや。セット、フォーカス、レディ、5、4、3、……。

 チャ。ピピピピ……キン。

「ふぁ?」
「あ、蓮子さまぁ。おはようござ」

 チュイイイィィィ……ドオオォン!
 あらあら、蓮子さまが起きちゃったので狙いが逸れてしまいました。机の上のマシンが大爆発を起こし、わたしも蓮子さまも黒焦げです。
 一瞬で瓦礫の山と化した机の下から、蓮子さまの下半身が覗いています。パジャマのズボンは消し飛んで、可愛らしい白い下着をはいた足がジタバタと動いています。

「おはようございます蓮子さまぁ。大丈夫ですかぁ?」
 最高ガンを人間の手に戻し、両足を持って引っ張り出します。常々蓮子さまってすごいと思うんですが、この有様でも体には傷一つ負わないし、トレードマークのおでこだって一点の曇りもないんです。たぶんすごい武術の達人なんだと思います。

「あはは、なんか爆発しちゃいました」
「……や」
「や?」
「山田あああっ!なーにやってんのよ朝っぱらから部屋が吹き飛ぶなんてどんだけ素敵な趣向なのよ!一体この学校はどうなってるわけ?寄宿舎の各部屋に爆弾でも仕掛けてあるのかっつってんのよ!!!」
「えー、わたし蓮子さまを起こそうとぉ。コレで狙ってぇ」

 言いながらさっきのガンを見せて説明すると、なんか蓮子さま、顔色が青くなりました。

「や!ま!だ!あんたってヒトはあたしのこと殺す気なの?そうね殺す気なのね?それは朝のスープを一瞬で温められるようにって取り付けてあげた奴で人に向かって撃つもんじゃないの!」
「えーだって早起きできること請け合いって」
「おいしい朝食があると早起きが楽しいわねって昨日話したでしょーがっ!」

 グワン。蓮子さまが機械の残骸でわたしを殴りつけました。しっぱいしっぱい。あう。

 結局朝食はあきらめて、蓮子さまは生の食パンだけ齧って登校することにしました。わたしはお水を一杯いただきました。
 校門前では千尋さんと時乃さん、小雪ちゃんが待っていました。

「おはよう上石神井さん、山田さん」
「おはよーレンレン!薫子ちゃんも!今日はいい天気だねー」
「あの、おはようございます」

 みなさんいつも元気一杯です。小雪ちゃんはまだちょっとわたしのこと怖がってるみたいですけど。

「おはようございますー、みなさん」
「おはよう。秋山時乃、あんたあたしのことその呼び方するのやめてって言ったでしょ!」
「えーなんでダメなの?レンレン」
「やめてってば!!」
「まあまあ二人とも。早く行かないと学校、始まっちゃうよ」

 千尋さんが蓮子さまと時乃さんをとりなそうとしていたら、全校放送が聞こえてきました。

『次期生徒会は直ちに生徒会室に集合すること』

 いつもながら簡潔明瞭な指示です。今日も授業そっちのけで生徒会のお仕事、することになりそうです。

 今日のお仕事は動物のお医者さんだそうです。この前大騒動になったパンダが妙に気が立っているので、なんとかしなさいっていう指令。
でも獣医さんが原因特定できないって匙を投げてるのに、生徒に振るのって間違ってる気がします。

「薬よ、十中八九」
「薬って?」
「あの時の惚れ薬」

 さすが蓮子さまです。あの時はパンダに顔を踏み潰されて気絶してたのに、あとで事情聴取とデータ収集して事件の内容を把握していたんですねぇ。
 蓮子さまの話によると、忍先生が鏑木先生に作ってもらったアヤしい惚れ薬が原因だろうと言うんです。
 あのごたごたで薬の入った瓶はパンダの頭で割れ、千尋さんにもちょっとふりかかったんですが、あれって要するに合成麻薬の一種だから禁断症状が出てるんじゃないかと。

「あれを結果的に使ったのは榎本千尋、あんたと忍先生だけど、二人は吸引量が少ないからなんともなかったのね。パンダたんはかわいそうに直接浴びちゃったから、きっとリバウンドも激しいんだわ」

 蓮子さまの計画では、体質的にデリケートなパンダに急激なドラッグ断ちはできないから、千尋さんの体内に残ってるはずの薬剤成分から効き目の弱いお薬を作り、スローダウンさせるのが安全なんだそうです。

