<衆院選>揺らぐ自民の牙城 15道県全敗か 本社情勢調査(毎日新聞/2009/08/22)
小選挙区比例代表並立制が導入された1996年から計4回の衆院選に自民党候補がすべて勝利し、05年選挙で次点候補に得票率で20ポイント以上の差をつけた39選挙区について、特別世論調査を基に分析した。その結果、これまで安泰とみられてきた「自民王国」が、民主党の攻勢で大きく揺らいでいることが明らかになった。
民主党が今回、優位に戦いを進めているのは11選挙区。宮崎1区では同党など野党が推薦する無所属候補がリードしている。栃木3区では前職が自民党を離党してみんなの党を結成し、自民党は不戦敗。計13選挙区で勢力図が変わる可能性が高まっている。
これに加え、茂木敏充前行革担当相の栃木5区、福田康夫前首相の群馬4区、森喜朗元首相の石川2区、細田博之自民党幹事長の島根1区など11選挙区で民主党候補が接戦を演じており、自民党の保守地盤にさらに食い込む勢いだ。
自民党が先行しているのは、加藤紘一元幹事長の山形3区、高村正彦前外相の山口1区、河村建夫官房長官の山口3区、安倍晋三元首相の山口4区、麻生太郎首相の福岡8区など、全体の半数以下の15選挙区にとどまっている。
逆に、赤城徳彦元農相の茨城1区、額賀福志郎元財務相の茨城2区、丹羽雄哉元厚相の茨城6区、柳沢伯夫前厚生労働相の静岡3区、中馬弘毅元行革担当相の大阪1区、二階俊博経済産業相の和歌山3区など、閣僚経験者の多くが民主党候補を相手に苦戦を強いられている。
一方、現段階で自民党が全小選挙区で敗北する可能性が高いのは北海道、埼玉、愛知など15道県に上る。激戦区の結果次第ではさらに12府県で自民党が「完敗」することもあり得る。
特別世論調査によると、民主党は小選挙区で230議席以上をうかがう勢いを見せている。同党は「自民王国」の牙城を切り崩す一方、小選挙区で一度も勝利したことのない13の「民主空白県」のうち、青森、群馬、富山、岐阜、和歌山、鳥取、香川、愛媛、鹿児島、沖縄の10県で初めて候補者が当選を果たす見通しとなった。
◇37の「1区」 民主が優勢
また、都道府県庁のある全国の「1区」でみると、37選挙区で民主党候補が優勢。宮崎1区は民主党系無所属、沖縄1区は国民新党の候補がリードしている。
自民党候補が優位なのはわずか2選挙区。自民、民主両党の05年選挙での「1区対決」は自民党32勝、民主党13勝だったが、今回の選挙では逆転現象がみられそうだ。
◇民主支持34% 自民は19%…政党支持率
政党支持率は民主党が34%で、毎日新聞の7月の全国世論調査から2ポイント減ったものの、最も高い。自民党は1ポイント増の19%。わずかに差は縮まったが、民主党が依然優位を保っている。民主党の支持率は、島根、山口両県を除く45都道府県で自民を上回り、北海道や岩手県など11道府県では自民党に2倍以上の差をつけた。他の政党は、公明党5%▽共産党3%▽社民党1%▽国民新党1%▽みんなの党1%--などだった。
◇民主、無党派層を吸収
特別世論調査で「支持政党はない」と答えた無党派層(25%)のうち、小選挙区の投票予定先として33%が民主党候補を挙げ、自民党候補は18%にとどまった。比例代表も民主党34%、自民党14%と大差がつき、無党派層の動向が民主党の優位を後押ししていることが鮮明になった。
無党派層は従来、与党に批判的な傾向が指摘されてきた。しかし、劇場型選挙で世論を盛り上げた05年衆院選の際の世論調査では、自民、民主両党にほぼ二分され、結果として自民党の圧勝につながるなど、世論の先行指標として注目されている。今回は野党の民主党に無党派層の支持が再び集まっている。
05年調査時に37%で「第1党」だった無党派層だが、今回は縮小。逆に民主支持層は19ポイント増えて34%にまで膨らみ、無党派層を吸収した形になった。政権選択が焦点となる中、有権者は旗色を鮮明にする傾向にあるようだ。
8月22日2時31分配信 毎日新聞
選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・北海道
高元和枝 59 諸新
横路孝弘 68(9)[民]前=[国]
長谷川岳 38 [自]新=[公]
◇2区(5)=北・東区
吉川貴盛 58(3)[自][津]前=[公]
三井辨雄 66(3)[民]前=[国]
山本志美 42 諸新
岡千陽 46 [共]新
本田由美 31 [社]新
◇3区(3)=白石・豊平・清田区
石崎岳 54(3)[自][町]前=[公]
荒井聡 63(4)[民]元=[国]
森山佳則 42 諸新
◇4区(3)=手稲区、小樽市など
鉢呂吉雄 61(6)[民]前=[国]
鶴見俊蔵 55 諸新
宮本融 44 [自]新=[公]
◇5区(3)=厚別区、江別市など
畑野泰紀 42 諸新
小林千代美 40(1)[民]元=[国]
町村信孝 64(8)[自][町]前=[公]
◇6区(4)=旭川、士別、名寄市など
佐々木隆博 60(1)[民]前=[国]
荻生和敏 59 [共]新
武田慎一 42 諸新
今津寛 62(4)[自][津]前=[公]
◇7区(3)=釧路、根室市など
仲野博子 50(2)[民]前=[国]
伊東良孝 60 [自]新=[公]
金成幸子 50 諸新
◇8区(4)=函館、北斗市など
福島啓史郎 63 [自]新
逢坂誠二 50(1)[民]前=[国]
西野晃 32 諸新
佐藤健治 52 無新
◇9区(4)=室蘭、苫小牧市など
佐藤昭子 66 [共]新
鳩山由紀夫 62(7) 民前=[国]
里村英一 49 諸新
川畑悟 38 [自]新=[公]
◇10区(3)=夕張、岩見沢市など
小平忠正 67(6)[民]前=[国]
大林誠 36 諸新
飯島夕雁 45(1)[自]前=[公]
◇11区(3)=帯広市、十勝支庁
中川昭一 56(8)[自][伊]前=[公]
渡辺紫 60 [共]新
石川知裕 36(1)[民]前=[国]
◇12区(3)=北見、網走、稚内市など
武部勤 68(7)[自][山]前=[公]
松木謙公 50(2)[民]前=[国]
笠松長麿 56 諸新
◇民主、全区独占の勢い
1区は横路氏がリード。民主支持層の約8割を固めたほか、「新党大地票」や社民支持層の半数以上、自公支持層の一部も取り込んだ。長谷川氏は自公支持層の半数程度しか固めていない。同年代の30代と40代の支持も横路氏を下回る。松井氏は支持拡大を目指す。
2区は三井氏が幅広い年代から支持を集めて優位に立つ。民主支持層をほぼ固めたほか、年金や福祉政策を重視する有権者の支持も得ている。吉川氏は自民支持層の約8割を固めたが、公明支持層に浸透できていない。岡氏は共産支持層をまとめ、本田氏は若年層への支持拡大を狙う。
3区は荒井氏がリードを広げる。民主支持層の約9割を固め無党派層の3割強を獲得。追う石崎氏は自民支持層の6割強、公明支持層の約7割を固めたが、無党派層への浸透が進んでいない。
