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イッツタフ! 【投稿日 2006/02/05】

カテゴリー-その他


「ここが噂の乙女ロードか。うーむ確かに乙女がたくさん居るにょー」
クッチーは池袋の乙女ロードに来ていた。
彼は最近ヤオイにも目覚めた。
ここ1年ほどの間、部室にはヤオイ同人誌が毎日のように置かれており、1人になるとつい読んでしまい、それで病みつきになったのだ。
「おー空気が乙女の匂いでムンムンするにょー。(深呼吸)おー!」
思わずクッチーのピーが巨大化してしまった。
「まっ、まずいにょー!こんな女の子だらけのとこでピーがこんなことになってたら、変態と思われるにょー!」
幸いクッチーは前掛けのように大きなウエストポーチを股間の前にぶら下げていたので、外からはさほど目立たなかった。
「よし、かくなる上は何処かでトイレを借りて、ピーをピーして鎮めるにょー」
クッチーは乙女ロードから外れて、駅前の方へ歩き始めた。

駅前では大勢の人だかりが出来ていて、何やら騒がしい。
「ムムッ、何事にょー?」
野次馬たちの肩越しに、彼らが見物していたものを確認するクッチー。
野次馬たちの向こうでは、若い男女が何やら揉めていた。
男は長身のイケメンだが、黒のスーツにロン毛のホスト風。
女は茶髪のギャル風、そして見覚えがあった。
「あれは笹原殿の妹君ではござらんか。はてさて、いかがいたしたものか」
何故か時代劇風の口調になりつつ、助けるべきか悩むクッチー。
だが相手の男は、恵子相手に暴力を振るおうとするDQN男だった。
「ムムッ、おなごに手を上げるとは!もはや捨て置けん!」
殴られそうな恵子を見て、ついに仲裁に入ることにするクッチー。

朽木「まあまあまあ、ここはひとつわたくしに免じて、日本的馴れ合いで穏便にまいりましょう」
恵子「こいつ…朽木…?」
DQN男はクッチーを外見からオタクと判断し、甘く見て暴言を吐く。
DQN「ブサイクは黙ってろ!キモイんだよ!」
自分と対局の、イケメンだけで何の努力も苦労もせずにいい思いして生きてきたDQN男に2大NGワードを言われたクッチーは、脳内の制御装置のヒューズが切れた。
DQN「(恵子に)お前こんなのとも付き合ってるの?」
恵子「んなわけねえだろ!」
DQN男が恵子の方を見たその時、クッチーの右手が彼のロン毛を鷲掴みにした。
そして一気に手前に引き寄せて、頭突きを彼の鼻に炸裂させた。
DQN「ぶぎゃあ!」
情けない悲鳴を上げて、DQN男は頭突き1発で戦意喪失した。
まあ鼻がつぶれて鼻血を吹き、歯の何本かを失ったから無理もないが 。
だがキレたクッチーはその程度では終わらなかった。
今度は両手で髪の毛を掴み、一気に下に引き落としつつ顔面に右の膝蹴りを見舞う。
自分の胸の高さまで膝を蹴り上げた、ディーゼルノイばりの見事な天を突く膝蹴りだ。

(注釈)ディーゼルノイ
80年代後半頃に活躍した伝説のムエタイ選手。
タイ人には珍しい180センチの長身(ムエタイの選手人口が最も多いのは軽量級、ちなみに彼は長身なのにライト級)と抜群の強さ(観客にとってのムエタイは競馬のような賭博なので、強過ぎるとマッチメイク出来ない)ゆえに、若くして引退した。
得意技は膝蹴りで「天を突く膝蹴り」の異名を誇る。

