SF百科図鑑 ラリイ・ニーヴン『リングワールド』ハヤカワ文庫SF


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2000年

9/13

「リングワールド」も面白い! 今読むと、ニーヴンの人物描写の下手さには呆れ返るが(はまってたのは中学の頃だから当時は平気だった)、ネタがこれだけ面白いと目をつぶっていられる。それにしても、文学作品としてはひどい、確かに。人間が漫画的で、人間性の理解が根本的に欠けているといわれてもしょうがないな、こりゃ。というか、描こうとしてないんだろうね。それにセックスシーンが(200歳のじいさんと20歳の小娘(笑))やたら多く、体位まで書いている割には全然エッチっぽくないし(ほとんど体操の描写のよう。これじゃヌけません、というかヌく気もないけど(笑))、そもそもストーリーと何の関係もなく必然性がない。まあ、こういうくだらない無意味な描写が多い分、途中気軽に読み飛ばして早読みができるんだけど。
そういう欠点に目をつぶっても、メインのアイデア、ネタがいかにもSFならでは!のバカネタなので、ついつい読まされてしまう。よく考えると論理的におかしかったりいい加減な部分も多々ありそうだけど、そのへんもひっくるめて、えいやっとでかいアイデアにまとめてしまうのは、それはそれで一つの才能だろう。この巨大な構築物の(それも半端じゃねえよ)幻想世界にしばらく遊ばせてもらおうっと。やっとリングワールド人が出てきたし、今から面白くなるとこ。

ところで、ローカスオンラインによれば、バラードとルグインのSF長編新作が出たらしい。バラードは近未来都市を舞台にした「SF」ですって。最近、文体がジャーナリスティックといってもいいぐらいにリアル指向になってきており(「殺す」とかもネタはSFなんだけど、文体があれなので全然そんな感じがしない)、まっとうな「SF」長編はあまりなかったので、読みたいぞ。また、ルグィンは、久々の「ハイン連作」長編! 確か「所有せざる人々」以来じゃないのハインもの長編は。「マラフレナ」「オールウェイズカミングホーム」は独立作品でファンタジー色が強いし。長編自体、「テハヌー/ゲド戦記最後の書」以来だというから、いよいよ女王(というか皇太后というか(笑))復活ですかね。さて、中身はどうなんだろう。70年代の水準を保っていれば、当然、来年のヒューゴー/ネビュラは独占? 今年は他にこれといった対抗馬はなさそうだし・・・。あれ、ウィリスの例のシリーズの続編とか出てなかったよね? ビジョルドも最近は次点ぐらいにとどまることが多くなったし。

そうそう、アシモフ誌オンラインで半年分サブスクライブしたぞ。
股、今日は古本屋で「火星転移下」「タイムシップ上下」「リプレイ」ゲット。「愛死」「太陽の王と月の」は値づけ高めだったのでパスしたけど。

9/15
ふぅー、びびったぜ! パソコン、電源入らないんだもん! ほっといたら突然入るようになるし。あぶねー。やっぱりもう、寿命だな。まめにバックアップとっとかないと。

「リングワールド」★★★★★おもちろかった。ニーヴンのよいところは通俗的な物語づくりの巧さと、スケールの大きな天文学的アイデアの配合というところにあるが、この作品も強烈なスケールのアイデアと波乱万丈の物語のわかりやすくて俗っぽい展開が絶妙にまとまって最高の効果をあげている。是が非でも続編を読みたい気にさせる。