SF百科図鑑 キャロル・エムシュウィラー「いきもの」


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2003.8.31

8月31日

キャロル・エムシュウィラー「メンズクラブへの報告書」届く。収録作「いきもの」読み始める。いきなり主人公が部屋に変な怪物を入れる。その怪物の描写。耳にタグがついていて「07」の番号がついているとか、たどたどしく英語を喋るとか。怪作っぽい。受賞作読みも最後に近づいた。短編は未入手1つを除くと、これとブロントと真実の都市。長編は青い地球を読み進んでおり、今週中予定。第2章、サックスが吹雪で車からはぐれてヒロコに助けられる。その後、火星軌道の太陽光遮蔽パラソル、集光鏡システム移動についての議論を科学者や最初の100人、火星3、4世たちと進める。これが終わればハリーポッター。受賞作読みが終われば自由になれる。早く解放されたい。3年かかった。そろそろ人間らしい生活をしたい。

エムシュウィラー「いきもの」8点
いつとも知れぬ未来、破滅後の荒廃した世界、妻子を捨て荒野で仮設住居に生活する男のもとを爬虫類のような犬のような巨体の「いきもの」が訪れる。耳には「07」のタグ。たどたどしく英語を喋ることもできる。彼は人のような生き物を食べて生活していたが、あるときからそのような生活をやめた。男は以前飼っていた犬と同じ名前(ロージー)を与え、奇妙な共同生活を始める。川で魚を取り、男が料理して二人で食べる。ある日「いきもの」と同じ種の動物が近付いてくるのを知る。野生のままの凶暴な動物だ。そのうちの一頭が男のテントを嗅ぎ付けるが、ロージーが追い払う。テントを畳み川上に移動しているとヘリコプターに追われる。ロージーの首回りのチップを追跡しているのだ。男はチップを剥ぎ取り、ヘリをまく。ある日食事を作るが量が足りない。男が冗談半分に自分を食えというと、ロージーは自分は仮の命だからできないと断る。問いつめると、心臓にタイマーがセットされていると告白する。踊り、歌い、見張りをするのが自分の宿命なのだと。明確なオチはなく、二人の共同生活が続きながら終わる。
合理的な説明を最小限に留め、奇怪な生き物と人間のふれ合いに焦点をあてた奇妙な味の作品だが、メインアイデアはSFそのもので、ネビュラ賞受賞作、ヒューゴー賞にもノミネートされている。エムシュウィラー、名前はよくきくが、ちゃんと読んだのはこれが初めてかも。短編集の他の作も読んでみたい。