4区は鉢呂氏が優位。共産、社民支持層にも浸透し、公明支持層にも食い込む。宮本氏は巻き返しを図る。
◇小林氏追う町村氏--5区
5区は小林氏がリード。30代以上の幅広い年代で支持を拡大。民主のほか共産や社民支持層も手堅くまとめ、無党派層にも浸透している。追う町村氏は自民支持層の約7割に加え公明支持層の約9割を固めたが、無党派層の掘り起こしが課題。
6区は佐々木氏が優位な戦いを進める。町村部で大きく支持を得ているうえ、都市部にも浸透。高齢者の支持も集めた。今津氏は自公支持層をまとめたが、無党派層への浸透が課題。大票田・旭川で巻き返しを狙う。荻生氏は支持拡大を目指す。
7区は仲野氏が優位に立つ。民主支持層に加え、「新党大地票」もほぼ固めた。町村部でも市部に劣らない浸透を見せている。伊東氏は自民支持層の約7割を固め、無党派層では3割強を得て仲野氏をやや上回る。公明支持層は伊東氏、仲野氏に割れている。
8区は逢坂氏が優勢。市部と町村部に広く浸透している。福島氏と佐藤氏は保守分裂が響いている。
9区は鳩山氏が高い知名度を生かしてリード。川畑氏は自民支持層を固めた。佐藤氏は支持拡大を図る。
10区は小平氏が町村部を中心に幅広く支持を集めてリード。飯島氏は前回分裂した保守候補が一本化されたものの、公明票の取りまとめに課題が残る。
◇支持伸びぬ中川昭氏--11区
11区は石川氏が優位な戦いを進める。民主支持層の約9割を固め、自民支持層からも1割強が流れている。無党派層の約3割にも浸透。30代以上の各年代にも支持を広げる。
中川氏は公明支持層のほとんどを獲得したが、自民支持層は約7割を固めるにとどまる。町村部の支持も2割程度と伸びていない。渡辺氏は共産支持層の約9割を固めた。
12区は松木氏が優勢。民主支持層の約7割、「新党大地票」の大半を固めた。武部氏は自公支持層の約8割を固めたが、市部と町村部でも松木氏に差をつけられている。候補擁立を見送った共産支持層の半数は松木氏に流れている。ただ、約2割を占める無党派層の両氏に対する評価は割れている。
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選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・岩手
吉田恭子 28 共新
森憲作 52 諸新
階猛 42 (1)[民]前=[国]
伊沢昌弘 62 [社]新
◇2区(3)=宮古、久慈、二戸市など
工藤哲子 46 諸新
畑浩治 45 [民]新=[国]
鈴木俊一 56 (6)[自][古]前=[公]
◇3区(3)=大船渡、一関市など
橋本英教 42 [自]新=[公]
黄川田徹 55 (3)[民]前=[国]
阿部忠臣 35 諸新
◇4区(5)=花巻、北上、奥州市など
小沢一郎 67 (13)民前=[国]
小原宣良 65 [社]新
高橋嘉信 55 (1)[自]元=[公]
安永陽 61 諸新
瀬川貞清 59 [共]新
◇畑氏、鈴木氏に先行--2区
全区で民主が優勢に戦いを進めており、初めて全選挙区独占をうかがう勢いを見せている。
1区は、男女とも広い年代から支持を集める階氏が優勢。高橋、伊沢両氏は懸命に浸透を図る。吉田氏は組織固めを進める。
自民が県内唯一の小選挙区議席を維持できるかが注目の2区は、畑氏が優勢に戦いを進める。前回衆院選で落選後、こまめに地域を回り続けた。党の大幅なてこ入れも受け、民主支持層の8割以上を固めたほか、無党派の約半数や、候補者を立てていない共産、社民の支持層にも浸透している。
鈴木氏は自民支持層の9割弱、公明支持層の8割弱をまとめ、中高年層から一定の支持を得るが、無党派層からの支持は2割にとどまる。
3区は無党派層や共産支持層にも浸透する黄川田氏が優勢。橋本氏は自民支持層の約7割を固めた。
師弟対決となった4区は、小沢氏が優勢。強い組織基盤を生かし幅広く支持を集める。小沢氏の元秘書、高橋氏は自民支持層をまとめきれていない。小原氏は若年層を中心に浸透を図る。瀬川氏は組織を固める。
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選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・福島
山田裕 54 共新
大橋一之 40 諸新
石原洋三郎 36 [民]新=[国]
◇2区(3)=郡山、二本松市など
根本匠 58 (5)[自][古]前=[公][改]
太田和美 30 (1)[民]前=[国]
酒井秀光 41 諸新
◇3区(2)=白河、須賀川市など
吉野正芳 61 (3)[自][町]前=[公][改]
玄葉光一郎 45 (5)[民]前=[国]
◇4区(4)=会津若松市など
鈴木規雄 56 諸新
小熊慎司 41 [み]新
渡部恒三 77 (13)[民]前=[国]
渡部篤 57 (1)[自][津]前=[公]
◇5区(3)=いわき市、双葉郡
石渡剛 40 諸新
坂本剛二 64 (6)[自][町]前=[公][改]
吉田泉 60 (2)[民]前=[国]
◇太田氏リード--2区
1区は、石原氏と亀岡氏が激しく競り合っている。大票田の福島市を中心にした無党派層への支持拡大がポイント。石原氏は民主支持層の約7割を固め、40~60代のおよそ半数に浸透。亀岡氏は自民と公明の支持層の大半をまとめている。山田氏は共産支持層を固め、さらに拡大を図る。
2区は、千葉7区から国替えした太田氏がリード。民主支持層の8割以上を固め、無党派層にも浸透している。男性の半数以上も支持。各年代でほぼ満遍なく優位だ。元首相補佐官の根本氏は自民支持層の約8割をまとめ公明支持層も固めているが、無党派層をまだ取り込めていない。
3区は、玄葉氏が民主支持層の大半を固め、自民支持層の約3割にも食い込んで優位な戦い。コスタリカ方式の解消で5区から国替えした吉野氏は、自民支持層を固めきれておらず、無党派層への浸透も今ひとつ。
4区は自民支持層の分裂で、渡部恒三氏が安定した戦い。民主支持層は約6割の支持にとどまるが、共産や社民の支持層、無党派層へも浸透している。渡部篤氏が固めた自民支持層は約5割。前自民県議の小熊氏は自民、民主支持層から一定の支持を得て、無党派層の支持拡大を目指す。
5区は吉田氏がリード。民主支持層の約9割をまとめ共産や社民支持層にも食い込む。坂本氏は自民と公明支持層の約7割をまとめた。両氏とも無党派層の支持はほぼ互角。
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選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・茨城
田谷武夫 58 [共]新
福島伸享 39 [民]新=[国]
金沢光司 34 諸新
◇2区(3)=鹿嶋、潮来、神栖市など
額賀福志郎 65 (8)[自][津]前=[公]
石津政雄 62 [民]新=[国]
中村幸樹 45 諸新
