SF百科図鑑 ダン・シモンズ『ハイペリオンの没落』


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■2004/01/14 (水) 22:08:59 ハイペリオンの没落読了

あまりにつまらなくて、2チャンネルに書き込んでしまった。

語るのもかったるいしそれに値しない作品なので、以下コピペですます。

シモンズ「ハイペリオンの没落」4点
つまんね・・・
前半は冗長で、かったるくて死ぬかと思った。
解決編を下巻の終盤に詰め込みすぎて、バランスが悪いし、
解決編の内容も強引すぎる割に、どの謎解きも陳腐だ。
こんなつまらないオチなら、とっとと早めに種明かしした上で、
全編血湧き肉踊るチャンバラ活劇にしたほうがマシだった。
とてつもなく が っ か り し た 。
はっきり言う、失敗作、愚作。
やっぱりこいつはホラーしか書けないんじゃないの?
「ハイペリオン」は、連作中編集だったから何とか持ったが、
ストレートな長編になって底を見せたというか、
力量の限界が出たという感じだ。やっぱり似非SF作家だった。
エンディミオン以下を読むかどうか迷っていたが、これで
心おきなく消せます。

■2004/01/10 (土) 10:39:56 病気で休業してました

回復次第更新予定
今、本が読めない状態

■2004/01/03 (土) 22:13:10 ハイペリオンの没落2

こちらは7章まで行きました。ホイト神父がシュライクに襲われ、血を流して倒れる(5章)。語り手キーツがダイアナ夫妻に拉致され尋問を受けるがすんでのところで助けられる(6章)。助けられたキーツと軍の最高司令官グラッドストーンの対話(7章)。

■2004/01/03 (土) 12:46:43 体調不良

いつも休暇は体調を壊して寝込んでしまうのだが、今その状態。
参った。くしゃみが止まらず、喉が痛い。体も熱っぽい。

■2004/01/01 (木) 11:58:28 ハイペリオンの謎って何だっけ

そうそう、領事が犯人だったんだよな。確か誰か一人死んだんじゃなかったっけ? それともいなくなったんだったかなあ? 細かいところ覚えていないや。もう2年以上前だもんな、前作読んだの。
時間の墓標というのは、多少覚えているが、肝心の「シュライク」が前作でどう描写されていたのか、さっぱり覚えていない。やっぱりちょっと読み返さないと駄目かもしれない。

■2004/01/01 (木) 11:49:43 ハイペリオン(前作)を読んだときの感想その4

11/27
「領事の物語」★★★★
最後は、ヴィンジっぽいラヴストーリー。ネタは「錫の兵隊」だが、「雪の女王」をミックスしたような雰囲気。カットバック手法を用いているが、その割にはストーリーがやや平板かな。訳者によると「ロミオとジュリエット」をモチーフにしているらしいが、この辺も童話を下敷きにするヴィンジと相通ずるかも。それと後半の政治部分はやや性急の感。領事の独白もやや走り書きのきらいがある。もっとじっくり書き込んで欲しかった。
しかし、まさかほんとうに「犯人は領事」だったとは(笑)。ただし、殺人の真相は明かされない。また、時間の墓標、シュライクも謎のママ。要するにこの本は、個々の巡礼者を主人公とする連作中編集、プラス、解決編「没落」の序章のおまけつき、という内容になっているといえる。したがって最外枠の物語については「没落」読むまでは評価不能。
中編集として評価すると、恐ろしくレベルが高く、★★★★★は仕方のないところだろう。

■2004/01/01 (木) 11:49:19 ハイペリオン(前作)を読んだときの感想その3

11/25
「詩人」★★★★1/2
今度は半自伝?かどうか知らないが、芸術性と商業性の狭間で揺れ動く文学者の苦悩がよく出ていて、面白い。ただし、SFとしての面白さではないのと、結びがやや単調なので1/2引いた。詩人はハインラインに始まり、ディレーニイあたりもよく登場させるおなじみのキャラ。ただこの作品は「半自伝?」なせいか、描かれている出版業界の内幕は非常にオリジナルなネタになっている。
「学者」★★★★★
間違いなく集中のベスト。筆致は完全に「闘病記」で、これに「マスメディアの暴力」のネタも入ってくるところがノンプロパーSF作家らしいが、その核になっているネタがSFそのものであるため、「SFでなければ書けない作品」に仕上がっているところが他の部よりも評価を上げた理由。独立した時間ものSF短編としても歴代で上位に入る傑作だろう。ネタ自体は、ディックの「逆まわりの世界」とスワンウィックの短編「予見」の折衷だが、訳者が解説するとおり、「アルジャーノン」を連想させる筆致とはいえる。
「探偵」★★★★★
これまた傑作。ハードボイルドなキャラ、電脳空間、ハッカー等はサイバーパンク的だが、「再生された古代人/古代都市」のアイデアは、シルヴァーバーグの「ビザンチウムへの航海」そのものですね(このネタ、何度パクられても、全く飽きないほど素晴らしいネタだ)。また、さりげなく言及されるホーキング航法中の心理的効果については、ちょうど今読んでいるティモシー・ザーンの「転位点」が真正面から扱っている。とにかく、そのパクりのネタ元の幅広さには感服するしかない。読んでない名作SFはほとんどないんじゃないかね。

