SF百科図鑑 ブルース・スターリング「美と崇高」★★★★


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2001年

7/22
スターリング「美と崇高」★★★★
スチームパンク的な未来小説。テクノロジーの進歩が価値観の変革をもたらし「美と崇高」が価値基準となっている。コンピュータを搭載しない人力飛行機の開発を目指す人々と、それをめぐる2つの三角関係の話を古風な書簡体で綴る凝った作品になっている。技巧的な思弁小説だ。サイバーパンク運動の先陣を切っていた時期の作品にしてはギブスンらと一見作風が違い過ぎるが、SFアイデアを普通のものとして背景に沈め、それによって変革した「後の」人々の当たり前の意識を普通小説的に書くという点では、まさに運動の実践といえる。個人的には最近の「タクラマカン」に入っている作品群よりもこのころの作品の方が好きだ。思弁性という点ではまさっていると思う。

「クロノクロス」を購入して少しすすめる。浜辺でパラレルワールドに飛ばされ、うろついているうちに仲間が増え、そのうちの一人が悪魔に噛まれて倒れたので、薬を探しに前の世界に戻ろうとしているところまで。どうやったら戻れるのか全然わからん。謎の手がかりが結構少ないのもFFなんかと似てるなあ。使っていないキーアイテムも結構あるし。