SF百科図鑑
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SF百科図鑑
ja
2006-05-08T13:39:10+09:00
1147063150
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ネビュラ賞リスト
https://w.atwiki.jp/brunner/pages/906.html
<p>1965<br>
【長 編】『デューン砂の惑星』Duneフランク・ハーバート<br>
【ノヴェラ】 He
WhoShapes(長編化『ドリーム・マスター』)ロジャー・ゼラズニイ<br>
【ノヴェラ】「唾の樹」 The
SalivaTreeブライアン・W・オールディス<br>
【中 編】「その顔はあまたの扉、その口はあまたの灯」The
Doors ofHis Face, the Lamps of His Mouthロジャー・ゼラズニイ<br>
【短 編】「「悔い改めよ、ハーレクイン!」とチクタクマンはいった」'Repent,Harlequin!'
Said the Ticktockman ハーラン・エリスン</p>
<p>1966<br>
【長 編】『バベル-17』Babel-17
サミュエル・R・ディレイニー<br>
【長 編】『アルジャーノンに花束を』 Flowers
forAlgernonダニエル・キイス <br>
【ノヴェラ】「最後の城」 The LastCastleジャック・ヴァンス
<br>
【中 編】 <a href="http://www7.atwiki.jp/brunner/pages/11.html">Call
Him Lord</a> ゴードン・R・ディクスン <br>
【短 編】「秘密の遊び場」The
SecretPlaceリチャード・マッケナ </p>
<p>1967<br>
【長 編】『アインシュタイン交点』EinsteinIntersectionサミュエル・R・ディレイニー<br>
【ノヴェラ】『この人を見よ』Behold
theManマイクル・ムアコック <br>
【中 編】「骨のダイスを転がそう」 Gonna Roll
theBonesフリッツ・ライバー <br>
【短 編】「然り、そしてゴモラ」Aye,
andGomorrahサミュエル・R・ディレイニー<br>
<br>
1968<br>
【長 編】『成長の儀式』Rite
ofPassageアレクセイ・パンシン <br>
【ノヴェラ】『竜の戦士』(第四部)Dragonriderアン・マキャフリイ <br>
【中 編】「世界の母」Mother in
theWorldリチャード・ウィルスン <br>
【短 編】「計画する人」(長編化『
2006-05-08T13:39:10+09:00
1147063150
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ユニコーン・タペストリィ Unicorn Tapestry スージー・マッキー・チャーナス
https://w.atwiki.jp/brunner/pages/904.html
<p>ユニコーン・タペストリィ Unicorn
Tapestry スージー・マッキー・チャーナス</p>
<p><br>
一</p>
<p>
「待って」フロリアは言った。「あなたの言いたいことは分かるわ。しばらくは新しい客はとらないことにしたのよ。でも私が話すまで待って──こんなこと信じないでしょうけど──まず電話をして、最初のアポを取って、それからあの男は自分の相談ごとを持ちこんできたの。『私は自分が吸血鬼だという妄想にとらわれてしまったようなんです』」<br>
「なんですって!」ルシールは面白そうに叫んだ。「電話でいきなりそんなことを?」<br>
「それでその、私は何とか、自信を取り戻すと、その男に言ったわ。明日初めて会う前までに、詳しいことを調べておきたいのでって」<br>
二人はクリニックのスタッフルームの外にある小さなテラスに座っていた。ウエストサイドの山の手にある家を改装した建物だ。フロリアは週に三日ここに勤めている。残る二日は、セントラルパーク南部にある自分のオフィスだ。そこでフロリアは、今回の患者のような個人客を診ている。ルシールはいつも大げさに反応する、フロリアの一番大事な仕事友達だ。フロリアのニュースが明らかに気に入ったようで、いすに座って熱心に身を乗り出し、コカコーラの瓶の底のような眼鏡ごしに目を見開いている。<br>
ルシールは言った。「その男は、自分が生き返った死体だと信じてると、あなたは思うのね?」<br>
眼下の道路の突き当たりで、二人の子供がスケボーに乗っているのがフロリアには見えた。そのそばにいる男は、五月の陽気だというのに、ウールのキャップと、重苦しいコートを着て、壁にもたれかかっている。今朝フロリアがクリニックに着いたときから、その男はそこにいた。もし死体が歩くなら、完全に生き返ることもないまま、あの男のように、ニューヨークを堂々と歩いている者もいるだろう。<br>
「どんな質問をするか、微妙なところまで詰めておかないと」フロリアは言った。<br>
「で、この〈吸血鬼〉さんは、どうやってあなたに回って来たの?」<br>
「その男は、北のほうの大学で働いているの。学生に教えたり、研究をしたり。そして、突然消えた──文字どおり、跡形もなく、消えたのよ。一ヵ月後、この町に現れた。大学の学長は私の知り合いで、男を私のところに送ってきた
2006-05-07T23:05:33+09:00
1147010733
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占領軍 Occupation Force フランク・ハーバート
https://w.atwiki.jp/brunner/pages/903.html
