時空を超えた戦い

時空を超えた戦い

『時空を超えた戦い』(じくうをこえたたたかい)は、RYUTO作の二次創作小説である。 デジモンウェブにて2001年7月~2002年3月まで連載された後、2004年11月から作者サイトでリメイク版が連載された。 (翌12月からはデジモンウェブでも連載が再開されている) リメイク版は大筋は変わらないものの、細かな展開や戦闘場面が大幅に修正されている。 通称「時空」

デジモンアドベンチャー、デジモンアドベンチャー02、デジモンテイマーズの世界観やキャラクターを合体させたクロスオーバー作品でもある。

概要

元々は2001年夏頃から連載された小説であり、初期タイトルは「巨大生物ダイスケ」だった。 当初は怪獣映画+ギャグといった雰囲気の内容で、10話程度で終わらせる予定であったが、 名残惜しくなったRYUTOが強引に続行し、次第に内容もデジモン対デジモンの戦闘中心の小説となっていった。

本作品はデジモンテイマーズ最終回の前日に終了し(同日、RYUTOはホームページを開設した)、 その後ホームページにて続編を展開するという構想があったものの、結局打ち切られる。 (理由は二次創作界の打ち切りで最も多いそれである)

その後、2004年末にホームページリニューアルと本作品のリメイク連載が始められる。 尚、最初に掲載された1~3話はリメイク前の所謂「旧時空」に手を加えて掲載されたものだったが、 4話目以降は完全に書き換えられたものになっている。 (作者曰く「リメイク前のはあまりにも酷くて手の施し様がなかった。自分で読むのが恥かしくて1から書いた方がましだと思った」。)

また、リメイク前は台詞の前にキャラクターの名前が付く所謂「台本形式」だったのに対し、 リメイク後は本来の小説の書き方に近いものになっている。

大筋が同じであるとはいえ、戦闘の状況が全く変わっていたり、新しいキャラクターが登場していたりと、 リメイク後はほとんど前と別物になっている。 また、現在リメイク前のものは一部を除き読むことが出来ない (作者曰く「お願いだから読まないで下さい」。)

作者サイトには本編の他にもいくつかの短編が存在するが、そのほとんどは本作品のスピンオフ・番外編である。

リメイク前とは違い、本作品は続編(第二部)ありきで連載されている。 所々次回作への伏線も存在している(らしい)。

本編は回を経るにつれ内容が長くなっているが、同時に作者の筆がどんどん遅くなっている。 2006年8月以降、本編は休止状態になっている。 (作者自身は続けるつもりらしい)

アニメとの関連

作中、各アニメの主人公3人の中でも、特に松田啓人が主人公として扱われているが、 これはリメイク前の連載が「デジモンテイマーズ」放映と同時期であったためである。 (「デジモンフロンティア」のキャラクターが登場しないのも同様の理由で、 「もしデジモンフロンティア放映時に本作品が連載されていれば、フロンティアのキャラクターも登場しただろう」と作者は公言している。) が、その啓人自体そんなに出番がある訳ではない。

なお、「デジモンテイマーズ」の最終回では啓人たちは各々のパートナーデジモンと別れているが、 この作品では最初から再会(あるいは最初から別れていなかった?)していることになっている。 どのような経緯で再会したかについては言及されていない。 そのため、完全なアニメの続編というよりはパラレルストーリー(映画「暴走デジモン特急」のような)である、という見方もできる。

世界観

本作は基本的にデジモンテイマーズの年表に基づき、「200X+1年」という年代設定が行われている。 また整合性を持たせるため啓人らと大輔らが同い年という設定になっている。 (ここから「デジモンアドベンチャー」「デジモンアドベンチャー02」と照らし合わせた場合、本作は2003年の出来事となる。 ただしパラレルワールドなので二つの世界での時間は別々の可能性もある)

作中ではあまり触れられていないが、それぞれの次元はリアルワールド・デジタルワールドを持っており、 デジモンに対する認知度や専門用語にも微妙に差異があるようだ。

あらすじ

デ・リーパーとの戦いから半年余り、夏休みを迎えた啓人たちの前に、突如謎の巨人が出現する。 巨人の名前がデジヴァイスに表示されたことから、この人物がデジモンに何らかの繋がりがあることを察知したものの、 彼による被害は徐々に広がっていき、やがてデジモンと人間、そして巨人の戦いが都心にて繰り広げられる。 そして啓人たちデジモンテイマーズは、デジタルワールドはおろか別次元にも関わる重大な陰謀へと巻き込まれていく。

登場人物

子供たちとパートナーデジモン(デジモンテイマーズ)

松田啓人(マツダ タカト)

デジモンテイマー。パートナーはギルモン。

ギルモン

啓人のパートナーデジモン。

李 健良(リー ジェンリャ)

デジモンテイマー。パートナーはテリアモン。

テリアモン

健良のパートナーデジモン。

牧野 留姫(マキノ ルキ)

デジモンテイマー。パートナーはレナモン。

レナモン

留姫のパートナーデジモン。

加藤樹莉(カトウ ジュリ)

デジモンテイマー。パートナーはレオモンであったが、現在はいない。

レオモン

樹莉のパートナーデジモン。既に死亡しており、名前のみの登場。

塩田博和(シオタ ヒロカズ)

デジモンテイマー。パートナーはガードロモン。

ガードロモン

博和のパートナーデジモン。

北川健太(キタガワ ケンタ)

