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17人いる!(後編) 【投稿日 2006/08/14】

・・・いる!シリーズ


荻上「どしたの?随分疲れてるみたいだけど」
神田「みたいじゃなくて、ほんとに泳ぎ疲れました」
台場「蛇衣子とマリア、メチャメチャ速いんですよ、泳ぐの」
荻上「(意外そうに)へー」
ソフト出身で怪力の巴の力泳はともかく、肥満体の豪田が速いのは意外に思えた。
でもよく考えれば、全身を脂肪というフロートで覆われたその体は浮力の塊だ。
そうなると腕力と脚力(両方ともかなりの怪力だ)の殆どが推進力に使えるのだから、速いのも道理だ。
国松「ほんと速かったですよ、豪田さん。まるでツインテールみたい」
一同「ツインテール?」
日垣「国松さん、今時ツインテールって言うと、女の子の髪型の方だと思われちゃうよ」
荻上「それ以外のツインテールってあるの?」
日垣の説明によると、この場合のツインテールとは「帰ってきたウルトラマン」に登場した怪獣のことだそうだ。
最近新シリーズの「ウルトラマンメビウス」で再登場した際には、水中を高速で泳ぎ回っていたのでこういう例えに使ったのだ。
もともと特撮オタである国松は、特撮オタ特有の言葉を使って周囲をまごつかせることが時折あった。
荻上「それにしても国松さんはともかく、日垣君が何故それ知ってるの?」
日垣「いやー国松さんから勧められて、最近特撮もぼちぼち見てるんで…」
国松「メビウスにはリメイク怪獣が多いんですけど、日垣君元ネタ知らないって言うから、昔の作品のビデオ貸して上げてるんです」
荻上「そうなんだ。ところでみんな、今からどうするの?」
神田「ゴムボート出そうと思います」
浅田「俺と岸野は、みんなの写真撮りますよ」
日垣「えっ?岸野君も?」
岸野「ボートは2台だし、1台に3人乗るには狭いから、お前さんはとりあえず先発でボート漕いでな。俺たちは午後から乗るよ」

こうして浅田と岸野は、デジカメを持って海に向かった。
彼らは海などの水辺での撮影にはデジカメを使用していた。
万が一水をかぶった時の為だ。
(ちなみにデジカメは一応生活防水仕様だが、もろに海にドボンすればアウトだ)
彼らの本来の愛機であるフィルム式カメラは、今ではデジカメよりも高価なのだ。
一方日垣と国松は、ゴムボートを出して空気を入れていた。
その様子を見た神田が台場に囁く。
神田「ねえあの2人って、何かいい感じじゃない?」
最近はヤオイにも進出し始めたものの、基本はノーマルなカップリング中心の神田らしい感想だ。
台場「そうかなあ…確かに仲いいけど、2人ともオタ初心者だからじゃない?(浅田と岸野の方を見て)それよりも私は、あっちの2人の方が怪しいと思うけど」
それに対し、台場は男女の仲には今ひとつピンと来ず、ヤオイの方は妄想全開だった。
そんな様子に苦笑しつつ、荻上会長は海に向かった。

少し歩き出してから、ふと荻上会長は考えた。
「何か大事なことを忘れてるような気がする…」
沖の方に見慣れた人影が見えた。
豪田と巴だ。
こちらを見ながら手を振り、何か叫んでいる。
遠くてよく聞こえないが、多分「荻様~!」とでも叫んでいるのだろう。
彼女たちの居る辺りは足の着かない深さだ。
荻上会長の泳力では、浮き輪無しでは近付けない。
無視するのも何なので、皇族の人のように控え目に手を振って応えた。
波打ち際の少し後方で、浅田と岸野は泳ぐ2人をデジカメで撮影してた。
浅田「さすがはゴッグ(男子の間で定着した豪田のあだ名)だ。1時間近く泳いでも何ともないぜ」
岸野「それにしても巴さん、もったいないよな。ビキニ着て欲しかったなあ」
浅田「台場さんだって、胸は物足りないけどスタイルいいよ。本来ビキニってのは、ああいう子が着た方が似合うんだぜ」
岸野「胸と言やあ神田さん、意外と巨乳だったよな」