◇3区(3)=竜ケ崎、取手市など
葉梨康弘 49 (2)[自][古]前=[公]
小泉俊明 52 (2)[民]元=[国]
宮本春樹 51 諸新
◇4区(3)=常陸太田、那珂市など
梶山弘志 53 (3)[自]前=[公]
高野守 50 [民]新=[国]
中村伸丈 42 諸新
◇5区(3)=日立、高萩市など
岡部英明 50 (1)[自][町]前
野口航太 33 諸新
大畠章宏 61 (6)[民]前=[国]
◇6区(3)=土浦、つくば市など
大泉博子 59 [民]新=[国]
鈴木俊博 35 諸新
丹羽雄哉 65 (10)[自][古]前=[公]
◇7区(4)=古河、結城、常総市など
永岡桂子 55 (1)[自][麻]前
杉浦昭 60 諸新
中村喜四郎 60 (10) 無前
柳田和己 59 [民]新
◇石津氏が額賀氏リード--2区
1区は福島氏が民主支持層の約8割、無党派層も半数を固め安定。前回大差をつけられた郡部でも半数以上に支持を広げる。元農相の赤城氏は農林漁業従事者の7割以上を固め、農協組織の引き締めや公明との連携で巻き返しに懸命。田谷氏は党勢拡大を目指す。
2区は石津氏が元財務相の額賀氏をリード。石津氏は都市部で4割以上の支持を確保し、民主支持層の約8割を固めた。額賀氏は農村部で約4割の支持を受ける。自民、公明支持層に加え、無党派層にも食い込む。
3区の小泉氏は優勢に戦いを進める。30~60代に安定した支持を受け、都市部、郡部とも4割以上に支持を広げる。葉梨氏は自民支持層の約7割を固め、追い込みにかける。
4区は、高野、梶山両氏が横一線。高野氏は政権交代を求める層の約7割、民主支持層の7割以上の支持を受け、郡部でも競り合う。梶山氏は自民、公明支持層の7割以上を固め、無党派層への浸透で上乗せを狙う。
5区は、日立製作所労組を中心とする電機連合の支援を受ける大畠氏が、幅広い年代と無党派層にも支持を広げ、優位に立つ。岡部氏は自民支持層の8割を固めたものの、都市部で伸び悩む。
6区は、県医師連盟が全面支援する大泉氏が大きくリード。社会保障を重視する層の約4割、民主支持層の7割以上に浸透する。元厚相の丹羽氏は自民支持層の6割足らずしか固めておらず、無党派層の支持拡大が課題。
7区は民主支持層の6割以上を確保した柳田氏を元建設相の中村氏と永岡氏が横一線で猛追する。中村氏は自民支持層の4割近くに浸透。永岡氏は自民支持層の約半数の支持に女性票上乗せを狙う。
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選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・栃木
石森久嗣 47 [民]新=[国]
小池一徳 48 [共]新
河内宏之 59 諸新
◇2区(3)=鹿沼、日光市など
西川公也 66 (4)[自][伊]前=[公]
坂下邦文 62 諸新
福田昭夫 61 (1)[民]前=[国]
◇3区(2)=大田原、矢板市など
斎藤克巳 53 諸新
渡辺喜美 57 (4)[み]前
◇4区(4)=小山、真岡市など
佐藤勉 57 (4)[自][古]前=[公]
関沢知尋 35 諸新
植竹哲也 39 無新
山岡賢次 66 (4)[民]前=[国]
◇5区(3)=足利、栃木、佐野市
森兼光 50 諸新
富岡芳忠 42 [民]新=[国]
茂木敏充 53 (5)[自][津]前=[公]
◇富岡、茂木両氏が伯仲--5区
1区は石森氏が民主支持層の8割以上を固め、優勢。船田氏は自民支持層の約8割、公明支持層の約5割をまとめた。無党派層への浸透は石森、船田両氏とももう一つで、この層への支持拡大が勝敗の鍵を握る。小池氏は共産支持層の取り込みに懸命だ。
2区は、福田氏が民主支持層の約9割を固め、無党派層の約5割にも浸透し、安定した戦いを進めている。西川氏は自民支持層の約6割、公明支持層の約6割を固めて追い上げを図っている。
3区は、渡辺氏が自民、民主、公明の各支持層をまんべんなく固めたほか、無党派層にも浸透し、大きくリード。斎藤氏は支持拡大を図る。
4区は、山岡氏が民主支持層の約8割を固め、優位に戦いを進める。総務相の佐藤氏は自民、公明の各支持層の約6割を確保した。一方で、無党派層は山岡氏、佐藤氏、植竹氏とも固めきれておらず、この層の支持拡大が課題となりそうだ。
5区は、富岡氏と茂木氏が横一線の激しい戦いを展開している。富岡氏は民主支持層の8割近くを固めたが、無党派層への浸透はもう一歩。一方、茂木氏は自民支持層の約8割、公明支持層の約9割、無党派層の約4割から支持を得ている。
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選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・神奈川
香西亮子 35 共新
中林美恵子 48 [民] 新=[国]
山本誠一 37 無新
◇2区(3)=西・南・港南区
菅義偉 60 (4)[自][古]前=[公]
三村和也 33 [民]新=[国]
高山修 53 共新
◇3区(6)=鶴見・神奈川区
山下浩一郎 57 無新
加藤正法 40 [み]新
小此木八郎 44 (5)[自]前=[公]
徳島正浩 44 諸新
古谷靖彦 37 [共]新
岡本英子 44 [民]新=[国]
◇4区(5)=栄区、鎌倉、逗子市など
長島一由 42 [民]新=[国]
浅尾慶一郎 45 [み]新
伊藤航平 27 無新
小原真理 49 諸新
林潤 36 (1)[自][古]前=[公]
◇5区(4)=戸塚・瀬谷・泉区
岩崎広 62 共新
坂井学 43 (1)[自]前=[公]
門守隆 40 諸新
田中慶秋 71 (5)[民]元=[国]
◇6区(4)=保土ケ谷・旭区
池田元久 68 (5)[民]前=[国]
上田勇 51 (5) 公 前=[自][改]
藤井美登里 53 [共]新
寺島博也 47 諸新
◇7区(3)=港北・都筑区
鈴木馨祐 32 (1)[自][麻]前=[公]
石井諭 49 諸新
首藤信彦 64 (2)[民]元=[国]
◇8区(4)=緑・青葉区
福田峰之 45 (1)[自][山]前=[公]
山崎誠 46 [民]新=[国]
小島祐行 39 諸新
江田憲司 53 (2)[み]前
◇9区(5)=川崎市多摩・麻生区
小口裕嗣 32 諸新
笠浩史 44 (2)[民]前=[国]
利根川武矩 65 共新
須藤教成 29 無新
中山展宏 40 [自]新=[公]
◇10区(4)=川崎・幸・中原区
田中和徳 60 (4)[自][山]前=[公]
笠木隆 62 [共]新
城島光力 62 (3)[民]元=[国]
島崎隆一 54 諸新
◇11区(5)=横須賀、三浦市
鶴川晃久 35 諸新
伊東正子 68 共新
小泉進次郎 28 自新
横粂勝仁 27 [民]新=[国]
岩田吉喜 50 無新
◇12区(5)=藤沢市、高座郡
桜井郁三 65 (3)[自][麻]前=[公]
