SF百科図鑑
クリフォード・シマック「踊る鹿の洞窟」
最終更新:
匿名ユーザー
2000年
12/24
SFMから、
シマック「踊る鹿の洞窟」★★★★1/2
80年代にシマックが受賞するとは! とそれだけでも凄いことだが、この作品は、アイデア自体は単純で何のひねりもないながら、円熟の境に入ったシマックの渋い語り口が作品に奥行きを与えて、印象深い佳作に仕上がっている。初心者向きの分かりやすい作品でもあり、河出文庫アンソロジーあたりに入れてほしい作品だな。ヒューゴー/ネビュラ賞受賞というのは、作品そのものだけでなく作者への功労賞的意味合いもあったとは思うが。単発短編では、やはり「大きな前庭」とかその前後の作品の方が出来がいいと思うし。
さあて、次は何を読もう。
後は、80年代は、
(長篇)
雪の女王/ダウンビロウステーション/ニューロマンサー/ファウンデーションの彼方に/知性化戦争/サイティーン
と重厚な大作路線、シリーズものがほとんど全部。
(短編)
ドルセイの決断/巡礼の道(マントと杖の長篇化)/土星ゲーム/失われた時間の勇士/フェルミと冬/奥地のギルガメシュ/永久凍土/目には目を/最後のウィネバゴ(再読)/キリンヤガ/喪の山/兵士がひとりまたひとり/オッパイ
となるが、
目には目を/土星ゲーム/兵士がひとりまたひとり/オッパイ
が未入手。
長篇は、とりあえず知性化戦争か、ニューロマンサーだが、ニューロマンサーが先かな(この作品をまだ読んでいないというのはヤバいし)。よし、ブックカバーをつけよう。んーでも、知性化戦争も早く読みたい。迷う!
短編部門は、順序からいうとディクスンからかな、しかし、マントと杖は実質、長篇だ! ただ、いま読みかけのシルヴァーバーグを読むのが先だろう。
というわけで、
「地獄の反逆者」
と
「知性化戦争」または「ニューロマンサー」
を平行して読む感じだろう。
1月中に80年代を終らせないと、SFM3月号に間に合わないぞ、90年代!
ちなみにディクスン「巡礼者の道」とSFアンソロジー(火星のオデッセイが入っている)等入手。