荻上会長が不意に2人の背後から声をかけた。
「写真係ご苦労様」
浅田「わっ、会長!」
岸野「見回りご苦労さんス!」
女子会員についてあれこれ批評してるのを聞かれたと思ってやや慌ててる2人を見て、クスリと笑う荻上会長。
不意に先ほどまで忘れていた「何か」を思い出した。
荻上「ねえ朽木先輩と斑目先輩知らない?」
浅田「先輩たちなら、あっちの方に行かれましたよ」
浅田が指差したのは、海水浴場の1番端っこの方の桟橋だった。
荻上「あっちの方って、どうなってるの?」
岸野「桟橋の向こうも砂浜みたいですけど、遊泳禁止らしいですよ」
荻上「んなとこで何やってんだか…」
海から戻って来た巴と豪田が口を挟む。
巴「えっシゲさん(斑目の愛称)とクッチー先輩が2人っきりで…」
豪田「前々から怪しいとは思ってたけど」
2人揃って赤面する。
荻上「(顔の前で掌をヒラヒラさせて)怪しくない怪しくない」
彼女のヤオイ妄想にクッチーの入る余地は無かった。

荻上会長は桟橋の方に向かった。
護衛するかのように、浅田、岸野、豪田、巴の4人も付いて行く。
近付くに連れて、向こうから「にょにょにょ~!」という聞き慣れた絶叫が聞こえてくる。
荻上「何やってんだか…」
桟橋の向こう側も砂浜だった。
だがすぐ沖が深いらしく、遊泳禁止区域になっていた。
だから当然海水浴客はいない。

その砂浜で、クッチーはサッカーボールを蹴っていた。
ちなみに下は海パンだが、上は袖のちぎれたTシャツという格好だ。
大波が来るのを待って、その波に向かってボールをぶつけるように裸足の足で蹴る。
当然ボールは波の壁に押し返される。
そしてシュートの直後、1本足になっているクッチーは波を被ってひっくり返る。
そこで竹刀を持った斑目が砂浜を叩き、檄を飛ばす。
「どうした朽木君!そんなことではブラジルゴールは割れんぞ!」
ちなみに斑目は、海パンにゴム草履のラフなスタイルだ。
外回りの仕事が増えて元々日焼けしてるせいか、今回は以前のように日焼けにはこだわっていないようだ。
その足元には、数個のサッカーボールが転がっていた。
クッチーは急いで立ち上がり、海岸線から5メートルほど離れる。
そして大波の到来に合わせて、海岸線沿いに斑目がボールを蹴り出す。
そのフォームが不思議とさまになっている。
案外少年時代はサッカー経験があるのかも知れない。
あるいは「キャプ翼」に影響されて、1人でリフティングやドリブルの練習をしていた口かも知れない。
スピードは無いが、クッチーの前方5メートルの地点にボールはピタリと止まる。
そこでクッチーは「にょにょにょ~!」と奇声を上げつつボールに突進する。
クッチーは走るのが遅い。
足を出す角度やリズムが微妙におかしいので、消費したエネルギーに見合う距離や速度が生じない。
案の定、走ってきた勢いの殆どは、ボールの前に着いた時には消えている。
これでは何の為に走り込んで来るのか分からない。
そして大波に向かってシュート。
空手をやっているだけあってキック力はなかなかのもので、意外とそのシュートは速く威力はありそうだ。
だがそれでも、さすがに大波を突き破るまでは行かない。
そしてボールは再び海岸に帰ってくる。
斑目はそれを小まめに拾って集め、またパスを出してやるという流れだ。
荻上会長たち5人は、そんな様子をしばし呆然と眺めた。

