SF百科図鑑 アン・マキャフリイ『竜の戦士』ハヤカワ文庫SF


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2000年

7/24
マキャフリイ「竜の戦士」前半読み終える。確かに面白い。人気があるのは分かるし、ヒューゴー賞を取ったのもわかる。しかし、これ、SFなのか? お固いアナログにいきなりこれが載ったとき、新鮮に見えたであろうことは想像に難くない。しかし、これが他の正統派SFを退けて賞まで取ってしまったとなると、問題である。次の「竜の探索」もヒューゴー、ネビュラ両賞の候補になり、危うく長編賞までさらわれるところだった。そういう危惧感が、3作目「白い竜」へのガンダルフ賞授与(ヒューゴー賞ファンタジー部門)という流れに表れたのではなかろうか。マキャフリイのこのシリーズ、その後のサイエンス・ファンタジイ隆盛の先駆けとなった歴史的意義は評価すべきだが、ファンの裾野を広げジャンルの大衆化に一役買った反面、コアなファンのSF離れ=ジャンルの空洞化のきっかけを作ったというマイナスの面もあったことを忘れるべきではないだろう。
とはいえ、(思弁性は皆無にせよ)キャラのハートウォーミングな描写、竜の可愛さなど、エンタテインメントとしては出色の出来なので、いちおうアダルト向け3冊ぐらいは読もうと思う。

(略)にて、ついに、ディレーニ「時は準宝石の螺旋のように」を、満を持して、3000円で購入。ううー早く読みたい。表紙も各短編の題名も文体も、全部かっこいい! ディレーニはやっぱり、未訳も含めて全部読まないとやばいよな。逆に「トリトーン」「ダルグレン」「ネヴェリヨン」とか読みこなしてたら超かっこいい。やっぱり人間、上を目指さないと(笑)。
後は「危険なヴィジョン1」だな。これにファーマー「紫年金の放蕩者たち」が入っているので。この本、いちおう持っていたんだけど、実家に送ったつもりでこないだ帰省したとき探したらなくてショックだった。部屋のどこかに紛れていないのであれば、捨てちゃったってことなんだろうな(涙)。今の古本屋の相場が3000円から3500円。噫、復刊してくれ!

7/25
「竜の戦士」面白かった。後半、時間SFになってもうたがな(笑)。後半部分でようやく、薄味ではあるがSFとしての面目を保ってくれた(もっとも、タイムパラドックスの問題に深入りして物語の面白さをそぐような野暮はせず、御都合主義ともいえるけどあたりさわりのない扱いで終始している)。とにかく、いろんな意見はあろうが話として面白いことは否定のしようがないので、★★★★★とせざるを得ない。後半徹夜で読み終えてしまったもの。後はシリーズ続編でこのテンションを保ちえているかどうかだな。二作目以降今いちというパターンは結構あるからな。