山田茂 45 諸新
中塚一宏 44 (2)[民]元
渡辺慈子 61 共新
阿部知子 61 (3)[社]前=[国]
◇13区(4)=大和、海老名市など
橘秀徳 40 [民]新=[国]
近藤知昭 60 共新
甘利明 60 (8)[自][山]前=[公]
鈴木千尋 38 諸新
◇14区(5)=相模原市北東部
本村賢太郎 39 [民]新=[国]
赤間二郎 41 (1)[自][麻]前=[公]
赤間友子 67 共新
石川雅士 32 諸新
吉田隆則 57 無新
◇15区(4)=平塚、茅ケ崎市、中郡
勝又恒一郎 46 [民]新=[国]
西脇拓也 32 共新
河野太郎 46 (4)[自][麻]前=[公]
浜田勇作 35 諸新
◇16区(3)=厚木、伊勢原市など
後藤祐一 40 [民]新=[国]
亀井善太郎 38 (1)[自][山]前=[公]
住吉正充 35 諸新
◇17区(4)=小田原、秦野市など
牧島かれん 32 [自]新=[公]
中野淳子 48 諸新
神山洋介 34 [民]新=[国]
井上義行 46 無新
◇18区(5)=川崎市高津・宮前区
宗田裕之 50 [共]新
樋高剛 43 (2)[民]元=[国]
遠山浩子 36 諸新
藤崎浩太郎 30 み新
山際大志郎 40 (2)[自][山]前=[公]
◇三村氏と菅氏横一線--2区
前回は小選挙区で全敗した民主が一転して大半の選挙区でリードする。みんなの党が議席獲得をうかがう。
1区は中林氏が民主に加え選挙協力する国民新など野党支持層にも浸透し優勢。官房副長官の松本氏は支持基盤の引き締めに懸命。香西氏は共産支持層以外に食い込みを図る。
2区は三村氏と菅氏が競り合う。三村氏は民主支持層の8割を固め、無党派層への浸透を図る。菅氏は自民支持層の約6割しか固め切れていない。高山氏は党勢拡大に努める。
3区は有権者が前回より約1万人増え、無党派層にやや浸透する岡本氏が優位な戦い。小此木氏は巻き返しを図る。古谷氏は基礎票固めを急ぐ。加藤氏は元民主議員秘書で、岡本氏の得票に影響を与える可能性も。
4区は長島氏がリード。解散直後の7月下旬に民主を離れ、参院からくら替え出馬を表明した浅尾氏が追う。両氏とも自民支持層の一部にも食い込み、林氏は引き締めに懸命。
5区は田中氏が民主支持層の約7割を固め優位な戦い。坂井氏は自民支持層の約7割は固めたが無党派層への浸透が課題。岩崎氏は基礎票固めを急ぐ。
6区は池田氏が民主支持層のほか無党派層にも幅広く浸透、優位に立っている。上田氏は公明支持層を固め、推薦を受ける自民支持層からの上積みに全力を挙げる。藤井氏は支持基盤固めを急ぐ。
7区は首藤氏が民主支持層の約7割を固め、候補がいない共産支持層の支持も得て優勢。鈴木氏は自民支持層の約8割、公明支持層の約8割は固めた。
8区は江田氏が無党派層のほか自民、民主の支持層にも食い込み先行。公示直前に公認を得た山崎氏は野党支持層などに浸透を図り猛追する。福田氏は保守票固めを急ぐ。
9区は笠氏が無党派層にも浸透し優勢。公示直前に出馬を決めた中山氏は基礎票固めを急ぐ。利根川氏は共産支持層をまとめる。
10区は東京13区から国替えした城島氏が連合の支援に加え、無党派層に浸透し優勢。元副財務相の田中氏は自公支持層をほぼ固めた。笠木氏は党勢拡大を狙う。
◇小泉氏が一歩先行--11区
11区は小泉純一郎元首相の次男進次郎氏が自民支持層の約8割を固め一歩リード。横粂氏は自転車遊説が奏功し、激しく追い上げる。伊東氏は基礎票固めを急ぐ。
12区は中塚氏が幅広く浸透し優勢。自公支持層を固める桜井氏、無党派層に人気の阿部氏が追う。渡辺氏は基礎票の上積みを図る。
13区は、橘氏と9期目を目指す甘利氏が並走している。橘氏は地道に選挙区を歩き知名度を上げ追い風にも乗る。甘利氏は自民支持層の堅い地盤だが、逆風の影響は否めない。近藤氏は比例票掘り起こしにも力を注ぐ。
14区は本村氏が民主支持層を固め、無党派層にも浸透し、優位な戦い。赤間二郎氏は自民支持層の約6割をまとめ、公明支持層へのてこ入れも受けて追い上げを図る。赤間友子氏は党勢拡大を狙う。
15区は、河野氏が自民支持層を手堅く固めリード。勝又氏は無党派層にも食い込んで猛烈に追い上げる。西脇氏は共産支持層固めに懸命。
16区は、後藤氏が優位な戦いを進め、亀井氏が追う。後藤氏は民主支持層の約8割を固め選挙協力する国民新支持層の約3割にも浸透。亀井氏は自民支持層の約6割、公明支持層の約7割は固めた。
17区は、民主支持層の約7割を固めた神山氏が優勢。牧島氏は自民、公明支持層の約6割を固め追い上げに懸命。井上氏は出遅れ挽回(ばんかい)を図る。
選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・静岡
中野雄太 35 諸新
上川陽子 56 (3)[自][古]前=[公]
佐藤剛 36 [み]新
池野元章 49 共新
◇2区(3)=島田、焼津、藤枝市など
浜口亘弘 41 諸新
津川祥吾 37 (2)[民]元=[国]
原田令嗣 57 (2)[自][古]前=[公]
◇3区(3)=磐田、掛川、袋井市など
江頭俊満 46 諸新
小山展弘 33 [民]新=[国]
柳沢伯夫 74 (8)自[古]前=[公]
◇4区(3)=清水区(一部区域除く)など
神沢一正 47 諸新
田村謙治 41 (2)[民]前=[国]
望月義夫 62 (4)[自][古]前=[公]
◇5区(3)=三島、裾野市など
堀慎太郎 34 諸新
斉藤斗志二 64 (7)[自][津]前=[公]
細野豪志 38 (3)[民]前=[国]
◇6区(3)=沼津、熱海、伊東市など
倉田雅年 70 (3)[自][津]前=[公]
加藤恵三 54 諸新
渡辺周 47 (4)[民]前=[国]
◇7区(4)=浜松市西・北区など
城内実 44 (1)無元
斉木武志 35 [民]新
竹内隆文 51 諸新
片山さつき 50 (1)[自]前=[公]
◇8区(4)=東区など
塩谷立 59 (5)[自][町]前=[公]
小西高靖 54 諸新
斉藤進 38 [民]新=[国]
平賀高成 55 (1)[共]元
◇城内氏、優位な戦い--7区
1区は、牧野氏が安定した戦い。後援会が活発に動くほか、前回対立した連合の推薦も受けた。民主支持層の約8割を固め、無党派層にも浸透を図る。上川氏は自民支持層の約7割を固め、少子化担当相を務めた実績を訴えて追う。佐藤氏は「脱官僚」を強調し、池野氏は護憲などを唱えて無党派層への浸透を目指す。
2区は、津川氏が連合などの支援や無党派層の約4割の支持を得てリード。原田氏は農協、漁協などの支持で巻き返しを図る。
◇小山氏追う柳沢氏
3区は、小山氏が労組票のほか、自民批判層にアピールして追い風に乗る。9選を目指す柳沢氏は厚生労働相など閣僚経験を訴え、追い上げる。初めて推薦を受けた公明支持層の約7割をまとめた。
4区は、田村氏が望月氏をリード。田村氏は民主支持層の約9割を固めた。望月氏は自民支持層の約7割をまとめ、地盤の静岡市清水区を中心に支持拡大を図る。