大体何をやってるかは見れば分かるが、それでも荻上会長は2人に近付いて訊いた。
「何やってるんすか、こんなとこで?」
朽木「おお荻チン、見ての通りタイガーショットの特訓だにょー」
荻上「海水浴場でやらないで下さい!」
朽木「何をおっしゃる!荻チンは日本が予選リーグで負けて悔しくないのかにょー?」
荻上「???」
朽木「4年後の南アフリカでは、僕チンが仇を討つにょー!」
どうやらクッチー、すっかりワールドカップ熱にやられたらしい。
走るのが遅く長時間走るスタミナの無いクッチーが考えたワールドカップ対策とは、強力な必殺シュートを身に付ければいいという単純な結論だった。
朽木「僕チンは常に相手ゴール前に待機し、残り全員で守る。これならあまり走らないで済むし、守備は完璧だにょー」
荻上「で、斑目さんまで何故?」
斑目「1年の子たち、出来るだけ自由に遊ばしてやりたいからさあ。俺はどちみち泳げんから、今日は朽木君に付き合うよ」
荻上会長は悪いと思いつつも任せることにした。
荻上「…それじゃあお願いします。お昼になったら戻って下さいね『何で4年生の方が1年生より手間かかるのよ』」
立ち去る荻上会長の背中に、竹刀で地面を叩く音と共に「こら立てクッチー!そんなことではアジア予選すら勝ち抜けんぞ!」という斑目の叫びが聞こえてきた。
どうやら彼もいつの間にかノリノリのようだ。
海でタイガーショットの特訓というのは、男オタの琴線に触れるものがあるらしい。

4人のところに戻ると、相変わらず呆然としていた。
ただ、巴だけは何か考え込んでいるように見えた。
荻上「さあ戻りましょう」
みんな呆れているだろうなと思い、敢えて何も言わずに戻ろうとする荻上会長。
4人は彼女に続いて歩き出したが、意外な感想を述べた。
岸野「朽木先輩って、凄いっすね」
荻上「えっ?」
岸野「いや普通ああいう特訓って、4年生なら後輩にやらせるでしょう?それを自分でやっちゃうんだからなあ。なかなか出来ることじゃないっすよ」
荻上「いや普通やらないって」
浅田「そうでもないっすよ。うちの高校のOBに、やたらと後輩に特訓やらせる人が居ましたよ」
豪田「特訓って、何の?」
浅田「千本ノックとか、マラソンとか…」
岸野「あと毛布に包まって階段を転がり落ちる特訓もあったな」
豪田「…あんたらって確か写真部だったよね?」
浅田「そういう写真部だったんだよ」
岸野「まあ、あれはあれで楽しかったけど」
豪田・荻上「…(2人の意外な体育会系体質に声も出ない)」
突如、巴がクッチーたちの居た方に戻り始める。
荻上「どしたの?」
巴「ちょっと気になることがあるんで…」
豪田「何すんのよ?」
巴「すぐ戻るから、先戻ってて」
走り出す巴。
その後巴は、昼飯の直前まで戻らなかった。

昼飯の時間になり、再び全員集合する。
野外調理用の大型コンロを3台並べ、田中・大野コンビが次々と肉や野菜を焼き、1年生たちは恐縮しつつも次々とたいらげる。
神田「すいません、何か食事係にしちゃって。代わりましょうか?」
田中「いいよいいよ、俺らも焼きながら適当に食ってるから」
大野「そうですよ、さあみんな、遠慮しないで食べてね。あっ朽木君、その海老まだ早いから置いといて。肉先に食べちゃって」
朽木「イエッサー!」
田中「伊藤君、魚ばっかり食わないで野菜も食べて」
伊藤「はいニャー」
どうやら鍋奉行ならぬバーベキュー奉行を楽しんでいるようだ。

食事が終わると、デザート代わりとばかりにスイカ割りを始める。
わざとやっているのか、バットを持って海に入っていく者や、みんなの居る方にやって来る者などの爆笑シーンも交えて、次々とスイカが割られていく。
ただ最後の1個を、巴が怪力で木っ端微塵にしてしまい、しかも金属バットをくの字に曲げてしまった時だけは、一同ドン引きした。
さらに彼女のお詫びのひと言が、追い討ちをかけて場の空気を凍り付かせた。
「ごめん、手加減したんだけど…」
全力でフルスイングでやってたら、どうなったことやら…