「ま、そんなわけで榎本千尋。ちょっとコッチ来なさいよ」
「えーっ、なにされるの?俺」
「すぐ済むわ。あたしの部屋にあるイングリーディエントディバイダーであんたの体内から例の薬の成分を抽出するの」
「いんぐりでんぐり?」
「かー!あったま悪いわね秋山時乃!要するに素材を細胞レベルに分解して必要な要素を抜いて再構成する装置よ!」
「細胞レベルに分解?」

 あ、コレわかります。

「つまり生きた人間をジューサーにかけて液体状にするんですよね、蓮子さま」
「うえええ!?じょ、冗談じゃないよーっ!」

 あら、千尋さんが逃げ出しましたよ。痛くないのになー。

「あ!待ちなさいよ榎本千尋ぉ!サンプル採れるのあんたしかいないんだからねー!」
「鏑木先生にまた作ってもらえばいいじゃないか!」
「あいつヤバイって思ったらしくて素材と資料全部廃棄しちゃったのよ。忍先生もあたしらに協力的じゃないし、待ちなさいって!」

 次期生徒会になってから全力疾走が増えたって言う千尋さん、確かに足が速くなってます。蓮子さまがしゃべってる間にどんどん小さくなっていきます。

「山田ぁ!追うわよ!」
「はいいっ?え、でもどうやって」
「こんなこともあろうかとね、抜かりはないわよ」

 蓮子さまの瞳とおでこが怪しい光を放ちます。こういうときは大体わたしがオチになってるんですけど。

「山田、あんたを変形できるように改造しておいたのよ!チェンジ山田ボーガー!!」
「えええー?」

 ギュイイン、ガシャコンガシャコン、ザシャアッ!
 みるみるわたしのおなかからタイヤが二本出てきて、手足が固定されてゆきます。ほんの数秒で人間バイクの完成。

「前に朝霧小雪を追いかけた時のマシンを小型化したのよ。今回は榎本千尋センサーつき。バイク型だから機動性もアップしてるし人間型にも戻れるし、言うことないでしょ山田?」
「はいぃ、言うことないって言うか、二の句が継げませぇん」
「ナマイキ言ってんじゃないわよっ!」

 ポカッ。

「はううう。すみませええん」
「山田はあたしの言うとおりに動いてりゃいいのよ。さ、みんな乗って」
「蓮子さまあ、『ぼーがー』ってなんですかぁ?」
「うっさいっ!」
「三人乗りも危険ですよう」
「いーから早く行きなさいよっ!」

 ポカッ。

 気を取り直して追跡開始です。ぴこーんぴこーん……あ、発見。

「見つけた?山田」
「はいー。山田ボーガー・バイクモード、いっきまーす」

 ぶろろろー。千尋さんは動物園に逃げ込んでいました。パンダもいるし都合いいです。ほどなく姿を捉えることもできました。

「千尋さん発見ですー」
「よーし山田、きっちり捕まえるわよ。待ちなさい榎本千尋!」
「わ、もう来た?ってか山田さん、なんだよそのカッコ!」
「わたしに聞かれてもぉ」
「つべこべ言わない!山田、チェーンパンチ!」

「なんですか?それ」

 わたしの疑問とはまったく無関係に、わたしの拳が勝手に千尋さんに照準を合わせ、ドカンっていう轟音とともに発射されました。
 千尋さんは間一髪で避けますが、わたしのパンチは手首の鎖で巻き戻されます。あ、これちょっと面白いかも。

「千尋さーん、はぐはぐしましょー、はぐはぐー」
「そんなハグないよーっ!」

 ドカン。ドカン。ドカン。千尋さんはうまいことわたしの攻撃を避け続けます。狙いが外れるたび、檻の鉄棒やコンクリートの門柱が破壊されていきます。

「……ねーねー蓮子ちゃん、そんなのが当たったら千尋ちゃんケガしちゃうよ、もうちょっと……」

 あまりの破壊力が心配になったのか、時乃さんが声をかけます。でも蓮子さまはへっちゃら。

「大丈夫!」
「ほんとに?」
「よしんば体が真っ二つになっても直せるから!」
「えええー?そんなのダメーっ!」

 時乃さんが追跡を止めようと、わたしの首を握り締めます。

「きゅーっ、とっ、時乃さぁん、そんなに強く握ったら……」

 握ったら……どうなるのかしら。

「バカ秋山時乃!そんなことしたら山田が過剰防衛モードにっ!」

 ……どんなシステムですか。わたし聞いてませんし。もっともそれ言ったらバイクモードも知りませんでしたけど。

 ガシャコン。

 わたしの体がヒューマンモードに戻っていきます。と同時に、空から何か機械が降ってきました。
 蓮子さまのお部屋から飛んできたらしいそれはわたしのボディに装着されます。禍々しい砲身が何門も突き出した、ハリネズミのような戦闘形態。
 今なら地球の全軍隊を相手にできそうな気がします。うふふふ。いやいや、喜んだらおかしいですって。

