SF百科図鑑
ジョージ・R・R・マーティン「ナイトフライヤー」
最終更新:
匿名ユーザー
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2000年
12.27
マーティン「ナイトフライヤー」★★★★
まあまあだね。いろんなアイデアをぶち込んであるけど(テレキネシスで宇宙を航行する生命体、船のコンピュータに入り込んでテレキネシスを使う意識等)どれも甘い。また、ホラー色が極めて濃い。それなりに面白いが、いささか紋切り型の感じがする。やはり、マーティンは早熟作家なのか、初期の名作(これは認める)「ライアへの賛歌」を超える作品にいまだお目にかかったことがない。思弁性も乏しく、本作を読んでももともとホラー作家の資質だったのではという印象がある。SFマガジンに載った作品も、読者賞の投票では上位に入っていたけど、はっきりいっていまいちだったし。
なお、短編集版は雑誌掲載版に加筆されているので読み比べるのも一興。