デジモンテイマー。パートナーはマリンエンジェモン。

マリンエンジェモン

健太のパートナーデジモン。

李 小春(リー シウチョン)

デジモンテイマー。パートナーはロップモン。

ロップモン

小春のパートナーデジモン。

インプモン

成長期デジモン。アイ・マコというパートナーがいる。

クルモン

他のデジモンを進化させる力を持つデジモン。自身は進化できない。

子供たちとパートナーデジモン(デジモンアドベンチャー・デジモンアドベンチャー02)

本宮 大輔(モトミヤ ダイスケ)

選ばれし子供。パートナーはブイモン。陰謀により操られ、序盤は敵役として巨大化し暴れまわることになる。

ブイモン

大輔のパートナーデジモン。

井ノ上 京(イノウエ ミヤコ)

選ばれし子供。パートナーはホークモン。

ホークモン

京のパートナーデジモン。

火田 伊織(ヒダ イオリ)

選ばれし子供。パートナーはアルマジモン。

アルマジモン

伊織のパートナーデジモン。

高石 タケル(タカイシ タケル)

選ばれし子供。パートナーはパタモン。

パタモン

タケルのパートナーデジモン。

八神 ヒカリ(ヤガミ ヒカリ)

選ばれし子供。パートナーはテイルモン。

テイルモン

ヒカリのパートナーデジモン。

一乗寺 賢(イチジョウジ ケン)

選ばれし子供。パートナーはワームモン。

ワームモン

賢のパートナーデジモン。

八神 太一(ヤガミ タイチ)

選ばれし子供。パートナーはアグモン。

アグモン

太一のパートナーデジモン。

石田 ヤマト(イシダ ヤマト)

選ばれし子供。パートナーはガブモン。

ガブモン

ヤマトのパートナーデジモン。

武之内 空(タケノウチ ソラ)

選ばれし子供。パートナーはピヨモン。

ピヨモン

空のパートナーデジモン。

泉 光子郎(イズミ コウシロウ)

選ばれし子供。パートナーはテントモン。

テントモン

光子郎のパートナーデジモン。

太刀川 ミミ(タチカワ ミミ)

選ばれし子供。パートナーはパルモン。

パルモン

ミミのパートナーデジモン。

木戸 丈(キド ジョウ)

選ばれし子供。パートナーはゴマモン。

ゴマモン

丈のパートナーデジモン。

ジョーカモン軍

ジョーカモン

四聖獣抹殺とデジタルワールド支配を目論むデジモン。クローンデジモンを製造する技術を持つ。『邪神竜』復活を目指している。

メフィスモン

ジョーカモンに協力する謎のデジモン。

カオスドラモン

クローンデジモン。ブレイズ7・N-1。

ブラックインペリアルドラモン

クローンデジモン。ブレイズ7・N-2。

ディアボロモン

クローンデジモン。ブレイズ7・N-3。

デスモン

クローンデジモン。ブレイズ7・N-4。

オオクワモン

クローンデジモン。ブレイズ7・N-5。

パロットモン

クローンデジモン。ブレイズ7・N-6。

キングエテモン

クローンデジモン。ブレイズ7・N-7。

ベイン(スカルサタモン)

ジョーカモン軍総司令官。

四聖獣

チンロンモン

デジタルワールドの東方を守護する四聖獣。

スーツェーモン

デジタルワールドの南方を守護する四聖獣。

バイフーモン

デジタルワールドの西方を守護する四聖獣。

シェンウーモン

デジタルワールドの北方を守護する四聖獣。

リアルワールドにおける支援者

山木 満雄(ヤマキ ミツオ)

情報省ネットワーク管理局・ネット管制室長。33歳。

鳳 麗華(オオトリ レイカ)

情報省ネットワーク管理局・ネット管制室ヒュプノスのオペレータ。

小野寺 恵(オノデラ メグミ)

情報省ネットワーク管理局・ネット管制室ヒュプノスのオペレータ。麗華の後輩。

成田 隆次(ナリタ リュウジ)

陸上自衛隊二等陸佐。山木とは旧知の仲。結婚しており、妻と子の四人暮らし。33歳。

李 鎮宇(リー ジャンユー)

健良の父親。ワイルド・バンチの一員。

デジタルワールドにおける支援者

ゲンナイ

子供達を手助けするエージェント。本作では青年・老人両方の姿で登場。

ゴッドドラモン

オルガノ・ガード戦闘隊長。右目を失明している。

パンジャモン

オルガノ・ガード戦闘隊長。

ザンバモン

オルガノ・ガード戦闘隊長。

エビドラモン

オルガノ・ガード隊員。

ガオガモン

番外編のみ登場。オルガノ・ガード戦闘隊副官。

ヨウコモン

番外編のみ登場。オルガノ・ガード隊員。

その他

サクラ カズト

番外編のみ登場。本作より5年前にデジタルワールドに召喚された、選ばれし子供候補。

成田 沙羅(ナリタ サラ)

番外編のみ登場。成田隆次の長女。

ヴァル(ムゲンドラモン)

番外編のみ登場。別のデジタルワールドから光の柱に呑み込まれ、啓人たちの次元へ迷い込む。蒼竜の作品「我と、人間と」からの特別出演。

邪神竜

ジョーカモンが復活を狙うデジモン。強大な力を持つとされる。

外部リンク

最終更新:2009年04月27日 04:19