SF百科図鑑 John Sladek "Tik-Tok"


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■2004/03/19 (金) 22:50:40チクタク 面白かった!

今まで読んだロボットSFの中では間違いなく1位だな。
とにかくキャラ立ちが最高。
アシモフが十年一日のごとく「人間になりたいロボット」ばかり書き続け、そのまま昇天したのを尻目に、スラデックはそれを軽く凌駕して、「好むと好まざるとに関わらず人間っぽくならざるを得なかったロボット」の独白を綴り出してみせる。
結局、この、色んな「狂ったご主人」に弄ばれた挙げ句に否応なくアシモフ回路が壊れ、自由意思を持つに至った主人公の、「自由を試すため」の、自由の象徴である「犯罪の実験」の数々は、逆説的に人間そのものであって、全てが発覚し「副大統領になり損ねた」後になっても、国民の人気はかえっていや増し、その無罪放免を願う声が全米を席巻するのである。
こんなすばらしい名作が、何で未だに訳されていないのかと、小一時間問いつめたい。

■2004/03/19 (金) 07:48:45チクタク

全身がずだ袋のように疲弊する奇病で、昨日も少ししか読めず。
でもこの小説面白い。もったいなくて丁寧に読みたいというのもちょっとある。
過去?チクタク、サムズソウルシティという中古ロボット屋で売りに出される
現在?チクタク、大量毒殺と放火の実験を敢行。毒殺はオーナーに罪をなすり付ける。チクタクは火で焼けた顔を取り替えてもらう。ロボットに市民権を与える憲法改正案が通過し、コード総督はチクタクに副大統領にならないかと持ちかける。選挙(州議?)でチクタクは相手候補を殺害し、当選したフォード・マクスウェルのラニングメイトに選ばれる。
チクタクの絵の偽作騒ぎが起こったことでワイオミング州知事に呼ばれ説教されるが切り抜ける。次に、経営する肥料工場がゴミ捨て場(死体捨て場)にされたと報告を受けもっと工場を増やせといわれる。
あと3章

■2004/03/17 (水) 23:46:08チクタクもう少し

主人公の悪徳ロボットは、「オズの魔法使い」に出てくるロボットから名前をとっている。
過去パートでは、火星行き宇宙船が保険金詐欺のためのもの(実は地球上の砂漠に停止中)であったことが暴かれ、脱出する。その後チクタクは競売でヘッケル医師に売られる。看護ロボットのバトンズとともに手伝う。タキオン教の教祖ハム卿入院、全身壊疽で切除と人工臓器取り付け繰り返す(バトンズの部品使用)。だが最終的に失敗、頭が爆発し、医師は教団から提訴され落ちぶれる。チクタクはまた中古ロボットとして売りに出される。
現在パートでは、チクタクが「ロボットに賃金」協会などを通じて政治力を伸ばし、ドラマなどを撮影する一方、悪事の実験を繰り返す。ニクソン公園でかつて火星行き宇宙船ハイジャック犯人のスマイリングジャックを殺害。「ヨブ作戦」では対象に定めたオースティン一族9人を主人を除き皆殺しにする。シビラとともにスチュードベイカー家を訪れ(スチュードベイカーはアンチロボット運動家になっている)、拒否されるやガレージでシビラ殺害、止めに入った初恋相手ロボットガムドロップと再会するも、発火するや見捨てて逃走。
あと34ページ。

■2004/03/14 (日) 17:27:26チクタク凄い

廃品ロボットの河畔の捨て場で軍用ロボットに爆弾を作らせたチクタクは、パシフィックエアの航空機爆破に成功し、807人を死亡させる。また、店で買ったナイフで、「ロボットにも賃金を」のビラ配りをしていた男の心臓をひと突きで殺害。
カットバック式に挿入される生い立ちでは、2人目の主人である退役軍人が、経営するレストランの食中毒事件で摘発され、発狂し自殺。チクタクは再び売り飛ばされる。アーノット裁判官。競売係によると前よりもひどい主人らしい。
アトリエを政府の女大臣が訪ねてきて、大統領のコレクションに加えたいと申し出る。

強烈なピカレスクロボットSFだ。

■2004/03/17 (水) 00:52:58チクタクは凄いっす

遂に集団で窃盗強盗をやり始めたよ。
本格的ピカレスクになってきた。わくわく。
悪徳の栄えって感じっすね。

「黒い仏」もぼちぼち面白い。何と言っても読みやすいし。

■2004/03/16 (火) 08:27:11チクタク中断

平日はきついね。
過去:火星かどこかに送られる宇宙船でハイジャックに遭う。連れは殺害されるが自分は機転で切り抜ける。
現在:ハイジャック犯人と再会、拉致されるが解放される。「ロボットに賃金」協会の連中から会社設立を持ちかけられる。チクタクは法的には所有できないが唯一の社員となり実質的オーナーになるという話。

「黒い仏」を電車で呼んでいるが面白い。何と言うか感性や趣味が自分に近い。年が近いからか。

■2004/03/14 (日) 23:01:23チクタク面白いぞ

チクタク、「ロボットに賃金を」団体に招かれ、いよいよ政治に手を染める。団体メンバーからは、「ロボットにも人権や財産権を認める法改正を」とそそのかされる。
回想シーンでは、気違い裁判官に殺されかけた後、牧師に保護され、その助手を務めるが、牧師が熱狂的女性信者に殺害される。

■2004/03/14 (日) 14:49:16 チクタクおもしれえ

初に金持ちの家に買われたチクタクだったが、他のロボットと結婚式を挙げた後、主人が倒産し、軍人に売られる。その後にスチュードベイカーに買われたという次第である。汚いものをきれいにしたいという基本原理が、隣家の娘の殺害などに結びついているようだ。チクタクは、著名な画商に才能を認められ、専用のスタジオを手に入れる。そして絵を売った金でスチュードベイカーに代わりのロボットを買わせ、画家としての地位を確立してゆく。
当の犯人であるチクタク自身が自己の半生における「実験」の数々を語りながら、自己の逸脱の動機を探究する、一種の「ホワイダニット」の本格ミステリとして読める。傑作の予感がする。

■2004/03/13 (土) 13:06:17「チクタク」が面白い。

ロボット工学の3原則がいかに破られるかを描くピカレスク小説らしい。冒頭から、隣家の少女が失踪し、謎の提示がある。本格ミステリな予感。お掃除大好きの高性能ロボット「チクタク」が何をしでかすのか? 今日明日読み終える。
何しろ普通のミステリも書いていて、ミステリとの境界作家スラデックである。無茶楽しみだ。

■2004/03/10 (水) 02:08:41ジョン・スラデック「チックタック」

悪徳ロボット小説らしい。読み始めた。

並行して読んでるのは竹本健治「囲碁殺人事件」
あんまりそそられないんだけど、薄いので。

世界SF全集も読まないと。

全然関係ないけど、ふと思いついた。
お金というのは自由を確保するために必要であり、かつ、自由を確保するのに必要なだけあれば足りるのに、それが自己目的化して、無意味に自由を犠牲にするのが人の世の常。
人生において、最も価値高きものは自由。その他の疑似価値(富、名誉、地位、安定etc&&)はすべてイリュージョンにすぎず、一見価値であるかのように錯覚するが、実はそれ自体に価値はない。全ては、自由のための手段にすぎない。
そして、人生はあまりに短い。1分1秒が全て取り返しのつかない価値を持つ。
本末転倒せず、原点に帰り、自己の欲望を正確に見定めねば、と思う今日この頃。欲望のために無駄なことは削ること。誰も他人の人生に責任を取れないのだから。