歯がさらに数本折れた上に顎も砕け、完全に失神するDQN男。
それを蹴り上げた瞬間に手を放すクッチー。
倒れていくDQN男を、膝蹴りの際に振り上げた足が追って下りていく。
DQN男は膝蹴りの際に完全に気絶していたが、倒れて地面に激突した瞬間、そのショックで一瞬だけ意識を取り戻した。
だが次の瞬間には、後頭部の割れる音と共に再び暗黒の中に落ちていった。
彼が最後に見たものは、クッチーの靴の裏だった。
これでトドメと思いきや、キレて止まらなくなったクッチー、倒れた男の腹の上に馬乗りになり、いわゆるマウントポジションからさらに顔面を殴り始めた。
最初恵子はクッチーの意外な強さに呆然としていた。
だがマウントパンチはさすがにヤバイと思った恵子、クッチーにしがみついて止めようとする。
恵子「おいっ!もうその辺にしとけ!死んじゃうぞ!」
だがイッてしまっているクッチーには誰の言葉も届かない。
恵子はクッチーの正面に回り、往復ビンタを何発も食らわす。
だがクッチーは却って元気になって男を殴り続ける。
恵子は知らなかった。
クッチーが女性に殴られると3倍にバワーアップすることを。
恵子「ちきしょー、素手で殴っても効かないな。こうなったら…」
周囲を見渡す恵子。
野次馬の中に、どこか近くの店で買ったらしいゴルフクラブのセットを持ったオッサンがいた。
恵子「これだ!」
恵子はオッサンに駆け寄ると、クラブの1本をひったくった。
オッサン「おい、何するんだよ?」
恵子「ゴメン、ちょっと借りるね」
恵子はオッサンから無理矢理借りた5番アイアンで、クッチーの後頭部をフルスイングでぶん殴った。
パコーンという快音と共に、クッチーは正気を取り戻した。
朽木「おや、ここは誰?私はどこ?(自分が馬乗りになってるDQN男を見て)にょっ?君々、どうしたんだい?」
恵子「(くの字に曲がった5番アイアンを見つめ)こいつ…気絶させる積もりで殴ったのに…」

朽木「(DQN男に覆い被さり)よかった、とりあえず息はしてるな。待ってろよ君、今救急車を呼んでやるからな。それにしても誰がこんな酷いことしたんだ?」
野次馬一同『お前だ!』
その時、パトカーのサイレンの音が近付いてきた。
恵子「ヤバい、サツだ!」
恵子は5番アイアンを投げ捨てて、携帯を出しかけたクッチーの腕を取った。
恵子「んなことしてる場合か!ズラかるぞ!」
朽木「にょっ?それは何ゆえ…」
恵子「『こいつ、まるで覚えてないな』説明は後だ!」
恵子よりも当然クッチーの方が力は強い。
だが女性に強気に出られるとつい従ってしまうマゾ男属性ゆえに、クッチーは恵子に連れられて走り出した。
朽木「誰か救急車呼んであげてねー!」
心優しい男クッチーは、立ち去り際に野次馬にそう叫ぶことを忘れなかった。

散々遊び歩いた経験からか、恵子は池袋界隈の裏道を熟知していた。
巧みに人目を避けて2人が辿り着いたのはホテル街。
恵子「(ホテルの一軒を指して)ここ、入るよ」
朽木「にょ?」
恵子「今出歩いちゃ捕まるから、夜までここに隠れてるんだ」
朽木「それは何ゆえ…」
恵子「中で説明すっから!」

朽木「そんなことをやったんですか、わたくし」
恵子「ほんとに忘れたんだな、あんた」
ホテルの中で事情を聞いて慄然とするクッチー。
自分のリュックからトランシーバーのような機械を取り出し、何やら操作し始めた。
恵子「?」
やがてその機械から、何やら無線の交信中らしき会話が聞こえてきた。
マジ顔でダイヤル操作しつつ、それを聞くクッチー。
しばらく聞いていて、やがてスイッチを切る。
朽木「どうやらあの人、無事だったらしいにょー」
恵子「それ何なの?」
朽木「小型無線機ですにょー。これ1つでパトカーや救急車の通信が聞けますにょー」
恵子「そんなもん売ってるんだ」
朽木「もっともパトカーの通信は最近デジタル化してるんで、自分で少々改造しましたが」
恵子「…あんた意外と頭いいんだな。あっそうだ、頭って言えば、あんた頭大丈夫か?」
朽木「(後頭部を触り)何かコブになってますな。でもさほど痛くないですよ」
恵子「『あれでコブで済んだのかよ』そう…」
朽木「わたくしよりも、あの彼は大丈夫ですかにょー?」
恵子「死んでねえんなら問題ねえよ。ここいらは毎日もっとエグい事件たくさんあるから、たかがホスト1人殴られたぐらいじゃ、サツはマジにはならねえよ」
やや見当違いな答えを返す恵子。

恵子「まあここいらじゃ、あの程度のことはチャリ泥棒と一緒さ。見つかったら捕まえるけど、見つかんなきゃそんでチャラさ」
朽木「あのー立ち入った質問ですが、さっきの彼とはどのような…」
恵子「あーあいつね。前に行ったことあるホストクラブのホストさ」
朽木「ホストでありますか」
恵子「まあ少し付き合ってたけどね。あいつの顔で1回ツケにしてもらって、別れてからそのまんまにしてたら、さっき会ってツケ払えって絡んできやがった」
朽木「それは払った方がいいのでは…」
恵子「いいんだよ。どうせホストなんて顔だけで楽チンかまして金稼いでるんだから。それにあたし本名教えてないし…」
朽木「そういう問題では…」
恵子「んなことよりあんたさあ、服洗った方がいいよ。血まみれだし」
朽木「(自分の服を見て)にょ?ほんとだ」
恵子「脱ぎな。洗うから」
朽木「ここででありますか?」
恵子「ここのホテル、コインランドリーあるんだよ」
クッチーを脱がしにかかる恵子。
朽木「にょっ?そのようなご無体な…」
恵子「恥ずかしがってるガラかよ!ついでに風呂でも入ってな!」