<p>占領軍 Occupation Force フランク・ハーバート</p>
<p>
男が目を覚ますまでには長い時間がかかった。どこかでどんどんとたたく音がしている。ヘンリー・A・レウェリン将軍は慌てて目を開けた。寝室のドアに誰かいるらしい。今度は声がする。「将軍殿──将軍殿──将軍殿」部下の斥候兵だ。<br>
「もういいワトキンス、目は覚めている」<br>
ノックの音はやんだ。<br>
将軍はベッドから脚をぶらぶらさせながら、目覚まし時計の蛍光文字盤を見た──二時二五分。いったい何事だ? 将軍はローブをするりと身につけた。背が高く血色のいい男だ──統合参謀本部長会議の議長である。<br>
将軍がドアを開けるとワトキンスは敬礼した。「将軍殿、大統領閣下が緊急閣議を招集なさいました」斥候は、全部の単語が同時に聞こえるほどの早口で告げ始めた。「エリー湖並の大きさの地球外宇宙船が、地球の周りを回って、攻撃準備を進めているようなのです」<br>
将軍がその言葉の意味を理解するのに一秒もかからなかった。鼻を鳴らす。<br>
〈パルプ・マガジンにでも載りそうな戯言だわい!〉と将軍は思った。<br>
「将軍殿」ワトキンスが言った、「ホワイトハウスまでお連れするための参謀部の車が、下で待機しています」<br>
「着替えるから、コーヒーを一杯淹れてくれ」将軍は言った。</p>
<p>***</p>
<p>
五ヶ国の代表、全閣僚、九人の上院議員と一四人の下院議員、更には、FBI機密業務部局及び全軍事担当部局の代表者たちが、この会議に参加していた。ホワイトハウスの避爆シェルターにある会議室が会場である──壁いちめんに本物に似せて作られた窓があって、その奥に写真がはめ込まれている。レウェリン将軍は樫の会議テーブルを間に挟んで大統領の真向かいの席だった。大統領が木槌をたたくと、会議室のざわめきはぴたっとやんだ。補佐官が立ち上がって、最初に状況説明を行った。<br>
午後八時頃、シカゴ大学の天文学者が飛行物体を目撃した。その飛行物体は、おおよそオリオン座の三ツ星の方角から飛来した。他の観測者に知らせたところ、その一人が政府に通報しようと提案したのだった。<br>
その宇宙船は信じられない速度で矢のように訪れ、地球を一時間半で周回するように軌道を変えた。その時点では既に肉眼で見えるほどになっ
2006-05-03T01:08:28+09:00
1146586108
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サターン・ゲーム The Saturn Game ポール・アンダースン
https://w.atwiki.jp/brunner/pages/901.html
<p>サターン・ゲーム The Saturn Game
ポール・アンダースン</p>
<p>1</p>
<p>
もしわたしたちが、何が起こったのかを理解し、未来に再びより悪い悲劇が起こるのを回避するために、何が大事かを理解するのなら、まずあらゆる非難を排除することから始めなければならない。あれは、誰の過失でもなかった。不合理な行動は一つもなかった。なぜなら、最終的な結末は誰にも予測できなかったし、事態の本質は手遅れになるまで理解できなかったからだ。あの悲劇を知り、それに立ち向かった人々が心の内外で発揮した根性こそ、もっと評価すべきものだ。悲劇の入口は現実の至る所に口を開けている、それが現実だ。そしてその向こう側の現実は、こちら側の現実と全く違うということも。時の化身クロノスが横切ったのはただの地獄ではない。人間の経験のとば口なのだ。<br>
──フランシス・L・ミナモト「土星の下の死・否定的観点」(アポロ大学通信、二〇五七年、ルナ、ライバーグ)</p>
<p>
「〈氷の市〉が地平線に見えてきたぞ」ケンドリックが言う。塔は青く輝いている。「ぼくのグリフィンは翼を広げて飛んでいる」その大きな虹色の輝く羽根に当たって、風がひゅうひゅう鳴る。マントは肩から後ろに舞い上がり、空気が首周りの鎖帷子をたたき、ケンドリックを寒気で包む。「ぼくは身を乗り出して、きみを目で探している」左手の槍で体のバランスを取る。ウェイランド・スミスが打ち込んだ鉄の兜が、月光を浴びて青白く光る。<br>
「ええ、グリフィンが見えるわ」リシアは言う。「高く遠く、中庭の壁の上に彗星のように浮かんでいる。わたしはもっとよく見るために、ポーチコの下から外に出たわ。門番がわたしを止めようとして、袖をつかんだけど、わたしは蜘蛛絹の布を破って外に駆け出した」妖精の城は彫刻の氷が溶けて蒸気に変わるように揺らめいている。情熱的にリシアは叫ぶ。「本当にあれはあなたなの、ダーリン?」<br>
「そこにとどまるんだ!」アルヴァーランが一万リーグ離れた神秘の洞窟から叫ぶ。「わたしの送るメッセージはこうだ。もしこいつが島のサー・ケンドリックだと王が疑えば、竜を使って襲わせるか、きみから救いのチャンスを奪うだろう。戻るのだ、マラノアの姫。そいつがただの鷹だと思い込んでいるふりをするのだ。きみの言葉に信念の魔法を授けよう」<br>
2006-05-02T20:20:34+09:00
1146568834
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マイクル・スワンウィック『グリュフォンの卵』ハヤカワ文庫SF
https://w.atwiki.jp/brunner/pages/900.html
<table cellspacing="0" cellpadding="0" width="100%" border="0">
<tbody>
<tr>
<td width="100%"><span class="postdetails"><nobr><font size="1">時間:
2006年4月22日(土) 23:22 題名:
マイクル・スワンウィック『グリュフォンの卵』ハヤカワ文庫SF</font></nobr></span></td>
