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想い 【投稿日 2006/05/24】

カテゴリー-現視研の日常


講義が休講になって、部室に来てみれば・・・

扉が少し開いている

誰か居るのかと思いそっと覗くと・・そこには斑目先輩が・・・

驚いた事に、昨日春日部先輩が忘れていった上着を
斑目先輩が抱きしめていた・・・力一杯、ギュッと抱きしめていた・・・

高坂先輩に呼ばれて慌てて出て行ってしまい
そのまま椅子にかけてあったのを、斑目先輩が・・・

ここでオロオロしてたら、みつかってしまう・・・

早々にその場を立ち去ろうとしたけど・・・
斑目先輩の顔が今まで見たことのない、とても穏やかな顔を見ていると

そこから動けなくなった・・・

・・・胸が熱くなる・・・

けど、この人には恋してはいけない・・・

きっと、この人が上着を忘れて、椅子にかけてあれば・・・

触れたいと思うから・・・温もりを感じたいと思うから・・・

叶わない恋は、したくない・・・

けど、叶わないと思っていても、人が恋に落ちていくのは簡単だから・・・



あの日以来、まともに顔も見る事が出来ない
恋に落ちるのは本当に簡単だった・・・
あの顔が、忘れられない・・・
斑目先輩が春日部先輩に恋をしている顔を・・・
そんな斑目先輩を好きだと確信してしまった自分・・・
そして、それがどういう事なのか自分には解っている
茨の道・・・
斑目先輩と同じ道・・・それでも良いと思った・・・
想いを隠し続け、そして斑目先輩達の卒業式の日・・・

「ご卒業おめでとうございます・・・」
「ありがとう」

斑目先輩はそっと手を出してきた

「色々あったけど、その、なんだ、がんばれよ」
「はい・・・」

驚きを隠すのに必死になりながら、斑目先輩と握手をした
温かい・・・
自分の欲望が、こんなカタチで実現出来るなんて思っていなかった

その後の事は、あまり覚えていない
自分以外の人とも握手をしていたようだが
少しでも温もりを逃がさないように、ずっと手を握っていた

帰る頃には消えてしまったけど
手を自分の胸にあて、その日は丸くなって眠りについた・・・

あの人の夢が見れるように、願いながら・・・