5区は、細野氏が知名度の高さを生かして幅広い支持をつかむ。前回は比例復活当選だった元防衛庁長官の斉藤氏は、地盤の富士市を中心に自民支持層の約8割を固めた。
6区は、渡辺氏が優勢。都市部の無党派層のほか、保守地盤にも広く浸透している。倉田氏は伊豆地区などで支持を固めて追う。
7区は、城内氏が無党派層の約4割の支持を得たほか、自民、民主支持層の約4割を固めて優位に立つ。敗れた前回以降、地元に密着した活動を続け、山間部や農村部でも浸透している。斉木氏は民主支持層に浸透が今ひとつ。無党派層の取り込みを図る。前回は「小泉チルドレン」として初出馬、初当選した片山氏は改革姿勢を打ち出す。公明支持層の約7割を固めた。
8区は、斉藤氏が塩谷氏よりやや先行している。斉藤氏は地元企業スズキの鈴木修会長兼社長の全面支援で財界にも支持を広げる。文科相の塩谷氏は選挙区入りが遅れたが、自民支持層の約7割を固めた。平賀氏は雇用改善などを強く訴えている。
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18区は樋高氏が幅広い年齢層に浸透し優勢。山際氏は自民、公明支持層を固める。宗田氏と藤崎氏は知名度アップを図る。
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選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・兵庫
井戸正枝 43 [民]新=[国]
盛山正仁 55 (1)[自][古]前=[公]
原和美 59 無新
味口俊之 39 共新
◇2区(4)=兵庫・長田・北区
向山好一 52 [民]新=[国]
赤羽一嘉 51 (5)公前=[自][改]
井村弘子 63 共新
竹内知弘 45 諸新
◇3区(6)=須磨・垂水区
山本正晴 53 無新
金田峰生 44 [共]新
関芳弘 44 (1)[自][町]前=[公]
黒江兼司 53 無新
土肥隆一 70 (6)[民]前=[国]
森本潔 52 諸新
◇4区(5)=西区、西脇、三木市など
石原修三 58 無新
井上喜一 77 (7)自[二]前=[公]
外山高史 61 無新
高橋昭一 45 [民]新=[国]
佐藤塁 32 諸新
◇5区(3)=豊岡、三田、篠山市など
谷公一 57 (2)[自][伊]前=[公]
丸岡真澄 51 諸新
梶原康弘 52 (1)[民]元=[国]
◇6区(4)=伊丹、宝塚、川西市
市村浩一郎 45 (2)[民]前=[国]
木挽司 50 (1)[自][町]前=[公]
上野仁宏 38 諸新
北野紀子 46 共新
◇7区(4)=西宮、芦屋市
平野貞雄 53 共新
大前繁雄 67 (2)[自][山]前=[公]
小田和代 49 諸新
石井登志郎 38 [民]新=[国]
◇8区(5)=尼崎市
市来伴子 32 [社]新
庄本悦子 55 共新
田中康夫 53 [日]新=[民]
冬柴鉄三 73 (7)公前=[自][改]
角出智一 43 諸新
◇9区(3)=明石、洲本、淡路市など
高木義彰 40 諸新
西村康稔 46 (2)[自][町]前=[公]
宮本一三 77 (3)[国]元=[民]
◇10区(3)=加古川、高砂市など
渡海紀三朗 61 (6)[自][山]前=[公]
小村直弘 45 諸新
岡田康裕 34 [民]新=[国]
◇11区(3)=姫路市(旧家島町など除く)
帽田智子 40 諸新
戸井田徹 57 (2)[自][津]前=[公]
松本剛明 50 (3)[民]前=[国]
◇12区(3)=相生、赤穂、宍粟市など
山田徳太郎 32 諸新
河本三郎 58 (3)[自][高]前=[公]
山口壮 54 (2)[民]前=[国]
◇田中、冬柴氏が並ぶ--8区
1区は追い風に乗る井戸氏が優位な戦い。民主支持層の約9割をまとめ、無党派層の3割以上に浸透。与党支持層にも食い込む。前回初当選の盛山氏は組織を引き締め、自民、公明支持層をそれぞれ約7割固めたが、無党派層の支持が伸び悩む。味口氏は共産支持層の約9割をまとめた。原氏は2大政党批判の受け皿を目指す。
2区は向山氏を赤羽氏が追う。労組出身の向山氏は民主支持層の8割程度を固めた。自民支持層から上積みも目指す。赤羽氏は公明支持層をまとめ自民支持層と無党派層の取り込みを図る。井村氏は共産支持層を固めた。
3区は土肥氏が優勢に選挙戦を進める。無党派層の半分に浸透し自民支持層にも食い込みを狙う。前回選挙で初当選した関氏は自民支持層の6割程度をまとめた。金田氏は組織票をまとめ、黒江氏は知名度の向上を図る。
4区は、高橋氏が井上氏を一歩リードしている。都市部が基盤の高橋氏は民主支持層の約8割を固める。井上氏は固い地盤を中心に自民支持層の約7割、公明支持層の約7割をまとめる。前自民県議の石原氏は自民支持層へ浸透しきれていない。
5区は梶原氏が民主、社民支持層を固め、共産支持層や無党派層にも支持を広げて優位な戦い。谷氏は自民支持層はほぼまとめたが、公明支持層は5割ほどにとどまる。
6区は市村氏を木挽氏が追う。社民支持層の約5割も市村氏を支持する。木挽氏は自民支持層の約7割、公明支持層の約9割をまとめた。北野氏は共産支持層以外への浸透を図る。
7区は民主支持層の約8割をまとめた石井氏が社民支持層にも食い込み優勢。知名度で勝る大前氏は自民支持層の約7割を固め、巻き返しを図る。平野氏は共産支持層の票固めに全力。
8区は、田中氏と冬柴氏が横一線で激しく競り合う展開。民主の推薦を受けた田中氏は民主支持層の3分の2を固めた。冬柴氏は公明支持層を固めたが、約4割にとどまる自民支持層のさらなる拡大を目指す。市来氏は、社民支持層の4割が支持。連合兵庫の支持を得て民主支持層にも浸透を目指す。庄本氏は共産支持層の9割を固め、無党派層への支持拡大を目指す。
9区は西村氏が安定した戦い。自民支持層の8割、公明支持層の3割を固めた。宮本氏は民主推薦の風に乗って追いかける。無党派層の取り込みが課題。
10区は岡田氏が民主支持層の7割強を固めて優位。候補擁立を見送った共産支持層にも浸透する。渡海氏は自民支持層をほぼ固め、公明支持層への食い込みを図る。約半分の有権者が態度未定だ。
11区は松本氏が性別、年齢を問わず幅広い支持を集めて一歩リード。共産支持層や無党派層にも浸透、自民支持層にも食い込む。戸井田氏は自民、公明支持層をほぼ固め、引き締めを図る。
12区は山口氏を河本氏が追う。山口氏は民主支持層の7割強を固め、共産支持層にも浸透。河本氏は自民、公明票を手堅くまとめた。ともに高い知名度を生かして無党派層への食い込みを図る。
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選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・愛媛
塩崎恭久 58 (4)[自][古]前=[公]
