SF百科図鑑 谺健二『恋霊館事件』


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■2004/04/14 (水) 18:58:08 6匹の猫

谺健二の上記短編読む。
探偵が犯人蔵匿、証拠隠滅してちゃダメジャン。
まあ普通の本格ミステリ。
過剰さが足りない。
奇想が足りない。

普通のミステリファンには本書、本作は評判がいいだろう。しかし、谺健二フリークにとっては、本作は余技レベルの作品でしかない。

もっとぎっちり詰め込んだ重いのを読みたい。

■2004/04/14 (水) 03:35:47 谺健二「恋霊館事件」文庫化!(光文社文庫)

私にとって唯一、手放しで好きといえる、再読する気になるミステリ作家は谺健二だけであるが、その作品の文庫化であるから、新書判を所有し既読だからといって、文庫化されたら買わないわけにいかないよ。ちくしょう。

しかも本書は、二階堂黎人のアンソロジーに収録された圭子シリーズの「五匹の猫」を収録している!
これは既読部分もいつ何時マイナーチェンジを施されているか解ったものではないぞ!

とのわけで迷わず購入した次第である。

■2004/02/21 (土) 21:47:59恋霊館事件

谺健二の連作短編集。デビュー作「未明の悪夢」と同じく、震災後の神戸を舞台とした雪御所&有希コンビを探偵役とする本格ミステリである。本作は、冒頭の事件が巻末で解決され、その間に、仮設住宅を舞台とした不可解な殺人事件の謎を解く、4編のそれぞれ完結した短編が挿入された構成である。
重厚な描写力と濃密な構築力、圧倒的な迫力で読ませる長編群に比すると、本作はかなり「軽い」。よくいえば読みやすく、悪く言えば平凡である。本作は、御手洗シリーズで言えば「御手洗潔の挨拶」などの軽めの短編集にあたる、箸休めに相応しい作品といえる。個々のトリックは、島田直系と評すべき新本格の王道である。その意味で、他の谺作品を暗いとか重いという理由で避けている一般の本格ファンにはかえって受け入れやすいだろう。が、私には薄味で少々物足りなかった。その証拠に、読み終わるまでに1週間もかかった。「未明の悪夢」「星の牢獄」、いずれも全く作品のタイプは異なりながらも、強烈な迫力で一気に読ませる大傑作だっただけに、谺にはどうしても、もうワンランク上のインパクトやセンスオブワンダーを求めてしまう。
この本で満たされなかった私は、先日アマゾンから届いた「殉霊」に取りかかった。これまた2段組で500ページを超える重厚さだが、ぐいぐい引き込まれて50ページまできた。明日までに一気読みして、「赤い月照」にいってしまいそうで怖い。