1974年、創立者・池田大作先生は記念すべき第一次訪中の折、北京に滞在していたジャーナリスト西園寺一晃氏と会談されました。

 会談の中で創立者は、「過去の不幸な歴史をふまえたうえで、これからの若い世代の誠意に基づいた交流を考えなくてはならない」と語られ、「(今、一番日中関係において重要なことは、)日中友好を担う青年と青年の交流が大事なんです」と話されました。

 そして具体的には、語学の必要性を訴えられ、少しでもまじめに中国語を学ぶ青年を増やしたいとの考えで、創立者自ら中国語弁論大会を発案されたのです。

 これを受けて、1974年10月27日、第一回中国語弁論大会が開催されました。

 創価大学の中国語弁論大会は、創価大学中国研究会の学生主催の弁論大会で、学生手づくりの大会として発展を続けています。
そして、日本においては「二大中国語弁論大会」の一つとして定着し、第二十回からは「創立者杯」大会となり、さらに日中友好の意義を深めています。

 弁論大会というと、語学力の競い合いになってしまいがちです。しかし創価大学中国研究会の弁論大会は、弁士は老若男女を問わず募集し、友好があります。また、何のためかという目標が明確であり、これからの日中友好を担う人材育成の場所、また日中友好への思いを共有する場所となっています。
最終更新:2012年10月18日 15:41