SF百科図鑑 アーシュラ・K・ルグィン「孤独」


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2001年

9/9
ルグイン「孤独」★★★★★
ハイニッシュ宇宙もの中編。異種族間のコミュニケーションを扱うというテーマは「闇の左手」等のアプローチと全く変わっていない。これを進歩がないととるか、確信犯的なテーマ追究とみるかは人それぞれだろう。本編のユニークさはそのお馴染みのテーマを、「異種族と同化し、異種族の観点から一人前の女性として成熟するまでの娘の成長物語」という観点から、家族の絆の問題とからめて描き出した点にある。またこの娘が同化していく異星文明の設定もユニーク。特に面白いのはセックスの取扱い。80年代以後のルグインはセックスを正面切って扱うようになっているところに面白さがあるが、この作品でも満喫できる。女が男あさりの旅に出るとか、近所の男の村に行って手ごろな男にセックスしてもらうとかいう設定は爆笑もの。