恵子がクッチーの服を洗いに1度部屋を出て戻ってみると、クッチーはホテルのバスローブを着ていた。
朽木「あのーお風呂先に頂きました」
恵子「あたしも入るかな」
朽木「にょ?」
この段階になって、ようやく女の子とこういう場所に居ることを意識し始めたクッチー。
そんな彼を無視して風呂場に向かう恵子。

恵子もバスローブ姿で戻ってきた。
ベッドに座ってるクッチーの隣に座る恵子。
恵子「さてと準備が出来たとこで、ちょうどいいからあんたへのお礼を済ませとこうか」
朽木「お礼?」
恵子「やっぱオタはこういうことには鈍いねえ。この状況でお礼って言えば、アレしかないじゃん」
クッチーの股間に手を伸ばす恵子。
朽木「にょっ?」
思わずベッドから飛びのくクッチー。
恵子「(ニッコリ微笑み)そっちの方は元気そうね」
実はクッチーのピーは、乙女ロードで巨大化して以来そのままだった。
恵子「それにしてもあんた、ほんとタフだね。見直したよ、喧嘩も強いし。まあ顔はアレだけど、そっちの方は期待出来そうね」
恵子はベッドの真ん中に移動し、バスローブを少しずらして生足や肩を露出した。
見る見る真っ赤になるクッチー。
恵子「(人差し指で手招きし)カモン、年上のチェリーボーイ」
朽木「にょーっ!!」
こうしてクッチーは、今日2回目の制御装置停止と相成った。

そして翌日。
部室でデレデレする恵子とクッチー。
咲「でっ、何でそうなってるわけ?」
恵子「しゃーねーじゃん。だってやったみたら、すげーよかったんだもん。ねークッチー」
朽木「ねー恵子たん」
咲「やってみたらって、お前…それに恵子たんて…」
2人の言葉の語尾にハートマークを感じてたじろぐ咲ちゃん。
恵子「だってすげーんだよ、クッチー。初めてにしちゃすげー上手かったし」
朽木「日頃の訓練の賜物ですな」
咲「何の訓練だよ」
恵子「それにピーも意外にでかかったし」
笹原「お前そういうことを人前で…」
朽木「毎日使ってたから成長したのでしょう」
荻上「下品…」
席を立って部屋の隅に行く咲ちゃん。
咲「恵子、大野、ちょっとこっち来い」
2人が来ると、小さな輪になって何やらヒソヒソ話。
3人はそれぞれ両手を合わせ、一斉に少し広げる
何かの大きさを比べてるらしい。
にこやかに意気揚々と席に戻る恵子。
一方落胆の表情で席に戻る咲ちゃんと大野さん。

大野「いいんです。田中さんは30分もつから…」
恵子「クッチーは1時間はもつよ」
青ざめる大野さん。
咲「いいもん、高坂は最高で連続10回出来るから…」
恵子「昨日は覚えてるだけで20回ぐらいやったよ」
青ざめる咲ちゃん。
不機嫌な表情の笹原が口を開く。
笹原「お前実のアニキの前で、そういう話を露骨に…」
恵子「いーじゃん別に。減るもんじゃなし」
笹原「お前なあ…」
笹原の視線が一瞬クッチーの方を向く。
その大佐そっくりのマジ顔のガンツケにビビったクッチー、爆弾発言をかました。
朽木「こうなったらわたくし責任取ります!笹原先輩!今日から義兄さんと呼ばせて頂きます!」
笹原「えっ?」
一同「えーっ?」
恵子「いーねー、それ。週7日やりまくりじゃん」
笹原「お前の頭ん中はそれ1色か!」
笹原の隣の席では、荻上さんが頭の中で家系図を組み立てつつ考え込んでいた。
やがて1つの結論が出て思わず叫ぶ。
荻上「ダメです!そしたら朽木先輩が弟になっちゃう!」
一瞬固まる一同。
そこで自分が叫んだことの意味に気付いて赤面する荻上さん。
隣では笹原も赤面している。
朽木「おおそうか。よろしく千佳義姉さん」
荻上「やめて下さい!」