2006年01月16日
ケイト・ウィルヘルム『クルーイストン実験』サンリオSF文庫
すっげーつまらんかった。つうか、これSF? 何か変な新薬実験をしてはいるけど、動物が狂ったりするだけで、メインの話は科学者夫婦の葛藤と、新薬の人体実験のネタをからめただけ。これ、別にSFである必要ねえだろ。巻末で解説者が必死に褒めようとしているけどお世辞にも面白くはないよ。作者はあれこれと小難しいこと考えて小説を書こうとしているようだけど、出来たものが面白くなければ読んでもらえないだろ。どんなに高尚なこと考えても理解されないんじゃ無駄じゃん。読者が馬鹿だからいけないというのは簡単だが、本書の場合はあまりにも読者のレベルを高く要求しすぎているよ。100人中の一人いるかいないか分からないほどのレベル。偏差値でいうと75以上か。そんな鼻持ちならない小説、世間から爪弾きされて当然だ。知ったことか、頭のいいやつだけでつるんでろって感じ。
テーマ性 ★★★
奇想性 ─
物語性 ─
一般性 ★
平均 1
文体 ★
意外な結末★
感情移入 ★
主観評価 1/2(9/50)