転落人生 【投稿日 2006/03/12】

カテゴリー-現視研の日常


今日も今日とて現視研の部室。まったりとした時間が流れている。
部室にいるのは笹原に咲、それと高坂の三人である。
連日に渡る店の開店準備でぐったりとしている咲をよそに、笹原と高坂はオタク談義に花を咲かせている。
アニメ雑誌を広げてあーでもないこーでもないと和気あいあい。
それを咲がつまらなそーに見ている。
(コーサカめ~~~。ちったーー私の相手をしろってのっ!)
などど思いつつもホンワカした日差しに頭はボーっとしてしまう咲なのであった。
半分眠った目でじーっと二人のやりとりを見ている。
(コーサカって笹原と仲良いよな~~・・・。現視研で笹原が一番仲良いか~~。
 他のヤツでプライベートでも会ってるのっていないもんな~~~・・・。)
肩を寄せ合いアニメ雑誌に見入る二人・・・。ジェスチャーを交えながら意見を述べ合う二人・・。
笹原も笑顔。高坂も笑顔。咲には分からんアニメネタのギャグで笑い合う二人・・・。
疲れ切った咲の脳みそに良からぬ考えが浮かぶ。
(あ~・・・。たぶん大野とかオギーとかいたら、絶対そーいう妄想すんだろーなー・・・。
 笹×高っていうのか? 高×笹か? どっちゃでもいーだろーに・・・。


 アイツらならどーゆー感じにすんのかな・・・・?

 この場で絡ませんのか? ・・・・それはねーなー、私いるし・・・。

 う~~~~~ん・・・。


 トイレとかかな? それはあるか~・・・笹原がトイレ行って~、コーサカがついていって~・・うんで~・・・。



和気あいあいとオタ話をしつつトイレに行く二人。
高坂が手前の便器の前に陣取る。笹原はひとつ挟んだ便器の前にいってジッパーを下ろす。
「笹原くん・・・。」
振り返ると高坂の顔が! 吐息がかかるほど近くに!
「ひゃっ!」
女の子のような声を出す笹原。
高坂はいつもとは違う妖艶な笑みを浮かべる。
「意外と大きいんだね・・・、笹原くんの・・・。」
そう言って笹原のモノを握る高坂。
「ちょ、ちょっとっ! 何するの、高坂くん?!!」
「フフフ・・・、何って決まってるじゃない・・・。」
手の中で笹原のモノを弄ぶ高坂。笹原の口から熱い吐息が漏れる。
「ほら・・・。もっと大きくなってきた。」
「や、やめてよ! 誰か来ちゃうよっ!」
顔を真っ赤にした笹原が哀願するような視線を向ける。それは高坂を興奮させるだけだというのに・・・。
「僕は構わないよ。誰に見られたって・・・。」
そう言うと高坂は笹原の耳を口に含んだ。にゅちょにゅちょと音をさせて笹原の耳を攻め立てる。
「ふぁあぁっ!! ダメッ! やめてよ・・声が、声が出ちゃうから・・・。」
「ふふ・・。なら我慢すればいいんじゃない?」
笹原の淫らな声に触発されて、高坂の攻めは激しさを増した。
笹原のベルトを外し、ジーンズをずり下げて下半身を露にさせると、笹原の太いモノを握ったまま手を上下させる。
「んんあああぁぁっ!! や、やだよ・・・。やめて、ほんとうに・・・。」
力を失った笹原の足が崩れ落ちそうになるのを、高坂は腰に手を回して抱きとめる。
「感じ易いんだなあぁ・・・笹原くんは・・・。最高にかわいいいよ。」
「そんなぁ・・、高坂くんが・・・こ、こんなこと、するからぁ・・・。」
涙声の笹原に、堪らず高坂は唇を奪う。たちまち高坂の舌が笹原の口内を蹂躙した。
ぐちゅぐちゅという音を立てて暴れまわる高坂の舌に、笹原の全身から力が抜ける。

笹原は両足を不恰好に開き、倒れてしまわないように便器にしがみついていた。
「エッチだなぁ、笹原くんは。こんなにパンパンにして、ぎりぎりまで我慢してる・・・。
 早くしないと、誰か来るかもしれないのに・・・。そんなに気持ち良いのが好きなの?」
男にイカされてしまうことの背徳感から必死に耐えていた笹原だったが、それを逆手に取られての辱めに身を悶えた。
「ち、ちがう・・・。そんなんじゃ、ない・・んだから・・・。お、お願いだから・・もう、やめ・・。」
そう言いかけたとき、高坂の手が激しく動いた。
「だ、ダメッ!! そんなしたら、でっ、でっ。」
「でちゃう?」
妖艶に笑みで挑発する高坂。手はさらにきつく激しく動いた。
「ああああぁぁぁぁ!!」
便器に勢いよく放たれる白濁液に高坂は満足の笑みを漏らした。
全身の力を失い、床に倒れこむ笹原を手に残った雫を舐めとりながら見下ろしている。
「フフフ・・・。笹原くん、かわいかったよ。次は僕が気持ち良くなる番だね・・・。」




 そんで~、笹原を抱き起こして個室に入って鍵締めて~、笹原の口に自分の逞しいモノを・・・。)


ハッ!!!!!!!!!!!!!!!!


目の前には自分を不思議そうに見つめる笹原と高坂。
そしてニヤニヤしている大野と荻上がいた!!!
「どうしたの咲ちゃん? 顔真っ赤だよ?」
「なんか涎も出てるけど・・・。春日部さん疲れてんだね。」
咲は慌てて口元に手をやる。確かにそこには涎が垂れていた・・・。
「うん、そう! ごめん、私疲れてんだよ! もうムチャクチャ疲れてんの! はははは・・・。」
(そう、疲れてるの…。疲れてるのよ…。疲れているだけよ…。ただそれだけ…。それだけなのよ!!)
いつの間にか背後に回っていた大野と荻上が咲の肩に優しく手を置いた。
そして呟く。
「いらっしゃい・・・。」
「ようこそ・・・。」

ひぃぃいいいいいいい!!!!!!!!!

「や、ちがう、わたしはけっしてそういうことは!!」
必死に否定する咲。
大野と荻上は、天使のような微笑みで呟いた。
「いいんですよ・・・。恥ずかしがらないで。」
「そうですよ。なぜなら・・・。」

「「ホモが嫌いな女子なんていません。」」


うわわわああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!


その日、咲の転落人生第二章が幕を開けた!!!


おしまい
最終更新:2006年03月12日 02:24