その七 うつむく頃を過ぎれば【投稿日 2006/01/18】

カテゴリー-3月号予想


管理人注:これはSSスレに投下されたものではなく、
     ネタバレスレに投下されたウソバレです。
     その出来に管理人もだまされました。

46話「うつむく頃を過ぎれば」
笹原、頭の中で村上直樹ばりに考える。
(なんて言えば・・・)(もう一回言うのか?)(なにを?)(「好き」って?)(なんかわざとらしくないか?)(いっそ抱きしめたりとか・・・)(いや・・・それは違う・・・)(なにか自然な言葉・・・)
荻上「突然飛び出したりしてすみません」「もう大丈夫ですから・・・」
笹(これって、拒否されてんのか?)(断られてるのか?俺)
笹「いきなり変なこと言って驚かせちゃっかな・・・」
荻「・・・いや、別に変だとは・・・」
笹(!)(これは・・・)「え、あの・・・」
荻「戻ります」
笹原の横を通り抜けて歩いていく荻上。笹原、反射的に荻の腕を掴む。
笹「あ、ごめん」腕を放す。笹原思い直して、「さっきも・・・言ったけど」「なんて言えば良いのかな・・・」「あの・・・こういうの・・・・俺にあわないのは・・・知ってるけど」「でも・・・俺・・・荻上さんのこと・・・好き・・・だから」
笹原、深呼吸してさわやか顔で「付き合ってくれない?」
荻上は笹原の顔に巻田君を重ねてまた涙ぐんでしまう。笹原パニック。
荻上は泣いてしまったことについて「すみません・・・」と謝る。断られたと思った笹原はガーン。
それを見て荻上「あ、そうじゃなくて」「・・・嬉しいすけど」「付き合うとかよぐわがんなくて・・・」
笹「お、俺だってそうだよ」「でも、そういうのって決まった形があるものじゃないと思うし」「そうだ」「もっと仲良くなりたい」「今よりもっと」「誰よりも仲良くしたい」「ガキっぽいかな・・・」
荻「・・・」「それならわがるかも・・・」

ペンション。みんなが待っているところに笹と荻が帰ってくる。
荻上はベッドに直行。リビングに一人残った笹原に咲と大野が詰め寄る。
咲「で、どうだったの?」
笹「荻上さん?大丈夫だよ」
咲「そうじゃなくて・・・」
笹「うん・・・」「まあOKかな」
ガッツポーズする咲。安心した顔で荻上が寝ている部屋のふすまを見る大野。照れる笹の顔をじっと見る笹妹。関係無いという感じのクッチーと相手をする斑目。鉄板笑顔の高坂。

場面は変わって部室。
何かノートに書いている大野、格ゲーで遊ぶ斑目とクッチー、
クッチーに「肘キャンセルで」とかアドバイスしている高坂、
荻上を意識しながら漫画を読む笹原、頬を赤くして絵を描いている荻上。
そんな彼らを退屈そうに見ている咲。
斑目が時計を見て、「あー、そろそろ行くわ」「んじゃ」部屋を出て行く。
咲「おつかれー」
大野「私も授業行かないと」大野立ち上がって出て行く。
咲「おつかれー」
高坂「朽木くん、僕とやろうか」
クッチー「!・・・おてやわらかに・・・」

相変わらずお互いを意識しながら一言も口を聞かない笹原と荻上。
それを見て咲はもどかしそうな、呆れたような顔。
ため息をついて、咲「コーサカー、帰ろ」
高「え?(はじめたばっかり・・・)」
咲「行くよ」
高「う、うん・・・」「ごめんね」←クッチーに謝る
ク「いえ・・・(ある意味助かった)」

相変わらず漫画から顔を上げない笹原、スケッチブックにかかりきりの荻上
クッチーは一人で「うおお」とか言いながらゲームしてる。
笹「・・・」
笹原が何気なく荻上のほうを見ると、荻上も笹原のことを丁度見ていて目が合う。
笹(あ・・・)
荻上は焦って目をそらすと、スケッチブックを閉じて部室を出て行ってしまう。
閉まったドアを見て、笹原「・・・・・・・・・」
笹「あ、俺も帰るよ」
ク「はい・・・」
一人残されるクッチー。


帰り道。
笹「どこだ・・・」
笹原がキョロキョロしながら走ってると前を行く荻上を発見。
追いついて話しかける。
笹「一緒に帰ら・・・ない?」
荻「あ・・・はい・・・」荻上顔真っ赤。

駅のホーム。楽しそうに何か話している笹と荻。
電車が来る。二人で乗る。
並んで座って向かいの窓を見る二人。外は夕暮れ。
笹「夏も終わりだねえ」
荻「・・・」「・・・そうですね」
よく見えないけど、どうも手を握りあってる感じ。

以下次号。
柱コメント:楽しいことを楽しいと言えるなんてすごく素敵なことじゃない?
予告:秋といえば学園祭!絶対見てくれよな!
最終更新:2006年02月12日 04:03