午後になると、一部例外を除いて各自ポジション総入れ替え状態になった。
さすがに泳ぎ疲れたか、巴と豪田は日光浴を始める。
クッチーは再び必殺シュートを身に付けるべく、桟橋の向こうへ特訓に出掛ける。
さすがにクッチーの相手に疲れたらしく、斑目は助手役を伊藤と有吉に任せる。

荻上「あの2人ですか?大丈夫かなあ」
斑目「2人居ればボール拾いとパスを分業出来るから、さほど疲れないと思うよ。それにさあ…」
荻上「それに?」
斑目「午前中に巴さんが朽木君の走るフォームいじってたから、だいぶマシな走り方になったよ。だからタイガーショットとまでは行かないまでも、けっこう満足出来るシュートが打てるんじゃないかな」
荻上「巴さんが?」
斑目「凄かったよ巴さん。仮にも先輩相手にビシビシしごくんだもんな」
荻上「それを我慢出来たんなら、朽木先輩も丸くなったもんですね」
斑目「彼は割とマゾっ気あるから、女性に命令されるの好きなんだよ。巴さんのことも『監督』とか呼んで敬語使ってたし」
荻上「…仮にも4年生が1年生相手に監督って」
斑目「もっとも最後の方はトモカンって呼んでたけどね」
荻上「トモカン?」
斑目「巴監督の略らしいよ」
荻上「相変わらず、人を勝手な愛称で呼ぶのが好きな人だなあ」
呆れる荻上会長を背に、斑目は浅田と岸野のデジカメを握って歩き出す。
写真係2人は、午後からはボートで沖に出るのだ。
2人と一緒に乗るのは恵子と沢田だ。
ちなみに太陽光線に弱い沢田は、麦藁帽子に加えてサングラス装着という重装備だ。
台場、神田、日垣、国松はビーチバレーに興じる。
大野さんと田中は、また今年も砂の城を作っている。
どうやら「ハウルの動く城」らしい。
呆れるほど細かく、よくもまあ砂でここまで作れるものだと見る者を感心させる。

そんな様子をボンヤリと見ていた荻上会長に気を使ったのか、ビーチバレー組はひと区切り付けて彼女を泳ぎに誘った。
神田「会長、せっかく来たんだから少し泳ぎませんか?」
台場「そうですよ荻様。失礼ですが、ひょっとして泳げないんですか?」
荻上「泳げないことはないけど、私肌弱いから日焼けが…」
国松「曇ってきたから今ならそんなに焼けないですよ」
荻上「それに私、あんまし遠くまでは泳げないし…」
日垣「みんなも付いてるし、浅瀬で浮き輪持って行けば大丈夫ですよ。」
何時の間にか起きた豪田と巴が突進して来た。
豪田・巴「荻様~私も参ります~!」
荻上「ちょっ!ちょっと待…」
まるで捕獲した宇宙人を連行するように、荻上会長の腕を持って海に向かう巴と豪田。
日垣「おーいちょっと、浮き輪浮き輪!(浮き輪を持って追う)」
あとの3人も追おうとするが、荷物番に想定していた2人が行ってしまったので迷う。
3人の背後から不意に声がかかる。
斑目「行っといでよ」
驚く3人。
神田「シゲさん!」
台場「いつ戻られたんです?」
斑目「今さっきだよ」
どうも現視研というところは、長く居座ると気配を消す術を自然に覚えるらしい。
斑目「そんなことより行っといでよ。荷物は俺が見てるからさ」
天然ボケの気のある国松は、素直に好意に甘えた。
国松「ありがとう、シゲさん!」
神田・台場「すいません、お願いします」
2人もそれに続く。