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2006-04-22T23:15:30+09:00
1145715330
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二階堂黎人『吸血の家』講談社文庫
https://w.atwiki.jp/brunner/pages/899.html
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<tbody>
<tr>
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2006年4月21日(金) 23:02 題名:
二階堂黎人『吸血の家』講談社文庫</font></nobr></span></td>
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2006-04-21T22:58:29+09:00
1145627909
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初心者向けの魔法 Magic for Beginners ケリー・リンク
https://w.atwiki.jp/brunner/pages/898.html
<p>初心者向けの魔法 Magic for Beginners ケリー・リンク</p>
<p><br>
フォックスはテレビの女性キャラクターで、まだ死んでいない。だがすぐに死ぬだろう。フォックスは<ライブラリー>という番組のキャラだ。読者はこの番組を多分見たことはないだろうが、見ればよかったと思うに違いない。</p>
<p>***</p>
<p>
<ライブラリー>のあるエピソードで、ジェレミー・マースという十五歳の少年が、ヴァーモント州プランタジネットにある自宅の屋根に座っている。夜の八時で、明日は学校がある。ジェレミーと友人のエリザベスは、この一週間にわたって、担任教師のクリフが出してきた数学の問題に取り組みねばならない。だがそうせずに、二人はこっそり屋根の上に出る。そこは寒い。ふたりは、<X>が<Y>の平方根である場合に、<X>について知るべきすべてのことをまだ知らない。ふたりは<Y>についてすら知らない。だから、家の中に入るべきなのだ。<br>
だが、テレビではろくな番組をやっていないし、夜空はとってもきれいだ。二人はジャケットを着ている。暗闇の片隅の空が始まるあたりでは、山の上にまだ雪がある。家の周りの木立では、一部の動物が、小さく心配そうな音を立てる。「なぜ泣くの?
なぜ泣くの?」<br>
「あれは何?」エリザベスが言って、四角い配置の星座を指さす。<br>
「あれは<駐車場の建物>だよ」ジェレミーは言う。「そのすぐ隣が<大ショッピングモール>と<ちょい小さいショッピングモール>さ」<br>
「で、あれがオリオン座?
<バーゲン品漁りのオリオン>?」<br>
ジェレミーは夜空を見上げる。「いいや。オリオン座は向こうだ。それは<オーストリアのボディビルダー>だよ。その脚の下のほうを何となくくるんでいるように見えるのが、<恋する頭足動物>だ。<おなかぺっこぺこのタコ>だよ。あいつは、相手を食べていいやら、狂おしい八本足の愛を注いでいいやら決めかねているのさ。その神話は知っているだろう?」<br>
「もっちろん」エリザベスは言う。「カールは文句を言うかな、いっしょに勉強しようと誘わなかったって?」<br>
2006-04-21T02:06:17+09:00
1145552777
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ブログ/2006年04月19日
https://w.atwiki.jp/brunner/pages/897.html
-[[ブログ/2006年04月19日/翻訳中]]
#blognavi
2006-04-19T22:27:03+09:00
1145453223
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北野勇作『昔、火星のあった場所』徳間デュアル文庫
https://w.atwiki.jp/brunner/pages/895.html
<table cellspacing="0" cellpadding="0" width="100%" border="0">
<tbody>
<tr>
<td width="100%"><span class="postdetails"><nobr><font size="1">時間:
2006年4月17日(月) 04:15 題名:
北野勇作『昔、火星のあった場所』徳間デュアル文庫</font></nobr></span></td>
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2006-04-17T04:10:32+09:00
1145214632
-
小池真理子『恋』新潮文庫
https://w.atwiki.jp/brunner/pages/894.html
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<tr>
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2006年4月14日(金) 20:20 題名:
小池真理子『恋』新潮文庫</font></nobr></span></td>
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2006-04-14T20:34:28+09:00
1145014468