田中克彦 42 [共]新
谷村耕治郎 46 諸新
郡昭浩 48 無新
◇2区(4)=今治、伊予、東温市など
村上誠一郎 57 (7)[自][高]前=[公]
森田浩二 49 諸新
岡平知子 51 [社] 新=[民][国]
楠橋康弘 40 無新
◇3区(3)=新居浜、西条市など
白石洋一 46 [民] 新=[社][国]
宮脇繁 47 諸新
白石徹 53 [自]新=[公]
◇4区(4)=宇和島、八幡浜市など
山本公一 61 (5)[自][古]前=[公]
桜内文城 43 無新=[み]
高橋英行 37 [民] 新=[社][国]
露口礼子 55 諸新
◇永江氏、塩崎氏をリード--1区
1区は元民放アナウンサーの永江氏が幅広い年代の支持を集めてリードしている。民主支持層を固めて、自民、公明支持層の一部にも食い込んでいる。元官房長官の塩崎氏は、危機感を募らせ組織をまとめた。無党派層の動向が、カギを握る。田中氏は巻き返しを図る。
2区は厚い支持基盤を持つ村上氏が優位。岡平氏は社民支持層の7割をまとめたが、推薦を受けた民主の支持層の支持は6割にとどまる。公示直前に出馬表明した楠橋氏は支持拡大を狙う。
3区は白石洋一氏が優勢。民主支持層の8割を固めており、候補を擁立しない共産の支持層も4割が支持している。白石徹氏は自民、公明支持層をまとめているが、無党派層の支持が1割台にとどまっている。
4区は高橋氏を当選5回の山本氏が追う展開。高橋氏は07年12月から街頭演説を重ね、無党派層にも浸透。山本氏は自民、公明支持層を固めたが、無党派層からの支持が低い。桜内氏は自民、民主支持層への食い込みを図る。
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選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・東京
与謝野馨 71 (9)[自]前=[公]
又吉光雄 65 諸新
マック赤坂 60 諸新
田中順子 47 諸新
海江田万里 60 (4)[民]元=[国]
黒澤武邦 39 無新
野沢哲夫 43 無新
前田禎信 38 無新
◇2区(6)=中央、文京、台東区
深谷隆司 73 (9)自[山]前=[公]
加藤文康 46 諸新
中山義活 64 (3)[民]元=[国]
田中博子 57 無新
中島束 65 共新
千葉潤 41 無新
◇3区(3)=品川区、大田区北西部、島部
松原仁 53 (3)[民]前=[国]
石原宏高 45 (1)[自]前=[公]
沢田英次 66 共新
◇4区(5)=大田区中南部
藤田憲彦 36 [民]新=[国]
渋谷要 76 共新
宇佐美登 42 (2)無元
平将明 42 (1)[自][山]前=[公]
下川貴久枝 52 諸新
◇5区(4)=目黒区、世田谷区南部
木下真 31 諸新
宮本栄 47 共新
手塚仁雄 42 (2)[民]元=[国]
佐藤ゆかり 48 (1)[自]前=[公]
◇6区(4)=世田谷区北部
小宮山洋子 60 (3)[民] 前=[社][国]
佐藤直樹 30 共新
中岡陽子 48 諸新
越智隆雄 45 (1)[自][町]前=[公]
◇7区(4)=渋谷、中野区
長妻昭 49 (3)[民]前
太田宜興 33 共新
松本文明 60 (1)[自][町]前=[公]
大門一也 49 諸新
◇8区(4)=杉並区
植田誠一 44 諸新
保坂展人 53 (3)[社] 前=[民][国]
石原伸晃 52 (6)[自][山]前=[公]
沢田俊史 58 共新
◇9区(4)=練馬区中西部
沖原唯浩 35 諸新
木内孝胤 43 [民]新=[国]
岸良信 54 共新
菅原一秀 47 (2)[自]前=[公]
◇10区(3)=豊島区、練馬区東部
小池百合子 57 (5)[自][町]前=[公]
江端貴子 49 [民]新=[国]
山本敏江 60 共新
◇11区(5)=板橋区
有田芳生 57 [日]新=[民]
徳留道信 57 [共]新
前田浩一 38 諸新
和合秀典 67 諸新
下村博文 55 (4)[自][町]前=[公]
◇12区(4)=北区、足立区西部
与国秀行 33 諸新
太田昭宏 63 (5)公前=[自][改]
青木愛 44 (1)[民]元=[国]
池内沙織 26 共新
◇13区(4)=足立区中東部
渡辺修次 69 共新
平山泰朗 37 [民]新=[国]
鴨下一郎 60 (5)[自][津]前=[公]
藤山和正 49 諸新
◇14区(4)=墨田、荒川区
木村剛司 38 [民]新=[国]
伊藤文雄 65 共新
吉田昌文 40 諸新
松島みどり 53 (3)[自][町]前=[公]
◇15区(5)=江東区
柿沢未途 38 [み]新
井寺英人 36 諸新
吉田年男 61 共新
東祥三 58 (4)[民]元=[国]
木村勉 70 (3)[自][山]前=[公]
◇16区(4)=江戸川区中南部
小島一郎 38 諸新
初鹿明博 40 [民]新
河合恭一 57 共新
島村宜伸 75 (9)自前=[公]
◇17区(4)=葛飾区、江戸川区北部
深尾一平 28 諸新
平沢勝栄 63 (4)[自][山]前
新井杉生 50 共新
早川久美子 38 [民]新=[国]
◇18区(4)=武蔵野、府中、小金井市
小泉民未嗣 31 共新
菅直人 62 (9)[民]前=[国]
土屋正忠 67 (1)[自]前=[公]
森香樹 62 諸新
◇19区(5)=小平、国分寺市など
清水明男 58 共新
松本洋平 36 (1)[自][伊]前=[公]
石田真一郎 43 諸新
末松義規 52 (4)[民]前=[国]
高橋佐恵子 67 無新
◇20区(4)=東村山、東大和市など
阿部一之 33 諸新
木原誠二 39 (1)[自][古]前=[公]
池田真理子 54 [共]新
加藤公一 45 (3)[民]前=[国]
◇21区(4)=立川、昭島、日野市
山本充志 45 諸新
小川友一 63 (1)[自][町]前=[公]
星篤麿 56 共新
長島昭久 47 (2)[民]前=[国]
◇22区(4)=三鷹、調布、狛江市など
伊藤達也 48 (5)[自][津]前=[公]
吉岡正史 35 共新
山花郁夫 42 (2)[民]元=[国]
辻村智子 36 諸新
◇23区(4)=町田、多摩市
伊藤公介 67 (9)[自][町]前=[公]
松尾洋平 30 諸新
櫛渕万里 41 [民]新=[国]
古橋良恭 48 共新
◇24区(4)=八王子市
長谷川暁 37 共新
萩生田光一 46 (2)[自][町]前=[公]
阿久津幸彦 53 (2)[民]元=[国]
小野沢智子 55 諸新
◇25区(5)=青梅、福生、羽村市など
小鮒将人 41 諸新
鈴木泰 49 無新
井上信治 39 (2)[自][麻]前=[公]
鈴木治 52 共新
真砂太郎 53 [国] 新=[民][社]
◇海江田氏を与謝野氏追う--1区
◇石原伸氏が手堅くリード--8区
