SF百科図鑑 谺健二「赫い月照」


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■2004/03/08 (月) 04:50:26 赫い月照

また一気読みしてしまった。おいおい、もう朝だよ。

とてつもない傑作である。10年に一度の傑作だろう。ドグラマグラも虚無への供物もウロボロスの偽書も全部取り込んでいる。その意味では超えてるといえる。
真に思弁的な作品を読んだとき必ずそうであるように、脳細胞が隅々までキンキンと冴え渡って眠れない。
しかも、この作品で、旧作の重要なキャラクターを死なせてしまった。この人物の命と引き換えにでも、この作品のテーマを生かしたかったのであろう。
これだけ凄いものを書いてしまって、この後大丈夫なの?と心配になるぐらいの総力戦の作品である。(しかし次の「星の牢獄」はまた趣向を変えた、大トリックの大傑作だったから杞憂か)
これまで「殉霊」が最高作だと思っていたが、本作は「殉霊」のテーマの裏返しであり、かつ、密度、重厚度において格段にバージョンアップしており、やはり、本作が最高傑作と認めざるを得ない。実在の事件と本格ミステリ要素の融和も必然性があり、完璧である。またラスト付近の重要なエピソードはさりげなく、痛烈な警察批判となっており、社会派作品としても一級だ。
こういった格の違う作品を見てしまうと、他の「本格ミステリ」作家の格作品の殆どは、どれも子供のままごと程度に見えてしまう。
本作に内容については、あまり多くを語りたくない。真に衝撃的な作品が全てそうであるように。

■2004/03/07 (日) 19:20:21 谺健二「赫い月照」その1

満を持して読み始めるも、体調不良で200ページまで。
震災ノイローゼの男が書いている小説もどきの作中作と現実がリンクし始め、いよいよ面白くなってきたが、喉が痛くかつ寒い。前回のように一気読みというわけにはいかないようだ。
そうそう「赫い」という字を探し出し、単語登録するのに20分ぐらいかかった。