「蓮子さまぁ、なんかスイッチ入っちゃいましたぁ」
「過剰防衛モードに入った山田は、自分の周囲500メートル以内にある全ての動くものに攻撃を加えるようにできているの」
「ええっ?薫子ちゃん、なんでそんなことに」
「あんたのせいよ秋山時乃!」

 てゆーかそんな物騒な装置つけたの、蓮子さまですよね?

「蓮子さまぁ、わたしどうしたらー?」

 わたしが質問する間にも、砲身に銃弾やエネルギーが充填されていきます。あと数秒で、わたしのビッグマグナムたちが一斉に火を噴きます。

「くっ……なんてこと」

 蓮子さまの瞳孔が小さくなり、頭脳がフル回転しているのが判ります。最強の脳髄が千尋さんたちやパンダや、希少動物のサンプルがひしめくこの施設を破壊せずに済ます方策をシミュレーションしているのです。

「……仕方ないわね」

 でも、しばらくして、蓮子さまは悔しそうに唇をゆがめました。

「山田、……自爆なさい」
「えええー?」
「榎本千尋を捕える以前に被害が大きくなりすぎる。悪いけど、そこまでのことはできないわ」

「蓮子さま……」

 やるせなげな表情。わたしを見つめて。……え、わたしのために、ですか?

「骨はひろってあげるわよ……必ず」

 うつむいて、蓮子さまが後ろを向きました。肩を震わせているようです。
 蓮子さまが泣いてる、と、わたしは思いました。

 蓮子さま、わたし、またちょっと失敗しちゃったんですね。
 蓮子さま、せっかく蓮子さまが改造してくれたのに。
 蓮子さま、解りました、わたし自爆しますね。
 蓮子さま、またわたしのこと、改造してくださいね。
 蓮子さま、今度は頑張りますから。
 蓮子さま、……さよなら、蓮子さま。また会えますよね、蓮子さま。

 全方位攻撃開始のカウンターがゼロになる前に、わたしは自爆スイッチをオンにしました。こんなスイッチがあるのもわたし、知らなかったんですけど。
 同時に過剰防衛モードが解除されました。これで全ての弾薬とエネルギーが自壊方向に作用し、最小限の爆発とともにこのボディが蒸発します。
 最後に蓮子さまの後姿を見てみました。メガネが熱でゆがんだみたいで、蓮子さまの姿もぼやけています。
 蓮子さまの両肩を支えている時乃さんと、こちらを見てなにか言いたげな小雪ちゃん。二人とも悲しそうにわたしを見ています。
 みなさんにもご迷惑、かけちゃいましたねえ。

「だめええぇーっ!」

 小雪ちゃんの声が聞こえました。
 あたりが白い光に包まれます。あれ、自爆ってこんな感じでしたっけ。
 みなさんさよなら、と呟いて、わたしは目を閉じました。

 次に目を開けたとき、蓮子さまや時乃さん、千尋さん、そして小雪ちゃんがわたしの顔を覗きこんでいました。
 わたしはヒューマンモードのまま地面に寝かされていました。ストロングアーマー(あー、そんな名前だったんですねえ)は外されています。わたし、自爆しなかったみたいです。

「あら?」
「山田ぁ!」

 蓮子さまがわたしの体に覆いかぶさります。蓮子さま、服が汚れちゃいますよぉ。お洗濯するの、わたしなんですけど。

「蓮子さま、わたし自爆まで失敗しちゃったんですねえ」

 蓮子さまの後ろで小雪ちゃんがビクッと体をこわばらせます。また怖い思いさせちゃったかしら。

「いっ……いいわよ、おおかた熱で回路がショートでもしちゃったんでしょ」
「すみません蓮子さまあ」
「まあいいわ。結局被害はほぼゼロで済んだし、あんたの回収の手間も省けた。それにパンダの問題も解決したし」
「わあ、よかったですね」
「あのね、パンダさん赤ちゃんができたんだって」
「へえ!交配に成功していたんですかぁ」
「小雪ちゃんが気付いて、上石神井さんが検査して確認したんだ」

