SF百科図鑑 ルーシャス・シェパード「宇宙船乗りフジツボのビル」


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2000年

3/29
「クルミ割り革命」ケイガン読み終える。怪作だがなかなか面白かった。<喜びの星>に駐在する外交官が贈答用に作った<喜び星人>型のクルミ割り人形が革命(結局政権は交代しないので、革命というほどではないが)を引き起こすドタバタコメディ。異文化同士のコミュニケーションをテーマにしてはいるが、思い切りばかばかしく書いてあるので、あまり深く考えず最後まで読める。
次はルーシャスシェパード「宇宙船乗りフジツボのビル」。いつものシェパード節で、やたらもったいぶった装飾過多の長文で始まる。まだ、その長文を読み終えたばかりで話の中身に入っていないので、ストーリーは全く分からない(笑)。とっとと内容に入ってくれ、頼むから。

2001年

6/7

シェパード「宇宙船乗りフジツボのビル」★★
しかし、ほんとに退屈な小説を書くやつだよねー、こいつは。まだ全部読み終わっていないけど全部読む前に評価しても差し支えあるまい。文学的? ただ冗長なだけじゃん。人生についてのだらだらとした長広舌が、「考えさせられる」とかいう馬鹿がいるけど、人生を考えたけりゃ普通の純文学の方が面白いに決まってるじゃん。何を求めてSFを読んでいるの?と罵らずにはいられない。最低。シェパード、大嫌いです。多分SF作家の中でいちばん嫌いかも。面白いと思ったことは一度もないし、凄いと思ったことも一度もありません。はっきりいって何がそんなにいいのか、全く分かりません。ロビンスンと同じぐらい嫌いかも。「ニューヒューゴー」で少し読んで投げ出したけど、英語で読んで面白くないものは翻訳を読んでも面白くない。とにかく、智恵おくれっぽい「ビル」とそれをかばう「おれ」、陰気で腹黒そうなサブキャラたち、と多彩で人間が描けてるぶってるけど、人物設定は純文学的というには躊躇するような陳腐さだし、「ビル」とのだらだらしたどうでもいいエピソードの積み重ねがとにかく腹立たしいほどくどい。この程度で「文学的」とかいうならよほど普通のSFの文学的レベルが低いということだ。つまり「文学的」という観点からするともはや絶望するぐらいの低レベルなんだから、そんな価値基準最初っから捨てろっつぅの。ほんとに、よくもまあこんなつまらない代物を、傑作とかいって祀り上げる気になるよねえ。
最後まで読んだけど、最後まで退屈だった。ほんっとに最悪、正真正銘の駄作。間違いなく、90年代受賞作のワーストだ。最後の方、たまらず斜め読みで済ませました。懲り懲り、二度とこいつが受賞しませんように。バカ、タコ、クズ。とっとと「文学の作家」に転身してくれっつぅの。

こうしてみてくると、ぼくの嫌いな小説の大半は、「人間ドラマ」が中心に来るアイデアが陳腐でディテールにこだわった作品、という共通項があることが分かった。ゴミ、ゴミ、ゴミ。とっにかっくつまらない。そんなものSFでなくても読めるじゃん。というか、毎日の生活でうんざりしているのに何で小説の中でまでそんなものにつきあわされなければならないの? という感じである。