SF百科図鑑 クリフォード・シマック『大きな前庭』ハヤカワ文庫SF


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2000年

6/16
「高い城の男」読了、シマック「大きな前庭」に入るが、シマック短編最高! こんなに面白い作家だったとは。「都市」だけ読んで詩情豊かな作品を書く人としか思っていなかったけど、ユーモアのセンスが最高。滑稽で可愛らしいエイリアン、突拍子なくわかりやすいセンスオブワンダーに溢れたアイデア。SFのお手本のような作品ばかり。テイストが藤子不二夫に似てる。「大きな前庭」なんて、多分「どこでもドア」はこの作品の真似なんじゃないのというぐらい、藤子っぽい。いやあ、期待してなかっただけに嬉しい発見でした。
前後するが、「高い城」はディックには珍しく細部まで綿密に書き込まれ、破綻がない。相変わらず多数の登場人物の視点から交互に語られる多視点型作品なのだが、個々の登場人物の感情の動きまで普通小説的に書き込んであり、重厚な読みごたえ。結局、ラストまでSF的飛躍なく、最後はジュリアナと「高い城の男」の対話で締めくくり、小説として良くまとまっている。しかし、この終り方は綺麗だが、続編が読みたいぞ、これで終りはあんまりだと言う気もする。誰か同じ設定で続編を書かないか。
マッチボックス20「マッドシーズン」購入。

6/17
競馬、皇太后逝去のため、中止。というか月曜に振替えとなった。ノボエイコウオーが出る予定だったので買うつもりだったが、月曜に買おう。
(略)

で、「大きな前庭」読了。いいですねえシマック。切れ味はないけど、分りやすいアイデアとユーモアが絶妙にマッチして、安心して読める。これだけ堅実な作家、最近はいないね。
続いて「心の鏡」は「アルジャーノン」だけ読む。中学生のときに長編版は読んでおり、中編版はまだだったので。だいぶ読後感が違うなあ。作品全体の構造がシンプルなだけよく見えて、結構冷静に読めた。感傷的な作品と言うイメージがあったけど、今読んでみると、結構硬質のアイデアに支えられた切れ味鋭いSF作品だと言うことが分かった。
ただ、作家としてはあまり食指を動かされるタイプではないので、他の収録作を読もうという気にはならないから、後回しにしよう。

で、中短編の読みが結構たまっているのだが、「地獄行列車」「長い旅路」の2編が未入手なので、まず手に入れる必要がある。前者はSFマガジン復刻版に収録されているので、これを入手。後者は単行本未収録ゆえ(ヒューゴー2は絶版で入手困難)、SFMバックナンバーしかない。
長編の今後の予定は、
「中継ステーション」?「放浪惑星」?「わが名はコンラッド」
早くゼラズニイまで辿り着きたいぜ。

*****

2ちゃんねる

26 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/15 20:55


>>24
シマック良いッス。

「大きな前庭」クリフォード・シマック
日本版オリジナル短編集第1弾。あまり指摘されたことはないが、
シマックの世界は藤子F不二雄の描く世界と通ずるものがある。
特にこの短編集は、表題作の「どこでもドア」を思わせるアイデアと
チャーミングなエイリアンの登場するユーモラスな世界は藤子世界に
近い。表題作以外にも高水準で藤子チックで、何より親しみ易く
分かりやすい作品群が揃っている。
シマックほどSF初心者に勧め易い作品はない。もっと再評価すべき
作家だと思う。

10/10点
27 名前: 26 02/04/16 22:03
ちなみに「都市」10点、「中継ステーション」9点。

SFMに載ったヒューゴー/ネビュラ受賞作の
「踊る鹿の洞窟」9点。
摩訶不思議な話で両賞受賞はうなずける。
ちょっと地味な話だが。