1区は、海江田氏が民主支持層の8割を固め、幅広い年代層から支持を得て勢いがある。与謝野氏が追う展開で、自民と公明支持層をそれぞれ7割以上固める。冨田氏は街頭活動などで票の上積みを目指す。
2区は、中山氏が民主支持層に加え、無党派層の5割以上に浸透して優位な展開。深谷氏は自民支持層の約7割、公明支持層の約9割を固める。中島氏も支持拡大を図る。
3区は、松原氏が優勢で、石原氏が追いかける構図。松原氏は民主支持層の8割以上を固め、無党派層の約4割にも浸透。石原氏は自民支持層の6割以上の支持を集める。沢田氏は共産支持層の約8割を固めた。
4区は、藤田氏が民主支持層の約7割、無党派層の約2割の支持を集めて一歩リードする。平氏は自民支持層の支持が約6割にとどまる。宇佐美氏も無党派層から一定の支持を受け、存在感を示す。渋谷氏は共産支持層を固める。
◇手塚氏が優位
5区は、手塚氏が優位に戦いを進める。民主支持層の8割以上を固め、無党派層への浸透も図る。佐藤氏は自公支持層の7割以上をまとめる。無党派層にも3割以上と一定の支持がある。宮本氏は支持拡大を図る。
6区は、幅広い世代の支持を集める小宮山氏が民主支持層の約9割を固めて優勢に。越智氏は自民支持層の6割以上、公明支持層の8割以上の支持を集める。佐藤氏は共産支持層をほぼ固めた。
7区は、長妻氏が優勢。無党派層からも約7割の支持を集める。松本氏は自民支持層の約8割を固め、公明への支持拡大を図る。太田氏は共産支持層を固めた。
8区は、石原氏が都内の他の自民候補が苦戦の中で一歩リードする手堅い展開。「野党共闘」の保坂氏は推薦を受ける民主支持層の半数以上をまとめた。沢田氏も浸透を図る。
9区は、木内氏が民主支持層の約8割を固め、ややリードする展開だが、菅原氏も自民と公明支持層の約8割を固めて追う。岸氏は共産支持層を固めた。
◇小池氏伸び悩み 江端氏やや優位--10区
10区は、新人の江端氏が小池氏よりやや優位な展開だ。江端氏は民主支持層の8割以上をまとめ、無党派層の約4割に浸透。年代別では、30~40代で約5割の支持を集め、比例に回った小林興起氏の支援も受けて保守層に食い込む。小池氏は自民支持層の8割以上、推薦を受ける公明支持層の約7割を固めたが、伸び悩む。山本氏も支持拡大を図る。
11区は5選を狙う下村氏が自民支持層の約9割を固め、優位に戦いを進める。有田氏は民主支持層の約5割を固め、無党派層の取り込みも図る。徳留氏は共産支持層を固めた。
◇青木氏、太田氏と激戦--12区
12区は、青木氏が出遅れにもかかわらず急激に支持を広げ、太田氏と激しく争う。青木氏は民主支持層の8割以上、無党派層の約3割を取り込み、世代別では20代の約6割の支持を集める。太田氏は、公明支持層の約9割を固めたが自民の支持は約5割にとどまっており、自民支持層を固め切れるかが鍵となりそう。池内氏も一定の支持を集める。
13区は、鴨下氏と平山氏が激しく競り合う。鴨下氏は自民支持層の約8割、公明支持層の約7割を固めた。平山氏は民主支持層の約7割を固め、無党派層の約4割にも食い込む。渡辺氏は浸透を図る。
14区は、木村氏が民主への追い風を受け、無党派層の約4割に浸透して一歩リード。松島氏は、自公支持層の約9割の支持を得て組織を引き締め、巻き返しを図る。伊藤氏は共産支持層を固めた。
15区は返り咲きを狙う東氏が優位な戦い。民主支持層の約8割を固め、無党派層にも支持を広げる。4選を狙う木村氏は自民支持層の約7割を固めた。柿沢氏と吉田氏も支持固めに全力を挙げる。
16区は、新人の初鹿氏と島村氏が競り合う。初鹿氏は民主支持層の約8割を固め、無党派層への浸透を図る。島村氏は自民支持層の約9割を固めた。河合氏も支持拡大を図る。
17区は、平沢氏と早川氏が横一線の戦い。テレビ出演で知名度の高い平沢氏は自民支持層の約9割、公明支持層の5割以上を取り込んだ。早川氏は民主支持層の約7割を固める。無党派層の支持はほぼ互角で、どれだけ取り込めるかが鍵。新井氏も無党派層への浸透を図る。
05年衆院選で都内の小選挙区では唯一、民主が勝利した18区は、菅氏が民主支持層の約9割、無党派層の6割以上を固めて大きくリード。前回は比例代表で復活した土屋氏は自民支持層の約7割に浸透し巻き返しを図る。小泉氏は支持拡大を目指す。
19区は、民主系の都議選候補が全員当選して勢いに乗る末松氏が民主支持層の約9割、無党派層の半数に浸透し優勢。前回「小泉改革」を訴え初当選の松本氏は自民支持層の約8割を固めた。清水氏は組織固めに懸命。
20区は、前回接戦の末に比例代表で復活した加藤氏が、民主支持層の約8割、無党派層の半数を取り込み優位に立つ。木原氏は自民支持層の8割以上を固め、公明支持層にも浸透。池田氏は票の上積みを目指す。
21区は、有権者との対話を重視する長島氏が民主支持層の約9割、無党派層の約4割を固めて優勢。小川氏は自民支持層の約8割を固め無党派層への浸透にも努める。星氏は支持拡大を図る。
22区は、返り咲きを目指す山花氏が民主支持層の9割を固め、自民支持層の一部も取り込んでリード。伊藤氏は構造改革の継続などを訴え、自民支持層に加え無党派層への浸透に努める。吉岡氏は支持拡大に懸命だ。
23区は、櫛渕氏が民主支持層の約9割、無党派層の約4割に浸透。10期目を目指す伊藤氏は組織をフル稼働させ、自民支持層の約7割を固めて巻き返しを図る。古橋氏は票の上積みを目指す。
24区は阿久津氏が民主支持層の約9割、無党派層の約4割を固めてリード。萩生田氏は自民支持層の8割以上を固め、公明支持層の約7割からも支持を受ける。長谷川氏は無党派層への浸透も図る。
25区は、井上氏が自民支持層の約8割、無党派層の約3割を固めて優勢。民主推薦の真砂氏と、元民主公認候補の鈴木泰氏が民主支持層を奪い合う展開だ。鈴木治氏は組織固めを図る。
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選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・島根
小室寿明 48 [民]新=[国]
池田健一郎 29 諸新
細田博之 65 (6)[自][町]前=[公]
◇2区(3)=浜田、益田、大田市など
亀井久興 69 (5)[国] 前=[民][社]
竹下亘 62 (3)[自][津]前=[公]
相浦慎治 41 諸新
◇細田、小室氏互角--1区
1区は知名度で上回る党幹事長の細田氏が小室氏と激しく競り合う。保守層の厚い選挙区で約150団体の推薦を受けた細田氏は、自民支持層の8割を固めている。小室氏は民主支持層の9割近くを固める一方で、無党派層へ浸透し切れていない。石飛氏も支持は広がっていない。
2区は故竹下登元首相の実弟の竹下氏が組織選挙を展開し、党幹事長の亀井氏をリード。自民支持層の9割、公明支持層の7割を固めた。無党派層の4割からも支持を受ける。長女亜紀子氏が自民現職を破って当選した07年参院選の再来を狙う亀井氏は、民主支持層の6割以上を固める一方、4年前に離党した自民支持層には食い込み切れていない。
