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大野VS朽木 【投稿日 2005/10/17】

カテゴリー-現視研の日常


ある日、大野さんが1人で電車に乗っていた時のこと。
隣の車両が何やら騒がしい。
のぞいてみると、2人組の酔っ払いが乗客に絡んでいた。
(隣の車両との間のドアは、たまたま開いていた)
2人とも大柄で強面なので、みんな怖がって見て見ぬふりをしている。
そんな乗客たちを試すかのように、2人は次々と絡んでいく。
やがて2人は、ひとりの若い美人に目を付け、痴漢まがいのセクハラを始めた。
さすがに車掌さん呼んだ方がいいかなと大野さんが考えた矢先、聞き覚えのある声が響いた。

朽木「まあまあまあ、ここは日本的馴れ合いでひとつ穏便に・・・」
ヘラヘラ笑いながら美人と2人組の間に割って入るクッチー。
酔っ払いA「何だてめえは?」
朽木「通りすがりの学生ですにょー。人はわたくしをクッチーと呼びますにょー」
酔っ払いB「そのクッチーが何のようだ、こらっ?」
朽木「いやいやいや、何と言いますか、ここはひとつわたくしに免じて、そのようなご無体な行為は、ご遠慮頂けないかと・・・」

隣の車両では大野さんが感心していた。
大野「(へー朽木君も男らしいとこあるんだ・・・)」

酔っ払いA「何だてめえ、俺たちに喧嘩を売ってるのか?」
朽木「いえいえ、わたくし平和主義者でございますから、あくまでも話し合いで穏便に解決を図ろうと・・・」
クッチーの言葉を遮るように、酔っ払いBがいきなり鼻っ柱にパンチを放った。

大野「(アチャー)」
やっぱりクッチーじゃ無理かと落胆する大野さん。

酔っ払いB「ごちゃごちゃうるせーんだよ、てめえは!」
クッチーは鼻血を出したがダウンはせず、まだヘラヘラしていた。
朽木「そうですか。逆切れですか、そうですか」
次の瞬間、ヘラヘラ笑いが消えてマジ顔に豹変する。
そしてクッチーの右の拳が、Bの顔面に叩き込まれた。
車両のまん中に居たBの体が、(大野さんの居る方と反対側の)隣の車両へのドアの所まで吹き飛んだ。
完全に気絶し、鼻は潰れ、前歯が何本か無くなっていた。
酔っ払いA「てっ、てめえ!」
懐からナイフを出すA。悲鳴を上げる乗客たち。
クッチーの左の手刀がAの腕に振り下ろされた。
ナイフは落ち、持っていた手の前腕部がくの字に曲がった。
さらにクッチーの右のローキックが、Aの左脚を薙ぎ払う。
空中で一回転して、頭から床に落ちて気絶するA。
左脚もまたくの字に曲がっていた。

大野「(朽木君、凄い・・・)」
感心し呆気にとられる大野さん。

クッチーは新入生勧誘の日の翌日から空手を習い始めた。
次に同じ様な事態が起こった時に、絶対に犯人を捕まえてやろうと思ったからだ。
運動神経やスタミナは無いものの、体格はいいのでパワーはこの数ヶ月で急激にアップした。
引き締まった厚みの無い筋肉ながら、体重も90キロ近くまでアップした。
体が硬くてハイキックがあまり上がらない為に段こそ持ってないが、技の威力は黒帯並みのレベルまで成長していた。
そのクッチーの怒りの鉄拳を喰らったのだから、2人組はひとたまりも無かった。
乗客たちは喜び、美人もお礼を言おうとクッチーに近付いた。
だが1度キレたクッチーは、簡単には止まらなかった。
Aを引きずり起こして近くのドアに叩きつけたり、Bを頭上にリフトアップして投げ捨てたり、足を振り上げて2人の腹を踏みつけて胃液を吐かせたり、完全に正当防衛の範疇を逸脱していた。
そしてついにマウントポジションで顔面を殴り始めた。
乗客たちも美人も、恐怖ですっかり引いていた。

さすがにまずいと思った大野さん、隣の車両から乗り込んできて止めようとする。
大野「朽木君!やめなさい!」
だがもはやクッチーの耳には誰の言葉も届かない。
大野さんは最後の手段に出ることにした。
クッチーの背後から首に腕を回し、さらに両脚を胴体に巻きつけ、胴締めスリーパーの体勢で締め上げる。
以前にゲームで見たのを見よう見真似でやってみたのだが、怪力が功を奏して数秒後クッチーは落ちた。

結局、酔っ払い2人は逮捕され、クッチーは大野さんが身元引受人ということで帰された。
多少過剰防衛気味ではあったが、先にクッチーが殴られたことやナイフを向けられたことが乗客たちの証言によって証明されたからだ。
(大野さんが証言することをお願いしたら、みんな彼女を怖がって快諾してくれた)
その帰り道にて。
朽木「今日はいろいろと申し訳ありませんでしたにょー」
大野「まったくあなたって人は、しょうがない人ですね」
朽木「いやー面目ないにょー」
大野「(笑って)でもあの2人を止めようとしたとことか、やっつけたとこまでは、かっこよかったですよ」
朽木「ほっ、ほんとですかにょー?」
大野「あれでキレなかったら、第2の電車男になれたかもしれなかったのに」
朽木「そっ、そうですか?いやー、惜しいことしましたにょー」
大野「その代わりと言っちゃなんですけど、これご褒美」
朽木の頬にキスする大野さん。硬直するクッチー。
大野「それじゃ気をつけて帰るのよ」
立ち去る大野さん。
その数秒後、クッチーの脳は何が起こったかをようやく認識し、今日2度めのダウンをした。
その頬を赤く染めて・・・

おしまい