ゆとり忍者服部怨 ただいま参上

山を飛び 谷を越え
ダンゲロスまでやってきた
呼んでもないのにやってきた

どんよりまなこに へらず口
ぬるぬる脂の キモメンオタク
目にも止まらぬ手淫術(ハヤワザ)で
コけるズリセン 二十発

ござるござるよ 服部怨は
愉快な味方 忍者でござる ゆとりでござる

通う学び舎 希望崎
噂に名高い ダンゲロス
憎き番長グループに
下す鉄槌 正義の矢

ござるござるよ 服部怨の
近くの味方 死んだでござる 死んだでござる



【忍法ゆとり手裏剣の術 の巻】

「ややっ、あれはかがみ氏のゆとりガス。見事番長Gを煙に巻いてくれたでござるな」

そのチャンスを見逃す服部怨ではない。澱んだ眼がカッと見開かれ
精密コンピュータと呼ばれる彼の頭脳がフル回転した

「入射角15度、回転速度180rpmで打ち出すでござると・・・
温度20度での空気抵抗係数が・・・
手裏剣のジャイロ回転によって揚力が発生し・・・
むむむむむ!そして最後に円周率3をかけるでござる!
見えた!そこだ!!!」

「ぎゃーー」
服部の手裏剣は目の前のかがみに直撃した。
「どこ狙ってんだこのキモオタ野郎!」
味方陣営から罵声が飛ぶ。
「にんともかんとも。週休二日で練習した忍法でござったのに」
ところが、手裏剣は更に回転を増しかがみの体を突き破る。
「うぎゃああああああ」
かがみの断末魔をBGMに手裏剣はぐんぐん速度を増し、そのまま敵の脳天に突き刺さる。


誰も期待していなかった服部の活躍に、生徒会は沸きに沸いた。

「やったじゃねえか」ボカッ
「やるときはやるやつだと思ってたぜ」ドゴッ

「ちょ、いたっ、いたいでござる。いたいでござるよー。
 武器で殴るのはやめるでござるよー
 とほほほほ。こんなに手荒い祝福なら、もう活躍はこりごりでござる」


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