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選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・福岡
内田裕 53 [共]新
遠藤宣彦 46 (1)[自][麻]前
松本龍 58 (6)[民]前=[国]
◇2区(4)=中央・南・城南区
佐竹秀夫 55 諸新
山崎拓 72 (12)[自][山]前=[公]
稲富修二 39 [民]新=[国]
小林解子 29 [共]新
◇3区(4)=西・早良区、前原市など
藤田一枝 60 (1)[民]元=[国]
吉冨安彦 49 諸新
川原康裕 27 共新
太田誠一 63 (8)[自][古]前=[公]
◇4区(3)=宗像、古賀、福津市など
鈴木幸治 28 諸新
渡辺具能 68 (4)[自][山]前=[公]
古賀敬章 56 (1)[民]元=[国]
◇5区(3)=筑紫野、春日市など
楠田大蔵 34 (2)[民]前=[国]
原田義昭 64 (5)[自][山]前=[公]
鵤卓徳 49 諸新
◇6区(3)=久留米、大川市など
鳩山邦夫 60 (10)[自][津]前=[公]
古賀一成 62 (6)[民]前=[国]
佐藤浩 46 諸新
◇7区(2)=大牟田、柳川市など
野田国義 51 [民]新=[国]
古賀誠 69 (9)自[古]前
◇8区(3)=直方、飯塚、中間市など
大塚祐子 46 諸新
麻生太郎 68 (9)自[麻]前
山本剛正 37 [民]新=[国]
◇9区(4)=北九州市八幡西区など
青木信恭 67 共新
緒方林太郎 36 [民]新=[国]
三原朝彦 62 (5)[自][津]前=[公]
八野知子 38 諸新
◇10区(4)=門司・小倉北・小倉南区
城井崇 36 (1)[民]元=[国]
篠田清 61 [共]新
川上憲信 49 諸新
西川京子 63 (3)[自][伊]前=[公]
◇11区(4)=田川、行橋、豊前市など
山下登美子 55 共新
武田良太 41 (2)[自][山]前=[公]
山口はるな 33 [社]新=[民]
小迫日出典 41 諸新
◇稲富氏、優位な戦い--2区
1区は松本氏が一歩先行する。労組などの厚い地盤を背景に、民主支持層の7割を固め、無党派や共産支持層の取り込みを図る。遠藤氏は自民支持層の6割、公明支持層の6割を固めたが無党派層に浸透できていない。
2区は稲富氏が優位な戦い。世代や性別を問わず幅広く浸透し、民主支持層の7割、無党派層の3割を固めた。山崎氏は自民支持層の5割弱にしか浸透できていない。後援会や地方議員をフル稼働させ、公明とも連携し追い上げを図る。
3区は藤田氏が安定した戦い。都市部を中心に支持を広げ、民主支持層の9割を固めた。追う太田氏は自民支持層の6割、公明支持層の8割を固め、懸命に追い上げを図る。
4区は古賀氏が先行している。連合系労組などの推薦を背景に民主支持層の8割強を固め、社民支持層にも食い込む。渡辺氏は自民支持層の9割弱を固め、公明支持層の6割にも浸透し追い上げに懸命だ。
5区は楠田氏が優位な戦い。民主支持層の8割を固め、年代別でも幅広い支持で優位に。自民の原田氏は自民・公明支持層の約半数にとどまり、支持基盤固めを急ぐ。
6区は古賀氏と鳩山氏が互角の戦い。古賀氏は民主支持層の約6割を固め、自民支持層の2割近くに食い込んでいる。鳩山氏も自民支持層の6割、公明支持層の8割を固め、民主支持層の2割にも浸透しており、最後までもつれそうだ。
◇野田氏優位、古賀氏猛追--7区
7区は、やや優勢の野田氏を古賀氏が追う。野田氏は民主支持層の約7割、無党派層の3割を固めたほか、自民支持層の2割弱にも食い込んでいる。古賀氏が固めた自民支持層はまだ6割弱にとどまっており、陣営は選挙区全体に広げた後援会組織の引き締めに懸命だ。
8区は、麻生氏が幅広い支持を集め優位な戦いを進める。党と公明支持層の9割近くを固め、民主支持層の一部にも食い込む。民主の山本氏は連合が支援するが、民主支持層の6割にしか浸透できておらず、社民、共産支持層と無党派層への支持拡大を図る。
9区は、緒方氏が三原氏より一歩先行。緒方氏は民主支持層の8割弱、無党派層の3割弱を固め、20~30代と50~60代の支持で三原氏をしのぐ。三原氏は公明と密接に連携し、自民と公明支持層のそれぞれ7割弱をまとめたが、無党派層は1割強にとどまっている。
10区は城井氏が先行。民主支持層の8割と無党派層の4割を固め、年代別でもまんべんなく優位に立つ。西川氏は自民支持層の7割、公明支持層の6割をまとめ、自公両党の支持層の引き締めで巻き返しを図る。
11区は武田氏が優位な戦い。公明支持層の8割強、無党派層の4割強に浸透しているが、比例に回った山本幸三氏との公認争いの影響からか自民支持層は6割弱しかまとめきれていない。山口氏は選挙協力を受ける民主支持層の約4割にしか浸透できておらず、組織固めを図る。
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選挙:09衆院選 情勢調査 小選挙区・長崎
高木義明 63 (6)[民]前=[国]
江田耕一 51 諸新
冨岡勉 61 (1)[自][山]前=[公]
◇2区(5)=島原、諫早、西海市など
久間章生 68 (9)[自][津]前=[公]
柴田愛 35 諸新
福田衣里子 28 [民]新=[国]
山崎寿郎 29 無新
相浦喜代子 45 無新
◇3区(3)=大村、対馬、壱岐市など
谷川弥一 68 (2)[自][町]前=[公]
山田聖人 43 諸新
山田正彦 67 (4)[民]前=[国]
◇4区(3)=佐世保、平戸市など
宮島大典 46 (1)[民]元=[国]
山田孝一 58 諸新
北村誠吾 62 (3)[自][古]前=[公]
◇福田氏追う久間氏--2区
1区は、出身労組を核に連合の支援を得た高木氏が民主支持層の9割、無党派層の4割以上を固め、安定した戦いを進める。冨岡氏は自民支持層の8割、公明支持層の6割を固めたが、無党派層には浸透できていない。
2区は、福田氏がリード。民主支持層に加え、薬害C型肝炎訴訟原告としての知名度もあり、自民支持層などからも支持を集める。久間氏は自民支持層の8割、公明支持層の6割を固め巻き返しを図る。
3区は、過去3回連続で比例復活当選した山田正彦氏が優位な戦い。民主支持層の9割を固めている。谷川氏は自民支持層の7割強を固めたが、公明支持層は3割にとどまる。
4区は、宮島氏が民主支持層の8割以上を固めて先行。選挙協力を進める社民の支援を受けて社民支持層の6割を固めたほか、無党派層の3割に浸透している。追う北村氏は自民支持層の8割、公明支持層の7割を固めた。年代別では70代以上からの支持が高い。
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最終更新:2009年08月27日 17:53