 千尋さんが説明してくれます。

「薬の影響も実際にちょっと残ってたみたいで、学校の獣医師会の設備じゃ特定しきれなかったんだって」
「近いうちにパンダたんの赤ちゃんも見れるし、交配がらみの件での国交バランスも保てるみたいよ」
「よかったですねえ。無事に役目も果たせましたし」
「千尋ちゃん千尋ちゃん、祝杯上げに行こ!」

 時乃さんが梅屋に行こうと提案します。

「え?だってまだお昼前」
「いーじゃない、お仕事終了だもん」
「授業出なきゃダメだよ」
「ぶー。じゃ、放課後打ち上げ。絶対だよ?」
「はいはい」
「レンレンも小雪ちゃんも、薫子ちゃんも来るんだよ?」

 いつものように自分のペースでことを運ぶ時乃さん。

「あのぉ~、お誘いは嬉しいんですけどぉ」
「どしたの?薫子ちゃん」
「わたしちょっと……むぐ」

 体がガタガタで動けないっていう話をしようとしたら、口を押さえつけられちゃいました。そちらに目をやると……蓮子さま?

「ちょっと働いたくらいで疲れたとか言ってんじゃないわよ。山田のクセにあたしの行くところについてこないなんてどういう了見?」

 にっと笑って、ウインク。あら。

「放課後まであればきっちり回復できるわよ。さ、寄宿舎へ戻りましょ」

 あらあら。なんか胸があったかいです。

「え?上石神井さんだって授業あるでしょ?」
「あんな幼稚な授業、かったるくって出てらんないわよ」

 止めようとする千尋さんに、振り向きもせず言うと立ち上がります。

「またあとでね榎本千尋。それからあたしたち二人の分、席取り忘れたらタダじゃおかないからね!行くわよ山田」
「ですから蓮子さまぁ」
「あーもうめんどくさい奴ね!山田、緊急回収モード」

 ういいぃぃん。わたしの背中からキャタピラがせり出し、わたしは寝転がったまま蓮子さまの後を進み始めました。コレはいったいいつ取り付けられてたんでしょうか。聞いても無駄ですね、きっと。

「千尋さん、時乃さん、小雪ちゃん、ではのちほど。こんなカッコで失礼しますー」

 みなさんにご挨拶して、二人で寄宿舎へ向かいます。千尋さんたちはちょっとびっくりした顔をしていましたが、気を取り直したのか笑顔で手を振ってくれました。

 二人で授業中の静かな敷地を進んでゆきます。

「……まったく山田ったら役立たずなんだから。結局カラ回りで終わっちゃったじゃないの」
「すみません蓮子さまぁ」
「まあいいわ。いくつか新装置の稼動実験もできたし。マイクロデバイス関係はまだ改良の余地がありそうね」
「はあ」
「いいのよ返事しなくて!」
「はぁい」

 ぶつぶつ言いながら歩く蓮子さまは、それでも時折わたしに声をかけます。でもそのことを言うと、きっとまた『山田のクセに余計な気ィ回さなくていいのよ!』とか言うんでしょうね。
 わたしは、そんな蓮子さまが大好きですよ。
 いつも気づくとわたしは改造されてて、それも事前検証いっこもなしのピーキーなセッティングになってて。
 上手く動けば『山田のクセにやるじゃない』、失敗したら『山田のクセにだらしないわね』って言い放って。
 それでもあとで、元のわたしに戻してくれる蓮子さまが、わたしは大好きなんですよ。
 どんな状況でもわたしをわたしのままでいさせてくれる蓮子さまと、わたしはずっと一緒にいたいです。

「蓮子さま、この『背中にキャタピラ』って、なんだか昔の5台合体超電磁ロボみたいですね」
「いい勘してるじゃない、山田のクセに。その話、続きも聞きたいでしょ?」
「あーいえ、聞きたくないですぅ」
「なによつまんないわね、あんたも山田なら超電磁スピンの一発もかましてみせなさいよ!」
「えぇー。勘弁してくださいよう」

 ずっと一緒ですよ。
 これからもずっと、いつまでもずっと。



おわり