で、つなぎ場面は登場人物の語りが進むにつれ、ついに「密室殺人」が起こり、「おおっ、やっぱり本格ミステリか?」と思わせつつ、次第にキャラ同士の連帯意識が醸成され、なんだかRPGのような雰囲気も醸し出している。ほんとにいろんなネタのおいしいところを、よくもまあこれだけ寄せ集めたものだと恐れ入ることしきりだ。

■2004/01/01 (木) 11:48:51 ハイペリオン(前作)読んだときの感想その2

11/24
「戦士の物語」★★★★★
面白かった。今度はホールドマンやハインラインのミリタリーSFをよりリアルにし、ポルノとホラーをかぶせた感じ。ポルノ場面はバラード「クラッシュ」を思わせる。「クラッシュ」以上か、何しろ戦場で死体に囲まれてまぐわうんだから(笑)。二回目のポルノ場面で、「女が木にもたれかかり、カッサードの腰に両脚をからみつけた格好で」というのは笑った。しかし、ラストは案のごとくホラーにいってしまうのが作者らしい。時間を止めながら敵を殺し回るというのもアンフェアで笑った。時間が逆行して云々のところはちょっと哲学的な感じもして、ヴォートとハーネスが混じったような感じか(我が国でいえば荒巻義雄に似ている)。
で、つなぎの部分だが、「安楽椅子メタSF」といった感じで、ノリはほとんど「本格ミステリ」に近い(笑)。中井英夫「虚無への供物」すら連想させる。語り手数人が次々と自分の供述を始め、供述を元に、探偵役の<領事>が推理を進める--謎解きは「時間の墓標」とシュラインの正体、というSF的謎に加え、「この中に一人アウスターのスパイがいる」というもろ推理小説的な謎解きも入っていて、楽しい。最後は<領事>が<犯人>だったりするのかな(笑)。「そして誰もいなくなった」とか・・・。とにかくホラー場面以外はほとんど借り物だと思うが、それでもここまで娯楽に徹してサービスしてくれるのには頭が下がる。

■2004/01/01 (木) 11:48:12 ハイペリオン(前作)読んだときの感想その1

2001年の日記より抜粋
11/23
ハイペリオン読み始める。
「司祭の物語:神の名を叫んだ男」★★★★★
ぎゃははは、なんじゃこりゃ、完璧ホラーやんけ。
もったいをつけてルグイン風に日記体で始まるが、途中、原住民が出てきて変な行動を始めると、「おいおい、今度はアンダースンかい?」。しかし、すぐにホラーに早変わり、こうなるともうお手のもの(笑)。最後のお約束のどんでん返しも楽しく、一気に読ませてもらいました。一つ一つのネタはどこか既視感を伴い(全体の設定もファウンデーションとかいっぱい元ネタがある)、決してオリジナルなものではないが、色んな過去の素材をえいやっとミクスチャーさせるのが、この作者の特技らしい。受けるのは分かる、メタSF的要素を持った ポストモダンSF娯楽大作、といえよう。
とにかく変に小難しくせず、娯楽サービスに徹しているところに好感が持てる。ヒューゴー、ローカスをとり、ネビュラだけ取れないのもそのせいでしょう。

■2004/01/01 (木) 11:35:10 ハイペリオンの没落1

ハイペリオンの没落は第1章4まで。
いよいよハイペリオンを救うため一大艦隊が出撃する。語り手は、「ハイペリオン」に出てきた巡礼たちの一人と夢で交信している画家で、この語り手の目を通じて、艦隊側の動向と、ハイペリオンに到着している巡礼たちの動向が並行して語られるという構成である。
「ハイペリオン」は、枠の物語の中に、各巡礼の体験談がはめ込まれるという二重構造の作品であったが、枠の物語はほとんど語られず、はめ込まれた各物語が面白さの中心であった。そういう意味ではむしろ短編集であり、枠の物語の評価は本作に持ち越されたといってよい。その意味で本作は、シモンズの「長編SF作家」としての力量が初めて試される作品といえる。
その力量を評価するためには、本作に持ち越された前作の「謎」がなんであったのか、要するに前作の内容を思い出す作業が必要である。めんどくさいけどやらないといかんな。前作どこにおいたっけ。探さないと。