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*一つの嘘 【投稿日 2006/10/06】
**[[カテゴリー-斑目せつねえ>http://www7.atwiki.jp/genshikenss/pages/48.html]]
「カンパーイ!」
久々に集まった現視研のメンバーたち。
荻上から上のメンバーたちでの同窓会みたいなものである。
「いやー、久々だなぁ。そうよ、笹原仕事のほうは。」
「あはは。忙しくてやってらんねえす。でも、やりがいはありますね。」
「そっかー。高坂の方はどうなの?」
「この前のゲーム、けっこう評判良かったんですよ。」
「ああ、あれな。俺もやったよ。なかなかいい仕事してるよなぁ。」
そんな感じで周囲の様子を聞いていく斑目。
「で、今現視研どんな感じ?」
咲が荻上に質問する。
「まあ・・・。新会員が色々と面白い事してくれてますけどね。
あまり変わりませんよ、基本的には。」
「そうだなぁ。あまり変わってないよなぁ。」
「ってなんでお前が答えるんじゃい。」
咲の突込みが斑目に行く。
「いやぁ、まだ行ってるからなぁ。」
斑目はばつが悪そうに頭を掻く。
「そうなんですよ、まだ来てるんです、この人。」
大野が酒をぐいぐい飲みながら指を刺す。
「去年一年来ていたのだって・・・。」
「先輩!」
荻上の声に、思わずシーンとなる一同。
「ん?ん?どうした、皆?」
思わず咲が状況を読めず声を上げる。
「ん、まあ、なんだ。」
斑目が重そうに口を開いた。
「去年は会いに行ってたんだよ。」
「へ?誰に?」
「春日部さんに。」
「は?」
「は?と言われましても・・・。」
「あ、えーと・・・。」
「まあ、そういう事。今はもうそんなことないけどな。」
そういって笑うと、斑目は酒をあおる。
「よし、笹原、こんど合コン開こう!漫画家の人とかとさ!」
「ちょ、何オタクらしくないこと言い出してるんですか~!」
「じゃあ、田中の学校の人とかどうよ?」
「おいおい・・・。」
「あはは・・・。」
斑目ははしゃいだ声を上げる。
「お、おい、まだら・・・。」
「咲ちゃん。」
高坂が斑目に声をかけようとする咲を止める。
「・・・ま、今はそんなことないって言ってるし・・・。」
何かが引っかかったが、飲み会の流れを絶つのは気が引けた。
そのまま飲み会は斑目が珍しくぶっ潰れ、そのままお開きとなった。
春日部さん━━━━━━
あなたに会えるだけでよかった。
そのためだけに部室に行ってました。
それは確かです、嘘ではありません。
でも━━━━━
俺、一つだけ嘘をつきました。
今でも━━━━━
あなたのことが好きです。
*一つの嘘 【投稿日 2006/10/06】
**[[カテゴリー-斑目せつねえ>http://www7.atwiki.jp/genshikenss/pages/48.html]]
「カンパーイ!」
久々に集まった現視研のメンバーたち。
荻上から上のメンバーたちでの同窓会みたいなものである。
「いやー、久々だなぁ。そうよ、笹原仕事のほうは。」
「あはは。忙しくてやってらんねえす。でも、やりがいはありますね。」
「そっかー。高坂の方はどうなの?」
「この前のゲーム、けっこう評判良かったんですよ。」
「ああ、あれな。俺もやったよ。なかなかいい仕事してるよなぁ。」
そんな感じで周囲の様子を聞いていく斑目。
「で、今現視研どんな感じ?」
咲が荻上に質問する。
「まあ・・・。新会員が色々と面白い事してくれてますけどね。
あまり変わりませんよ、基本的には。」
「そうだなぁ。あまり変わってないよなぁ。」
「ってなんでお前が答えるんじゃい。」
咲の突込みが斑目に行く。
「いやぁ、まだ行ってるからなぁ。」
斑目はばつが悪そうに頭を掻く。
「そうなんですよ、まだ来てるんです、この人。」
大野が酒をぐいぐい飲みながら指を刺す。
「去年一年来ていたのだって・・・。」
「先輩!」
荻上の声に、思わずシーンとなる一同。
「ん?ん?どうした、皆?」
思わず咲が状況を読めず声を上げる。
「ん、まあ、なんだ。」
斑目が重そうに口を開いた。
「去年は会いに行ってたんだよ。」
「へ?誰に?」
「春日部さんに。」
「は?」
「は?と言われましても・・・。」
「あ、えーと・・・。」
「まあ、そういう事。今はもうそんなことないけどな。」
そういって笑うと、斑目は酒をあおる。
「よし、笹原、こんど合コン開こう!漫画家の人とかとさ!」
「ちょ、何オタクらしくないこと言い出してるんですか~!」
「じゃあ、田中の学校の人とかどうよ?」
「おいおい・・・。」
「あはは・・・。」
斑目ははしゃいだ声を上げる。
「お、おい、まだら・・・。」
「咲ちゃん。」
高坂が斑目に声をかけようとする咲を止める。
「・・・ま、今はそんなことないって言ってるし・・・。」
何かが引っかかったが、飲み会の流れを絶つのは気が引けた。
そのまま飲み会は斑目が珍しくぶっ潰れ、そのままお開きとなった。
春日部さん━━━━━━
あなたに会えるだけでよかった。
そのためだけに部室に行ってました。
それは確かです、嘘ではありません。
でも━━━━━
俺、一つだけ嘘をつきました。
今でも━━━━━
あなたのことが好きです。
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