そんな調子で、泳ぐ予定の無かった荻上会長も少しだけ泳いだ。
日垣の言う通り、彼女が小柄であまり泳ぎが得意でないことを考慮して、浮き輪装着の上であまり沖まで行かずに浅瀬で泳いだ。
幸い午後はずっと曇っていたので、太陽光線をあまり気にすることなく海水浴を楽しめた。
沖に出てたボート組も合流し、終盤にはかなり賑やかな状況になった。
波打ち際では砂の城作りを終えた田中と大野さんが、元写真部コンビのデジカメを借りてその様子を撮影していた。
(田中は自分のカメラは持って来てたが、殆ど大野さんの撮影に使い切ってしまった)
みんなの楽しそうな笑顔を見て、荻上会長は内心ひと安心していた。
『夏コミのネタ論争の時は、ちょっと険悪な空気になったけど、みんな基本的には仲良しだから何とかなりそうね』

そろそろ帰りの時間が近付いてきた頃、桟橋の向こうから「にょにょにょ~!!!」という絶叫が轟いた。
先程までに比べ、格段に声が大きい。
絶叫に続いて、何かを吹き飛ばすような音と、何かが風を切る音が轟く。
次の瞬間、桟橋の先から沖に向かって、何かが高速で飛んで行くのが見えた。
その「何か」は沖に浮ぶ漁船の甲板に飛び込み、微かにガラスの割れる音が響いた。
どうやら窓ガラスを割ったらしい。
荻上会長が双眼鏡を向けてみると、船室からサッカーボールを抱えた漁師さんが出て来て、周囲を見渡して首をかしげていた。
急いで桟橋の向こうに向かう現視研一同。
途中で青い顔をした有吉と伊藤に会った。
有吉「あっ会長!」
伊藤「たいへんですニャー」
荻上「何があったの?」

桟橋の向こうに着くと、クッチーが寝っ転がっていた。
彼の足元の砂浜には、長さ30センチほどの深い溝が掘られていた。
荻上「朽木先輩、何があったんですか?」
朽木「おう荻チン、遂に必殺シュートが完成したにょー」
荻上「タイガーショットをですか?」
朽木「いやそれが、僕チンのサッカーセンスが凄過ぎて、一歩先を行ってしまったにょー」
荻上「どういうことです?」
有吉「朽木先輩、最後のシュート打つ時に軸足がカックンしちゃって…」
伊藤「それで思い切り砂浜蹴っちゃいましたニャー」
朽木「で、蹴り足が止まんなくてそのままシュートしたもんで、タイガーショットを完成させる予定が、雷獣シュートになっちゃったにょー」
こける一同。
朽木「でもねえ荻チン、やっぱり雷獣シュートが足首への負担が大きいってのは本当だったにょー。何かさっきから足首痛くて、上手く立てないにょー」
荻上「足首?(クッチーの足首を見て)ひへっ?」
青ざめる一同。
クッチーの右足は、爪先が後ろを向き、踵が前を向いていた。
朽木「やっぱちょっと挫いたかな?」
荻上「それどころじゃないです!思いっきり脱臼してます!」
朽木「にょ~!!!」

結局クッチーは、巴に怪力で足首の関節をはめてもらった。
幸い靭帯には損傷は無かったので、テーピングでガチガチに固めることで何とか歩けた。
つくづくタフな男である。

帰りの車の内の1台の車中にて。
運転手は沢田、助手席には恵子。
そして後部座席には巴、荻上会長、クッチーという面子だ。
恵子「いやー今日は楽しかったね、姉さん」
荻上「まあ最後のあれが無ければね」
朽木「いやー面目ないにょー」
沢田「クッチー先輩、大丈夫ですか?」
巴「靭帯はやってないみたいだから大丈夫よ」
朽木「いやートモカンのおかげで助かったにょー」
一同「トモカン?」
朽木「でももう雷獣シュートは、やめた方がよさそうですなあ」
荻上「当たり前です!」
恵子「まあまあ姉さん、それより夏コミ済んだらまた合宿やんねえ?」
沢田「あの去年軽井沢行ったってやつですか?」
巴「いいですねえ。あと冬もスキーなんかどうです?」
恵子「ほんとに体育会系になって来たな、現視研。どう、姉さん?」
荻上「夏は恵子さんに任せます。冬の方は冬コミが当選するかによるけど、多分正月明けてからですね」
朽木「雪山で修行ですか。よし、今度はイーグルショットの特訓ですにょー」
一同「全然懲りてねえな…」