SF百科図鑑 アイザック・アシモフ『黄金~ゴールド~』


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2001年

6/20
アシモフ「ゴールド」★★★★★
「聖者の行進」のようなものを想像していたら、面白くて一気に読み終えてしまいました。残り物の寄せ集めにもかかわらずこれだけ面白いのは、晩年になって小説の腕が熟練したことと、後半のアシモフ誌エディトリアルが最近のSF情勢を踏まえており内容自体興味深いためでしょう。
小説部分は、短編とショートショートが交互に収録されています。「聖者の行進」のショートショートはひどかったが、同じだじゃれでもこちらのほうはだいぶうまくなっているので、あまり腹が立ちません。
「キャル」★★★★1/2
ロボットもの最高作の一つでしょう。キャルが書く作中作が抜群に面白い(笑)。ラストはやや紋切りかな?
「左から右」★★★
わはははは。だじゃれです。ネタがロバート・L・フォワードというだけで笑える。こういうくだらないネタを小説にしてしまうこと自体がギャグです。
「フラストレーション」★★★
どうってことない風刺ショートショートですが、特に貶すほどでもありません。しょせん、ショートショートですから。
「幻覚」★★★★
かなり面白かった。この手の異星生命体については他にもネタがあったが、これだけうまく書ければ文句はない。
「不安定性」★★★
アイデア勝負のショートショート。まあこんなもんでしょう。
「アレクサンダー神王」★★★1/2
かなり面白かったが、このおちはフレドリック・ブラウンの「回答」と似ていますね。
「谷の中」★★★
ショートショート。普通です。
「さよなら、地球」★★★
同上。
「たたかいの歌」★★★
ぎゃはははは。またもだじゃれものです。好きですなあ、アシモフも。
「フェグフートと法廷」★★★
これもだじゃれ。ここまで徹底しているとかえって潔いなあ。
「許し難い過失」★★★★1/2
わはははは、面白かった。こんなワープロ欲しいなあ。語り手のキャラがユーモラスでおかしい。
「おとうと」★★★★1/2
これも面白かった。オールディスの「スーパートイズ」とネタかぶってますけど。
「宇宙の愛国者」★★★
やや詰めが甘い? ま、ショートショートなので。
「チッパーの微笑」★★★1/2
まあまあ楽しめた。
「ゴールド」★★★★1/2
晩年になって小説書きがうまくなったのがわかる一編。自作「神々自身」批評的な内容のため半点引いたが、エンディングが実に巧い。
後半のエッセイ部分★★★★★
やっぱりアシモフは文体も理知的でユーモアがあるので、御三家の中ではいちばん好きだなあ(初期ファウンデーション以外なら)。短編は全部読んでみたいですね。

さて、次は「スノウクラッシュ」とアンソロジー「ハッカー」の予定。