SF百科図鑑

フィリップ・K・ディック『去年を待ちながら』創元SF文庫

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匿名ユーザー

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1999年

8/5
すんげえきつい。朝がつらいんだよねえ。夜は帰るとグロッキーで目が覚めたら翌朝のパターン。
でもしっかりディック「去年を待ちながら」読み終えてたりするんだよねえ。
地味目だけどなかなかの佳作じゃないっすか。「スキャナー」「流れよ我が涙」にも通ずる泣かせ系。泣いてないけど。
荒唐無稽なパルフSFに、かみさんとの愛憎模様を克明に綴った人間ドラマをからませ、しかも、後者がメインになっているなんて(普通は後者が付け足し)、ディックにしかできない芸当だ。
そして、泣かせの台詞を吐くのが自動運転タクシーだったり、カート(台詞じゃないけど)だったりするというのも素敵。リーグ星人もチャーミングだし。
いやあ、楽しませてもらいました。

次もディック。(他にもいっぱい読んでないのが控えてるんだけど。)「ジョーンズの世界」か「いたずらの問題」にするつもり。後は「シミュラクラ」「あなたを合成します」を買ってと。「ブラッドマネー博士」は、ぜひ早く入手したい(とりあえず、原書か?)。後は「怒りの神」「銀河の壷直し」入手して、翻訳ものはパーフェクトだ。
とりあえず、宮部みゆきさんが解説で誉めている、「いたずらの問題」にしよう(世評は低いけどディックは失敗作も面白いからな)。

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